やまもといちろうの記事一覧

個人投資家、作家。1973年東京都生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒。東京大学政策ビジョン研究センター客員研究員を経て、情報法制研究所・事務局次長、上席研究員として、社会調査や統計分析にも従事。IT技術関連のコンサルティングや知的財産権管理、コンテンツの企画・制作に携わる一方、高齢社会研究や時事問題の状況調査も。日経ビジネス、文春オンライン、みんなの介護、こどものミライなど多くの媒体に執筆し「ネットビジネスの終わり(Voice select)」、「情報革命バブルの崩壊 (文春新書)」など著書多数。
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コロナとか言う国難にぶつかっているのに、総理の安倍晋三さんが一か月以上会見しない件

タイトルで書きたいことは全部書いてしまっているのでお察しではあるのですが。一国の宰相が国難にあたって一か月以上出てこないっていうのは、何か理由があるんでしょうか。(2020.07.23)  続きを読む

ネットによる社会の分断は、社会の知恵である「いい塩梅」「いい湯加減」を駄目にする

ボストンにあるリンカーン像を黒人活動家が引き倒す(かもしれない)というニュースを見て驚いています。もちろん、単に「歴史を知らないのか。頭悪いよなあ」と言いたくなる面もあるのですが、それ以上に、BLM(Black Lives Matter)であれ香港デモであれ、統治と社会の間でうまい具合に作用してきた仕組みがどれもヘタってきているように思うんですよ。(2020.07.01)  続きを読む

「都知事選圧勝」小池百合子は日本初の女性首相の夢を見るか?

もう調べるまでもなく小池百合子さんは都知事選圧勝してしまうわけですよ。当メルマガでも、また各種連載記事でも都知事選の結果が如何にクソかということも踏まえて、ままならぬ現状について観測記事を上げさせていただいております。で、石井妙子さんが著した『女帝 小池百合子』本ですが、20万部に届こうかという大変な盛り上がりを見せている割りにはアテクシの票はこれっぽっちも傷つきませんのよホホホ的な状況になっております。ただ、単に「都知事選にアテたスキャンダル本」と思ってはならないのは、この小池百合子さんには遠大な野望があると見受けられることです。(2020.06.29)  続きを読む

馬鹿に乗っかられて壊滅した「評価経済ネタ」バブルの今後

久保内信行さんがnoteで岡田斗司夫提唱の「評価経済社会」について論じていて、概ね首肯する内容でまとめていたのでご関心のある方はぜひ読んでいただきたいのですよ。きわめて同意するのは、トフラーさんの『第三の波』やドラッカー『すでに起こった未来』のような情報が貴重なリソースとなる社会、経済がやって来ると言う未来学や経営学を岡田斗司夫さんが良い意味でパクってアレンジし、これらのネタ本の要素を組み合わせてイケてない日本人の教典にした、というあたりが新鮮なのです。(2020.06.25)  続きを読む

無駄に混迷する都知事選、都知事・小池百合子が迎え撃つ堀江貴文、宇都宮健児の勝ち筋

というわけで、東京都知事選が2020年6月18日告示、7月5日投開票で予定されております。そもそも東京オリンピックが開催される前提で都知事・小池百合子さんが2月ごろに前倒しで都知事選を行う的なことを言っていたのですが、相変わらずその場のノリで適当に喋ってしまっただけだったのでありましょうか。都知事選については各党目玉候補を担いで国家イタリアをしのぐ予算規模を持つ巨大都市東京の舵取りを狙う… と思いきや、自由民主党は候補者選びの段階から陥落、立憲民主党も以前から「蓮舫が立つのでは?」と言いながらまったく本人にその気なしということで、大前提のところから非常に寒い状況になっています。(2020.05.30)  続きを読む

中国国家主席・習近平さん国賓来日を巡り、アメリカから猛烈なプレッシャーを受けるの巻

どうも訪日そのものが見送りになるのではないかと懸念(期待)される、中国国家主席・習近平さんの来日問題ですが、国賓待遇であるかどうかは別として目下猛烈な押し引きの最中にあります。状況を整理しますと、要するに習近平さんが国賓での来日を行い天皇陛下にお会いされることが目標となっているのは過去の中国指導者が通ってきた道であり、日中の関係確立のためにはメンツのためにも避けて通れない「儀式」になっているということが背景にあります。(2020.05.29)  続きを読む

揺れる「全人代」が見せるコロナと香港、そして対外投資の是非

5月22日、北京の人民大会堂で全人代(全国人民代表大会)が開催され、これにまつわる産業分野で大きな動きがいくつも出てきていて中国の出方を伺うような諸外国の矢継ぎ早の展開には痺れるものがあるのですが、個人的な興味をまず先に書きますと人民元安に誘導されていまのところ1ドル=7.12元になっています。(2020.05.26)  続きを読む

東京新聞がナビタスクリニックの調査を一面で報じたフェイクニュース気味の事態の是非

これはやってしまいましたなあ、と思うんですよね。こんなインチキが罷り通ってはいけないと思う部分もあるんですけれども、つまりはナビタスクリニックが行った抗体検査というのは、久住英二さんや上昌広さんが書いておられるように「あくまで、コロナウイルスへの感染が気になって不安になり、検査を受けたいと思い、ナビタスクリニックを知り、そこで一回5,500円の抗体検査を受けた200人の勇者」という限られた眷族が集った結果でしかないのですよ。(2020.05.01)  続きを読む

百貨店、アパレル、航空会社… コロナで死ぬ業種をどこまでゾンビ化させるべきか

百貨店を例にとると分かりやすいのですが、そもそも中国などアジア圏からの旅行者が日本でお買い物をして帰るという「インバウンドによる底上げ」で命脈を保っていた業種は、コロナウイルス禍による訪日旅行客の激減と共に死ぬ運命にあります。残念なことですが、業態全体がライフサイクルの終わりを迎え、そこへ通販の興隆で更なる苦境に陥ったところ、インバウンドに活路を求めたもののそこの命脈も絶たれたと言えます。(2020.04.28)  続きを読む

ポストコロナ:そろそろコロナ対策の出口戦略を考える

東京は4月27日の新規感染者数が39人と、油断は禁物ながら&検査数が微妙に少ないながらという条件付きで、そこそこ自粛の効果が出てきているようです。どっちにせよ大変であることには変わりないのですが、緊急事態宣言の延長も睨んだ話として、また、その後の日本経済の状況を考えると夏消費に向けてどうやって立て直していくのか、また、傷ついた部分の修復をどういう道筋でやっていくべきかという出口戦略もそろそろ真面目に考えていかなければならなかろうと思います。(2020.04.28)  続きを読む

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