小寺信良の記事一覧

記事一覧: 105件

コデラ的出国前の儀式

冒頭のご挨拶にもあるように、このメルマガをご覧になっている時にはコデラはすでに空の上である。NAB取材のため、再びラスベガス入りする予定だ。海外出張が近づくとだいたい僕か西田さんが同じようなことを書き出すような気がするが、まあそれだけ出張の準備で切羽詰まっているということである。今回は備忘録的に、海外に行くならこういうとこチェックだよ、という話をしておきたい。(2017.04.24)  続きを読む

Ustreamが残したもの

複数のメディアが、Ustreamが終了すると報じた。Ustreamは昨年1月にIBMが買収しており、これまで運用を続けていたが、同サービスは今後IBM Cloud Videoと名前を変え、B2B向けのストリーミングサービスとなる見込みだ。サービスインから10年、Ustreamが残した足跡を振り返りつつ、Ustreamとは一体何だったのか、そのあたりを考えてみよう。(2017.04.10)  続きを読む

なぜ若者がパソコンを使う必要があるのか

今年2月、NECパーソナルコンピュータが2017年春モデルの発表のおり、学生のパソコン離れを逆に商機と捉え、学生向けにパソコンを売り込むとした。ネットではこれに対し、反感とも取れる反応を数多く見かけた。曰く「スマホで十分なのを知らんのか」「パソコン勧めてくるのは老害」「パソコンなんてキモオタしか使わん」云々。これに対して、個人的な反論はない。本人が使わないで済むというのなら、どうぞご自由に。だがそれに対して使わないと就職に困るとか、社会人はまだまだワード・エクセルだからという回答を返すのは、何か違うように思うのだ。パソコンが使えないと、というかコンピューティングがわからないと何が困るのか。ここではもうちょっと大きな視点で考えてみよう。(2017.03.25)  続きを読む

「2分の1成人式」の是非を考える

皆さんは「2分の1成人式」というのをご存じだろうか。全国の多くの小学校で行なわれているであろう、一種の発表会のようなものである。毎年2月頃に行なわれるのだが、この時期にいつもこの行事の賛否を巡る議論が勃発する。そもそも「2分の1成人式」とは何か。成人式は20歳、その半分の10歳を迎える年だから、「2分の1成人式」というわけだ。この行事に出席し、感動したという人は多い。その一方で、過剰に感動的に仕上げすぎている、子供に感謝を強要しているといった意見もみられる。(2017.03.04)  続きを読む

岐路に立つデジカメ、勝ち組キヤノンの戦略

2月15日、キヤノンは春の新商品として、計7モデルを発表した。2月23日から国内最大のカメライベント「CP+」が開催されるが、メディア向けには先行して実機の披露目という格好である。今回はエントリーモデルのリニューアルが主で、目立った新機能があるわけではない。だがデジカメ不況と言われる昨今において、勝ち組であるキヤノンの新製品戦略から、色々と見えてくるものがあるはずだ。今回はその辺を考えてみたい。(2017.02.18)  続きを読む

iliは言語弱者を救うか

ウエアラブル翻訳デバイス「ili」がいよいよサービスインする。1月31日ベルサール六本木にて記者発表会をやるというので、出かけていった。開発したのは株式会社ログバー。2013年創業のベンチャー企業である。発表会では代表取締役兼CEOの吉田卓郎氏が、自ら寸劇を交えながらiliの有用性をアピールした。モノとしては平たいスティック状のデバイスで、リコーTHETAぐらいのサイズ感である。手前におおきなボタンがあり、これを押しながらしゃべると、アニメ的な高い女性の声で他国語に翻訳され、スピーカーから再生される。(2017.02.04)  続きを読む

Qualcommブースで聴いたちょこっといい話

ESの話題も先週でほぼ出尽くした感はあるが、我々取材者も記事にまとめてみると、そこでようやく全体像が見えてくることがある。そう言えばこの話はどこにも書いてないなというのが、今さらながら見つかったりするのだ。Qualcommと言えば、今回のCESで新しいSnapdragonが発表されたことで、PCモバイル系の人たちは大忙しだったようだ。筆者が追いかけているのはAV機器関連なので、Snapdragonの取材はあまり積極的に行なっていなかったが、Qualcommブース内に設置されたスイートでは、オーディオ系の展示もかなり丁寧に行なわれていた。今回はこの中から、近い将来我々の手元に来るであろう技術をいくつかご紹介しよう。(2017.01.21)  続きを読む

恥ずかしげもなくつまみをめいっぱい回せ! Roland「JC-01」

昨年から今年にかけて、Bluetoothスピーカーはレベルがグッと上がってきた。すでに低価格商品が中心と言えるほど普及が始まったジャンルであるが、上を見ればハイレゾ対応や、サイズ感からはあり得ないレベルでの低音が出たり、色々楽しめるジャンルに成長してきている。そんな中、完全に後発とも言えるRolandが出して来たスピーカーが、ギターアンプそっくりというのには思わず笑ってしまった。昔バンドやっててスタジオに頻繁に出入りしていた人間にとって、これは懐かしい。今回はこのJC-01をお借りして、じっくり使ってみた。(2016.12.17)  続きを読む

新MacBook Proをもうちょい使い込んでみた

新しいMacBook ProでTouch Barの搭載に不満を抱いている人の多くは、プログラマーだったりライターだったりするのだろう。Touch Bar搭載モデルでは、Fnキーを押してTouch BarにFキーを表示させることができるものの、Fキーの表示を標準に設定することができない。Touch Barへの不満は、ここなんだと思う。(2016.12.03)  続きを読む

変わる放送、Inter BEEに見るトレンド

今週16日から幕張メッセにて、毎年恒例のInter BEEが開催されている。Inter BEEは展示会として、長らく不況にあえいでいた。一時は通路でバレーボールができると言われたほど、出展がスカスカだった時代もあった。だが3年ほど前からイベントとしてのテコ入れが始まり、少しずつ改善が進んできた。何よりもネット動画配信の趨勢やドローンによる空撮の可能が広がったことで、業態も大きく変化している。時代の趨勢に乗り始めたと言うのが正しいかもしれない。出店数を底上げしているのは、IT企業だ。マイクロソフト、アマゾンなどが大きなブースを構え、映像産業とクラウドをむすびつけようとアピールしている。(2016.11.19)  続きを読む

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