茂木健一郎の記事一覧

脳科学者。1962年東京生まれ。東京大学理学部、法学部卒業後、同大学大学院理学系研究科物理学専攻課程修了。理学博士。理化学研究所、ケンブリッジ大学を経て現職。「クオリア」(感覚の持つ質感)をキーワードとして脳と心の関係を研究するとともに、文藝評論、美術評論などにも取り組む。2006年1月~2010年3月、NHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』キャスター。『脳と仮想』(小林秀雄賞)、『今、ここからすべての場所へ』(桑原武夫学芸賞)、『脳とクオリア』、『生きて死ぬ私』など著書多数。
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僕が今大学生(就活生)だったら何を勉強するか

今の日本の大学生は「何を勉強すればいいのか」についてすごく迷ってしまっていることなんです。 それが学生たちと話すことでひしひしと伝わってくるんです。例えば、英語の勉強はどの程度やるべきなのか…(2012.11.14)  続きを読む

完全な自由競争はファンタジーである

オバマ大統領とロムニー知事によるアメリカ大統領選の討論を見ました。どちらの候補者がアメリカの大統領になるのかは、我々日本人にも非常に大きな影響を与えます。その点から考えても、この二人の討論の内容に耳を傾けることにはもちろん意味がある。しかしそれ以上に、この二人の三回に渡る討論から、「私たちはどうやって社会をつくっていくべきか」を考えるための重要な論点が見えてきたように思うのです。(2012.10.24)  続きを読む

上杉隆さんのこと、日本のメディアのこと

ニューオリンズにいながら、日本の様子をツイッターなどで見ていたのですけれども、様々な議論が行われている上杉隆さんの問題について、私なりに感じていることを、なるべく正確にバランス良く申し上げたいと思います。(2012.10.17)  続きを読む

権力者とは何か

きっと偉い方なのだろうな、と思った。私たち一般乗客とは異なる扱いを受ける、しかるべき理由があるのだろう。そのあれこれを見ていて、そうだ、最近、権力者というものについて考えていたのだと、夕刻の街、散歩の合間に心をよぎったことについて思い出した。(2012.09.27)  続きを読む

『悲劇の誕生』ニーチェ著

僕が高校時代にもっとも影響を受けた思想家はニーチェでした。 中学三年生の終わりか、あるいは高校に入ってすぐのことだったと思います。音楽評論家の吉田秀和さんが、「心に残る一冊」として、このニーチェの『悲劇の誕生』を新聞で取りあげていた。その記事を読んだことがきっかけになって、僕はニーチェと出会うことができた。(2012.09.23)  続きを読む

「文章を売る」ということ

あれは、確か、私が学生の頃だったのか、酒を飲むことを覚えた時期だったと思うが、新宿の西口を歩いていて、その人を見つけた。 「私の詩集」。そんな風に書かれた小冊子を持ち、その人は立っていた。 ちょっと可憐な感じのする若い女性は、柱か何かの前に凛とした佇まいでいて、その周囲を、通行人の流れが取り巻いていた。(2012.09.03)  続きを読む
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