高城剛の記事一覧

1964年葛飾柴又生まれ。日大芸術学部在学中に「東京国際ビデオビエンナーレ」グランプリ受賞後、メディアを超えて横断的に活動。 著書に『ヤバいぜっ! デジタル日本』(集英社)、『「ひきこもり国家」日本』(宝島社)、『オーガニック革命』(集英社)、『私の名前は高城剛。住所不定、職業不明。』(マガジンハウス)などがある。 自身も数多くのメディアに登場し、NTT、パナソニック、プレイステーション、ヴァージン・アトランティックなどの広告に出演。 総務省情報通信審議会専門委員など公職歴任。 2008年より、拠点を欧州へ移し活動。 現在、コミュニケーション戦略と次世代テクノロジーを専門に、創造産業全般にわたって活躍。ファッションTVシニア・クリエイティブ・ディレクターも務めている。 最新刊は『時代を生きる力』(マガジンハウス)を発売。
記事一覧: 424件

「ふたつの暦」を持って生きることの楽しみ

今週は、奈良にいます。いままでにも何度かお話ししましたように、僕は、いくつかの古い暦を頼りに生活しており、そのひとつが太陰太陽暦です。かつて人々は、季節を知る手がかりとして、自らが住む場所で見る星の位置や、その星の見える時期をもって、今がいつごろの季節なのかを判断していました。その大きな判断基準が、太陽です。(2019.01.07)  続きを読む

「時間」や「死」が平等でなくなる時代到来の予感

今週は、金沢にいます。毎年、冬の帰国時に人間ドックを受診しておりまして、今年は、友人たちを誘って、夏に取材に訪れた最新設備が整う金沢のクリニックにやってきました。保険診療外のバイオロジカル検査などは、「それなりのコスト」を必要としますが、現在、巷で話されているような「所得の二極化」だけではなく、今後は、各人の「持ち時間の二極化」や「健康寿命の二極化」が明確化し、どこかで大きな社会問題になるかもしれません。(2018.12.24)  続きを読む

どんなSF映画より現実的な30年後の世界を予測する

今週も、東京にいます。毎年恒例、冬季執筆シーズンも、いよいよ大詰めになって参りました。現在、書きあげようとしている一冊は、ここ2年ほど世界を周り、先端科学者から政治家までお話をお聞きして、今後30年で、地球と人類は、どのように変わっていくのかをまとめた一冊です。この本は、今年の春に出版しました「分断した世界」の後編にあたります。何年かに一度、未来予測の本を書いていますが、本書はいままでと違った三つの特徴を持ちます。(2018.12.17)  続きを読む

12月の夏日を単に「暖冬」と断じてしまうことへの危機感

今週は東京にいます。日々27度もあった沖縄から東京に戻ると、驚くほどの夏日。明治の統計開始以降、12月としては最も高い気温を観測し、一部では桜が咲き、冬眠できない動物たちが、山から村へと出てきています。先週滞在していた沖縄では、冬の制服への衣がえがいつまでたっても出来ず、北海道では、雪解けがはじまっています。これを単に「暖冬」と断じて、いいのでしょうか?(2018.12.10)  続きを読む

季節にあわせて世界を移動する食のブローカー達

今週も那覇にいます。先週、北半球で日照時間が長くなる春から秋は撮影やイベントのために移動が続き、冬季になると帰国してトレーニングをする野球選手のような年間スケジュールを送っている、とお話ししたところ、いくつもご質問を頂戴しました。実はこのような年間を通じたスケジュールは、僕に限らず、意外な人たちも同じような動きをしています。今週、沖縄でもっとも羽振り良く暗躍しているのは、その存在すら知られることがない「闇うなぎ業者」です。(2018.12.03)  続きを読む

どんなに撮影が下手な人でも人を美しく撮れる黄昏どきの話

今週は、那覇にいます。東京の朝が10度を切るこの時期、那覇の日中は27度まで上がる日もあり、街を歩けば、忘れかけていた夏の日々を、まるでタイムスリップして思い出すような不思議な感覚に陥ります。年間を通じた沖縄観光客のピークは9月で、まだまだ夏の余韻が残る10月も賑わいますが、11月になると温暖で静かな沖縄がやってきて、のんびり過ごしたい旅行者には、もっとも心地よい良い時期になります。(2018.11.26)  続きを読む

失敗した「コンパクトシティ」富山の現実

今週は、富山にいます。近年富山は、コンパクトシティとして注目を集めています。戦後の高度経済成長に伴い、居住地が都市部および周辺郊外で著しく増加しましたが、人口が減少する現在、都市機能や居住地域をコンパクトにまとめる行政効率の良いまちづくり「コンパクトシティ」政策が、多くの自治体で巨費を投じられて各地で進められています。その先頭にいるのが、富山です。(2018.11.19)  続きを読む

日印デジタル・パートナーシップの裏にある各国の思惑を考える

今週は、インドのハイデラバードにいます。インド中南部のテランガーナ州の州都であり、アーンドラ・プラデーシュ州の州都も兼ねるハイデラバードは、急激な人口増が問題となるインドを代表するIT都市、バンガロールにキャッチアップする街として、注目を集めています。(2018.11.12)  続きを読む

インドのバンガロール成長の秘密は「地の利」にあり

今週は、インドのバンガロールにいます。2028年には中国を抜く人口大国インドのなかでも第三の規模を誇る巨大都市バンガロールは、近年、IT産業が活況なことから「インドのシリコンバレー」と呼ばれていますが、カリフォルニアとインドでは、実態が大きくかけ離れているのは、言うまでもありません。風光明媚なシリコンバレーに対して、バンガロールは、南アジア有数の大渋滞が有名で(逆走行車が日常です)、環境汚染も相当ひどい、まだまだカオスな街です。しかし、世界有数のITオフショアであるのは紛れもない事実で、世界全体を見たソフトウェア輸出でも、バンガロールのシェアはダントツです。いったい、なぜ、バンガロールで、これほどIT産業が盛んになったのでしょうか?(2018.11.05)  続きを読む

新陳代謝が良い街ならではの京都の魅力

今週は、京都にいます。一年以上に渡って続けている「NEXTRAVELER・京都」の取材がなかなか終わりませんので、行かねばならないインド行きの予定が伸びに伸びています。どうにか紅葉前にはリリースしたいと思いましたが、京都は散策すればするほど面白い場所が出てきますので、毎月のように取材しててもキリがないというのが正直なところです。(2018.10.29)  続きを読む
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