内田樹&平川克美の記事一覧
1950年東京生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。東京都立大学大学院博士課程中退。武道家。神戸女学院大学文学部名誉教授。専門はフランス現代思想、映画論、武道論。多田塾甲南合気会師範。『私家版・ユダヤ文化論』で第6回小林秀雄賞、『日本辺境論』で新書大賞2010受賞。第3回伊丹十三賞受賞記事一覧:
3件
村上春樹を読む:世界的な評価を受ける作家の共通点
村上春樹は登場したときには「都会的でおしゃれな短編を書く作家」という風に扱われていた。そういう作家なら日本にでも、いくらもいるから、それほど際立った評価は受けていなかった。実際、後になって「村上春樹エピゴーネン」の村上春樹風の文体で書く作家が出てきたからね。今でも、日本に限らず、ヨーロッパやアメリカにも村上春樹的に書く作家はたくさんいる。でも、そういう模倣者たちはローカルな書き手で終わって、村上春樹ひとりが世界性を獲得した。どこに違いがあったのか、そこを見ないといけないんだと思う。多少文体が似てても、村上春樹とそのエピゴーネンたちでは、見ているもの、書いているものが違う。(2015.08.07) 続きを読む
村上春樹から上田秋成、そしてイスラム神秘主義
村上春樹は秋成、鏡花の系譜に連なる作家だと思う。だって、村上春樹の書く話ってほとんどお化けが出てくる話じゃない。例外は『ノルウェーの森』一作だけだよ。あとは全部「お化けが出てくる話」なんだ。扱う素材が都会的で洗練されていて、文体もクールだから、作品の中にお化けみたいなものが出てきても、読者はなんとなく寓意的な装飾だと思って読み過ごしてしまうんだけれど、違うよ。村上春樹にとって、「この世ならざるもの」はこの世の中の重要なプレイヤーなんだよ。(2015.07.03) 続きを読む
金は全人類を発狂させたすさまじい発明だった
どうも直感的に若い人達が、これから就活に身を投じても、そこで身をすり減らしてボロボロになって、3年ぐらいで退職してしまう未来がハッキリ見えてしまうので、身体が成長モデルに拒否反応をしているんだよね。「無理です」「そこまで付いていく自信がとてもありません」と。(2015.06.05) 続きを読む
内田樹&平川克美のメールマガジン
「大人の条件」
「大人の条件」
[料金(税込)]
550円(税込)/
月
[発行周期] 月2回(不定期)
[発行周期] 月2回(不定期)
注目される医療サイケデリックの波(高城剛) | ||
再びサイケデリックでスイングしはじめるロンドン(高城剛) | ||
気候変動に対処する安全地帯としてのリモートライフやモバイルライフ(高城剛) | ||
腸のためにも脳のためにも、もっと咀嚼を!(高城剛) | ||
袋小路に入ってしまった年金制度改革をどうしたものか(やまもといちろう) | ||
皇室典範のような面倒くさいところに国連の人権屋ぽいのが突撃してきた話(2025年1月31日) | ||
袋小路に入ってしまった年金制度改革をどうしたものか(2025年1月31日) | ||
腸のためにも脳のためにも、もっと咀嚼を!(2025年1月27日) | ||
気候変動に対処する安全地帯としてのリモートライフやモバイルライフ(2025年1月20日) | ||
再びサイケデリックでスイングしはじめるロンドン(2025年1月13日) |