「病む田舎」の象徴となるような事件が多いなあという話

もちろん凄惨な事件もすべては確率の問題であって、人口が少なく事件も多くない地方からすれば殺人も目立つという意味合いはあるのかもしれませんが。土佐市の一件は典型的な地方あるあるだなあと思っていたら、今度は警察官の方2名も殉職され、通りかかったご婦人2名と計4名も亡くなってしまう事件が起きました。(やまもといちろう)
続きを読む2023.05.29

サプリメントにも必要な「衣替え」

今週は、福岡→東京→高崎→川越→東京と移動してます。来週からおよそ二ヶ月間で、世界二周の旅路に出ます。すでに今年世界二周近くしておりますが、夏至も近く、北半球は撮影シーズン真っ只中。国内撮影も無事終了し、体調も整え、いよいよ残るはパッキング、なかでも季節にあわせたサプリ選びです!(高城剛)
続きを読む2023.05.29

岸田文雄さんは「6月14日解散・7月23日投開票本線」を決断できるのか

俄然盛り上がってきて凄く困惑している解散風、まあ昨今滅茶苦茶な状態で「おまえ、そろそろあるかもしれないから調査しろや」という非常に曖昧なオーダーが各所から寄せられております。(やまもといちろう)
続きを読む2023.05.26

スマートシティ実現と既得権益維持は両立するか

今週は、福岡にいます。主要駅、空港、港が5km圏内にあり、都市圏人口がおよそ250万人程度と理想的なサイズ感から、いつしか日本を代表するコンパクトシティと呼ばれるようになった福岡。(高城剛)
続きを読む2023.05.22

ドーパミン中毒からの脱却をめざして

今週は、東京にいます。 薫風香る(Sweetest days of May)日本ですが、中南米での劣悪な食事が続いたため、次の渡航までの数週間に食事を選べる東京で立て直ししなければなりません。一見、デトックスに励み、正しい食事をする事がなにより大切のように思えますが、実はそれ以前に脳内を再構築する必要があります。(高城剛)
続きを読む2023.05.08

本当に夏解散? 改造先にやって秋解散? なぼんやりした政局

岸田文雄政権の支持率が上がっていて、サミット前に景気のいい話ですねってのはあるんですよ。前回から統一地方選挙前半後半を挟んで支持率が多い媒体で8%も上がった背景には、細やかなことは全部置いておいてウクライナ電撃訪問で世界的な話題になるタイミングであったことと、4勝1敗に終わった統一地方選挙中の衆参補選の結果で煽られたものはあるかと思います。(やまもといちろう)
続きを読む2023.05.03

コロナ渦で大きく変わってしまったシアトルの街

今週は、シアトルにいます。 この一ヶ月ほど、ニューヨーク、マイアミ、LA、ラスベガス、ポートランドを回りましたが、この街が一番コロナ以前と以後に大きな違いがあります。数年前まで「Amazonの城下町」と呼ばれ活況を呈していたダウンタウンに、現在、まったく人がいません。(高城剛)
続きを読む2023.05.01

スープストックトーキョーの騒ぎと嫌われ美人女子の一生

あれを「炎上」と書くとスープストックトーキョーには悪い気がするので、あくまで騒動とか難癖とかいう言葉を使いたいなあと思うわけなんですが、私の家内がスープストックが好きでたまーーに夫婦と子連れで行くものの今回のような経営姿勢・理念で取り組んでるお店とは知らなかったです。(やまもといちろう)
続きを読む2023.04.28

地上波の「リーチ不足」と公共放送問題の焦点ズレ

先般の高市早苗さん大荒れ事件以降、放送村とは何かという話が多く出るようになってきました。といっても、いわゆる放送行政そのものが問題だという話ではなく、いままで問われ続けてきた地上波とテレビ局との関係や、現在壮大な議論になっているNHK問題では、当メルマガでも何度か言及してきている民放対NHKの図式のような国内コップの中の嵐ではないよなというのが大きいはずなんですよ。(やまもといちろう)
続きを読む2023.04.25

ラスベガスは再び大きな方向転換を迫られるか

今週は、ラスベガスにいます。コロナ禍も去って世界中でイベントや展示会も開催されはじめ、「コンベンションの街」ラスベガスにも少しづつ活気が戻ってきました。ラスベガスがカジノの街から「コンベンションの街」へと変貌した1990年代。当時LAに住んでいた僕は、頻繁に開催されたコンベンションへ通うと同時に、この町の変貌を目の当たりにしてきました。(高城剛)
続きを読む2023.04.24

21世紀の黄金、コーヒー

今週は、コロンビアのボゴタにいます。都市圏人口1000万人を超えるメガシティであるボゴタは、アンデス山脈に囲まれた標高2640メートルに位置しており、赤道が近いにもかかわらず、気候は高山気候性に入るため、雨季である現在は暑くないどころか寒い日が続きます。(高城剛)
続きを読む2023.04.17

史上最高値をつける21世紀の農産物

今週は、パナマのダビデにいます。いまから十年ほど前、この地域から「21世紀の黄金」が出て大騒ぎになったことがあります。その黄金の名前は「ゲイシャ」。いままでになかったコーヒーの新種が、史上最高値で取引されたのです。(高城剛)
続きを読む2023.04.10

パッキングの軽量化について

今週は、栃木(那須)、東京、ニューヨーク、マイアミ、パナマと移動しています。渡航シーズンも近づいてきたこともありまして、最近、お問合せも多いパッキングですが、今年はさらに大幅削減。一ヶ月ほどの旅路で仕事道具である撮影機材とコンピュータを除いたパックウェイトを、およそ2.6kgまで落としました。(高城剛)
続きを読む2023.04.03

TikTok(ByteDance)やTencentなどからの共同研究提案はどこまでどうであるか

22年末から23年3月上旬ぐらいまで、特に大学の研究者を中心に中国系大手技術会社やウェブサービスから「データを提供するので共同研究しませんか」という打診が山ほど来ていて、そのたびに関係先の産学連携組織の横のつながりで「こんな話が来ている」「そちらもか」みたいなさざめきが発生しています。(やまもといちろう)
続きを読む2023.04.01

ロシアによるウクライナ侵略が与えるもうひとつの台湾有事への影響

ホンジュラスが台湾との外交面での断交を宣言しました。もちろん裏側には中国の台湾孤立策のための経済援助にホンジュラスが「転んだ」からであって、それはホンジュラスが悪いという話でもなくいつもの札束攻勢で国際社会から台湾を外すために意図的に取り組んできたことの一つであって、あまり驚きはありません。(やまもといちろう)
続きを読む2023.03.28

三浦瑠麗の逮捕はあるのだろうか

一部報道も始まりましたが、三浦瑠麗さんの逮捕話がマスコミ界隈に駆け巡っていて、まあ暇ネタ単体としてはそうですねで終わるべき話ではあるんですよね。(やまもといちろう)
続きを読む2023.03.27

本格的な移動シーズンに向けて最後の仕上げ

今週も、東京にいます。冬の終わりから春先にかけて、体調を整える3週間もいよいよ最後の週となりました。今週は、ファスティングです。(高城剛)
続きを読む2023.03.27

「甘い誘惑」が多い街、東京

今週も、東京にいます。冬に多くの時間を過ごす東京は、僕にとって食事を選んで体調を整えることができる場所です。これが南米のボリビアやアフリカのエチオピアなどだと自分にあった良質な食事を選ぶのは容易ではなく、選択の幅は極めて狭くなると言わざるを得ません。(高城剛)
続きを読む2023.03.20

野菜はヘルシーフードどころか真逆の毒の塊?

今週も東京にいます。僕ならではの食事に関するご質問を多々頂戴するなか、今週は偏食の極みと言っても過言ではない「いったいなぜ、野菜をほとんど食べないか」につきまして、お話ししたいと思います。(高城剛)
続きを読む2023.03.13

冬の間に眠っていた体内の問題が目を覚ます季節

今週は、東京にいます。日中20度を超える日もあるほど東京は日に日に春の日差しを感じるようになって参りましたが、先週滞在していた南インドは35度を超えていましたので、季節の実感がいまひとつ湧きません。この週末は二十四節気の「啓蟄」にあたり、「冬籠りの虫が這い出る」時期で、季節がわりに体調不良を訴える人たちが続出する頃合いでもあります。(高城剛)
続きを読む2023.03.06

22年出生数減少の「ですよねー」感と政策の手詰まり感のシンフォニーについて

22年の我が国の出生数は80万人を切りそうだという速報値がニュースになっておりました。11年前倒しで予想より少子化が進んでいると言われておりますが、しかし、これは実は社会保障人口問題研究所のデータにおいてはほぼ下位予想の数字に近いものであって、一応はシナリオ通りですよねということになります。(やまもといちろう)
続きを読む2023.03.04

迷走ソフトバンクのあれやこれやが面倒なことに

うっかり潰れられちゃうと大変なことになるソフトバンクグループですが、このところ「あ、本格的にキャッシュがないんだろうな」と思わせるネタが多発しております。(やまもといちろう)
続きを読む2023.03.03

ネットニュース界隈が公正取引委員会の槍玉に上がっていること

当メルマガでも何度か公取関係の話は取り上げておりますが、ニュース界隈でヒヤリングを受けた先も増えたからなのか、ぼちぼち話題になるようになってきました。(やまもといちろう)
続きを読む2023.03.01

アーユルヴェーダを築いた修行者たちを偲ぶ

今週は、インドのコインバトール(コーヤンブットゥール)にいます。インド南部のタミル・ナードゥ州都チェンナイに次ぐ第2の都市コインバトールは、かつては「南インドのマンチェスター」という異名を持つほど、周辺の綿花畑に支えられた一大繊維産業集積地でしたが、その後、インドの自動車部品製造の中心地へと大きくシフト。インドを代表する自動車メーカーであるタタ・モーターズは、現在、自動車部品の30%をこの地から調達しています。(高城剛)
続きを読む2023.02.27

日本が地震大国であるという現実

今週は、神戸にいます。先週起こったマグニチュード7.8の「トルコ・シリア地震」は、現在判明しているだけでも4万人以上が死亡。避難生活を送る人は推計100万人に上り、21世紀に入ってから6番目に死者の多い自然災害となりましたが、このニュースを受けて神戸では災害準備に勤しむ人が急増しています。(高城剛)
続きを読む2023.02.20

飲食業はその国の社会の縮図

今週は、東京にいます。久しぶりに東京の街を歩くと、飲食店が多いのに改めて驚きます。その数およそ15万軒ほどあり、第二位であるソウルのおよそ2倍、美食の街パリの3倍、ロサンゼルスの5倍、ニューヨークの6倍、ロンドンの8倍、香港の12倍あり、人口比でみても世界の主要都市と比べてもダントツの店舗数です。(高城剛)
続きを読む2023.02.13

21世紀の民族大移動:大きくリフォーム中にある移民大国の今

今週は、シドニーにいます。およそ4年ぶりに訪れると、この街で起きている大きな変化に気がつきます。コロナ禍で減ったと思われていたアジア人が、以前より増しています。近年の国勢調査によりますと、シドニー在住の中国系オーストラリア人の人口が15%近くまで高まり、7人にひとりが中国系となる計算で、また彼らの大半が2008年以降の移住者です。(高城剛)
続きを読む2023.02.06

「5類」強行の岸田文雄政権が僕たちに教えてくれたもの

面倒なことになったなあというのが例のコロナ「5類」騒ぎでありまして、正常化を急ぎたい政治側の事情がかなり喧伝されるものの、これはあくまで人間の都合なのであってウイルスはどんどん変異するしコロナ後遺症についてもまだあんまりよく分かってないしということで、どうにも悩ましい事態となってきました。(やまもといちろう)
続きを読む2023.01.31

「スマートニュース」リストラ報道と報道記者喰えないよ問題

ダイヤモンドシグナルの岩本有平さんがスマートニュースのレイオフ騒動について核心となる記事を公開していて界隈が震撼しておりました。言われてみればこの半年ぐらいスマートニュースを退職して独立される方や、スマートニュースで枢要な仕事をされていた方のステップアップ転職のご報告めいたお話が流れてきておるなあと思っていたんです。スマートニュースは英語圏でも割とイケてる感じの雰囲気で話題になっていただけにショックでした。(やまもといちろう)
続きを読む2023.01.31

次の食文化を左右するであろうアニマルウェルフェアネスと環境意識

今週は、ニュージーランドのネーピアにいます。北島東部ホークス・ベイ地方に位置するこの街は、南半球最大の羊毛産地を擁する巨大な畜産業と、ニュージーランド最大のリンゴ、西洋梨、ワイン用ブドウの一大産地でもありますが、日本では意外なことで街の名前が知られています。(高城剛)
続きを読む2023.01.30

競争法の観点から見たTwitter開発者契約の不利益変更とサードパーティーアプリ禁止問題

Twitterのサードパーティアプリ利用が禁止されました。これの何が駄目だってまあ全然駄目なんじゃないかと思うんですが、アメリカ当局もさることながら、日本の独禁当局もまたおそらく何もできないままになってしまうのではないかと怖れる事態になっています。(やまもといちろう)
続きを読む2023.01.26

コロナが終息しても、もとの世界には戻らない

今週は、メルボルンにいます。移民大国オーストラリアは、海外で生まれた者または両親のどちらかが海外で生まれた者(移民)が、現在、総人口に占める割合の5割を超え、両親いずれもオーストラリア出身かつオーストラリアで生まれた者の割合を上回った多民族国家になりました。シドニーに次ぐ第二の都市メルボルンも他ではなく、この十年で移民が急増し、2031年にはシドニーを抜くオーストラリア最大の都市になると予測されています。(高城剛)
続きを読む2023.01.23

「コントラスト」と「ダイナミックレンジ」

今週は、東京にいます。数日前まで滞在していたウエウエテナンゴとの気候の違いが身に沁みる日々ですが、グアテマラと日本が違うと感じるのは、気候もさることながら社会に漂う情報量の差です。(高城剛)
続きを読む2023.01.16

暦から社会と自分の未来を読み解く

あけまして、おめでとうございます。今週は、グアテマラのアティトラン湖にいます。標高1562mにある淡水のアティトラン湖は、約8万4000年前の噴火でできたカルデラで、深さは341メートルもある中央アメリカで最も深い湖です。(高城剛)
続きを読む2023.01.09

世界情勢の大きな変わり目を感じる今年の終わり

今週は、タイの最北部チエンラーイ→チェンマイ→バンコク→東京→那覇→東京→ダラスと移動しています。師走は、一般的に普段は穏やかな僧侶=師も走るほど忙しい時期だと思われていますが、この漢字は当て字にすぎません。(高城剛)
続きを読む2022.12.31

「OP PICTURES+フェス2022」石川欣・髙原秀和 80年代デビューのピンク俊英たちが新しい時代に放つ爆弾!

今年もテアトル新宿で開催中であり、シネ・リーブル梅田でも開催が決定している「OP PICTURES+フェス2022」。ピンク映画のR15版の祭典である。(切通理作)
続きを読む2022.12.08

川上なな実さんインタビュー「自分を客観視し切らないと、コントロールできない」

川上なな実(旧芸名「川上奈々美」)さんは、いま映画の世界で、目が離せない俳優の1人だ。公開が待たれる新作『辻占恋慕』を筆者はTAMA映画祭でいち早く観たが、ここで川上さんは落ちぶれた芸能事務所を支える演歌歌手の役を演じている。桜並木の下、アカペラで歌うシーンは心に残る。このシーンはワンシーン、ワンカットだった。(切通理作)
続きを読む2022.02.01

夫婦ってなんなんだ、結婚ってなんなんだ

山嵜晋平監督のオリジナル企画を中野太が脚本化した本作『なん・なんだ』は、自分が思い描いていた人生のシナリオが、妻とも娘ともズレていたことがわかり、1人みんなから気持ちがはぐれて、焦り、もがく男の話であるとともに、1人の女性である妻そして娘の視点から、結婚とはなにか、恋愛とはなにか、家族とはなにかを問い直す物語でもある。今回は美智子役として、夫の下元史朗氏とともにダブル主演となった烏丸せつこさんにお話を伺った。(切通理作)
続きを読む2022.01.13

「愛する人にだけは見せたくない」顔を表現するということ

2010年8月21日に開館した兵庫・元町映画館の10周年を記念した作品「きょう、映画館に行かない?」が11月27日から公開されている。11人の映画監督が贈るオムニバス映画だが、これに、私・切通理作も『これから』で参戦した。作品公開に合わせて主演の可児正光さんにインタビューした記事をお送りする。(切通理作)
続きを読む2021.11.29

真の映画ファンが、ピンク映画にたどりつく入口! 高校生から観れる「OP PICTURES+フェス2021」がテアトル新宿で開催中

ピンク映画を60年以上作り続けてきた老舗である大蔵映画。いまでもオーピーピクチャーズとして現役で新作を送り出している。そして、従来の成人向け(R18+作品)とは別に、中学卒業相当の年齢である15歳以上からを対象としたR15+バージョンを製作し、「エロティックな世界観はそのままに、老若男女問わず楽しめるバラエティ豊かな作品を送る」というコンセプトのプロジェクト「OP PICTURES+」(オーピー ピクチャーズ プラス)を、2015年から毎年続けている。今年も「OP PICTURES+フェス2021」がテアトル新宿で11月5日から18日にかけて開催中。(切通理作)
続きを読む2021.11.08

何かに似ている映画とかじゃなくて、今じゃなきゃ出来ない、ここじゃなきゃ出来ない映画に出れる幸せ

映画『ねばぎば新世界』は、『ひとくず』の監督・主演で国際的に評価された上西雄大が、赤井英和主演で、大阪・西成を舞台に描いたアクション人情ドラマ。今回は主人公のヒロイン役として出演した<女優・有森也実>さんに時間の許す限りお話を伺った。(切通理作)
続きを読む2021.07.14

「芸能」こそが、暗黒の時代を乗り越えるための叡智であるーー感染症と演劇の未来

フクロウが暗闇で活動をするように、芸能もまた、暗黒の時代に目覚めるだろう。芸能は、危機的な状況を乗り越えてゆくための思考の源泉であり、身体知の坩堝である。新型コロナ禍はもちろんのこと、この先に起こるであろう、様々な困難を乗り越え、世界の均衡を真釣り合わす古代人の智慧なのだ。(武田梵声)
続きを読む2021.04.23

柊氏との往復書簡

前回の241号で「柊氏との往復書簡」の第一回目の書簡を私から柊氏にお送りしたのに応える形で、今回は柊氏からの第一信をお届けしたい。柊氏の文章は、予想はしていたが(そうでなければ柊氏を往復書簡という企画に誘ったりはしないわけだが)、予想を超える見事な文章である。この見事な柊氏の文章に対して、次回か次々回のメールマガジンには、私からの第二信を掲載したいと思う。(甲野善紀)
続きを読む2021.04.07

「こんな死に方もありますよ」と、そっと差し出す映画です ~『痛くない死に方』監督高橋伴明×出演下元史朗インタビュー

10万部ベストセラー『痛くない死に方』『痛い在宅医』の著者である長尾和宏は尼崎市の在宅医。氏の著書と経験をモチーフに高橋伴明監督が本作の脚本・監督を手掛けた。主人公は柄本佑演じる在宅医で、長尾氏をモデルにしたベテラン在宅医から薫陶を受け、成長していくプロセスも描かれる。映画の前半部で、凄絶な闘病の果てに死んでいく老患者を、高橋監督の初期作品から多くの映画で現場を共にしてきた下元史朗氏が演じている。今回はこのお2人に話を伺った。(切通理作)
続きを読む2021.02.22

「魔術」をアカデミックにひもとく ! ? 中世アラビア禁断の魔術書『ピカトリクス』の魅力

来たる2020年7月28日、占星術研究家の鏡リュウジ氏を聞き手に、アラビアの神秘思想研究の第一人者ライアナ・サイーフ博士を講師に迎え、この伝説の書物の魅力をさぐるオンライン講座(ZOOMウェビナーを使用)が行われます。(鏡リュウジ)
続きを読む2020.07.04

【対談】名越康文×平岩国泰 ほめればほめるほどやる気を失う子どもたち〜「放課後」だから気づけた、子どもの自己肯定感を伸ばす秘訣

名越 この本(『「自己肯定感」育成入門』)を今年の春に出されたということですが、なぜ「自己肯定感」というテーマを取り上げることになったんでしょう? 平岩 きっかけは15年前、アフタースクールの活動を始めた頃に、子どもに言われたある一言がありまして……。(名越康文)
続きを読む2019.08.05

中央線に「サブカルクソ女人生」の夢ひらく!? 映画『歌ってみた 恋してみた』 上埜すみれ×深琴対談

高円寺を舞台に、脳内妄想の強い「サブカルこじらせ女子」と、実像と虚像の間で揺れ動く「男の娘」との友情、そして男性ミュージシャンとの対立をミュージカル仕立てで描いた祝祭的な映画『歌ってみた 恋してみた』(西荻ミナミ監督作品)。主演の「サブカルこじらせ女子」を演じた上埜すみれと、中央線女子を象徴するような役を演じた深琴が、都内某所で対話した。(切通理作)
続きを読む2019.07.08

役の中に「人生」がある 俳優・石橋保さん(映画『カスリコ』主演)に訊く

昭和40年代の土佐を舞台に、“手本引き”という賭博にハマッて身上をつぶし、高知一の料理人から賭場の下働き「カスリコ」に転落した男の人生を描くモノクロ映画『カスリコ』。その主演の石橋保さんにインタビューする。(切通理作)
続きを読む2019.06.26

今村文昭さんに聞く「査読」をめぐる問題・前編

昨年(2018年)、ケンブリッジ大学の栄養疫学者、今村文昭さんのインタビュー記事をWebナショジオに掲載しました。なんと9回にわたる超巨編で、これは、前野ウルド浩太郎さんをモーリタニアに訪ねた時以来のものでした。中身の密度の濃さも、これまでの連載の中で屈指でしょう。それだけ書いたのに、触れたくて触れられなかった(インタビューで聞いたのに書けなかった)テーマがあります。「査読」についてです。(川端裕人)
続きを読む2019.05.12

「家族とはなんだって、全部背負う事ないんじゃない?」 〜子育てに苦しんだ人は必見! 映画『沈没家族 劇場版』

男女雇用機会均等法が施行されて十年目の1995年、シングルマザーの女性が、血のつながった家族にこだわらず、赤の他人が集まって一人の子を育てる共同保育・共同生活を実践。そんな環境で育った赤ちゃんが成長して映画監督となり、「沈没家族」と呼ばれたかつてのメンバーたち、そして母と父にあらためて向き合い、「家族とは何か」を浮き彫りにするドキュメンタリー。ライター・須々木ユミが、母親として、世間では通常形態である、「配偶者との家族で子どもを育ててきた」側から、本作『沈没家族』を照射した。(切通理作)
続きを読む2019.04.08

川端裕人×松本朱実さん 「動物園教育」をめぐる対談 第2回

川端:前回、今、動物園の現場で、2つのことが共感を得るし、また、質問を多く受けると聞きました。それを具体的に教えてください。1つ目は、「評価」でしたね。これは、教育プログラムを行ったとして、その評価を行うということですね? 松本:そうですね。どうやって評価をすればいいかと、よくご相談をうけます。(川端裕人)
続きを読む2019.04.06

川端裕人×松本朱実さん 「動物園教育」をめぐる対談 第1回

「動物園教育で子どもたちがアクティブに! 〜主体的な学びを支援する楽しい観察プログラム〜」という本が話題になっています。動物園は教育の場という認識は、多くの関係者が共有している「コンセンサス」だと思いますが、じゃあ、そこでなにをするの? なにができるの? というのが長年、暗中模索の状態だったのではないでしょうか。(川端裕人)
続きを読む2019.03.14

3月移動に地獄を見た話

4月から故郷宮崎で仕事をするためには、当然ながら3月中に引っ越しをしなければならない。新居はまたあとで決めるとして、3月は移動が集中する時期だ。まずは僕と娘1人だけの移動なので、単身パックに毛が生えたようなもので引っ越しできるんじゃないかということで、見積もりをとってみた。(小寺信良)
続きを読む2019.03.11

パワーは正義。USB Type-C PDで変わるモバイル

2015年発売のMacBook以降、Appleのノート型ではすべての端子がUSB Type-C(以下USB-C)になった。筆者が使っている2016年発売のMacBook Proでは、左右に2つずつ、合計4つのUSB-C端子がついたが、この段階でもまだ対応機器が少なかったため、そのメリットが十分に活かされずにいた。強いて上げれば、左右どっちからでも充電できるというぐらいだろうか。これがようやく最近になって、徐々にメリットが感じられるようになった。(小寺信良)
続きを読む2019.02.25

この冬は「ヒートショック」に注意

冬場になると日本では、「ヒートショック」と言われる現象が多数報告されている。これは寒暖差の激しいところに移動することで血圧が急変し、失神したり、心筋梗塞や脳梗塞に至る現象である。これには、日本家屋の構造が大きく影響しているようだ。(小寺信良)
続きを読む2019.02.11

川端裕人×オランウータン研究者久世濃子さん<ヒトに近くて遠い生き物、「オランウータン」を追いかけて>第3回

川端:この本を読むと、オランウータンの一生は、まだまだミステリアスだというのがよくわかります。 久世:そうそう、川端さんに「こんなにわからないことがあるんだ!」というコメントをいただいたんですけど、私としては「やっとここまで解明されました!」という感覚なんですよ(笑)。(川端裕人)
続きを読む2019.02.02

YASHICAブランドのスマホ向け高級レンズを試す

最近は展示会取材の写真は、ほぼiPhoneで撮影している。ただしiPhone一発では、ブースの全景といった広い絵が撮りづらい。そこで以前からスマホ用の広角レンズを色々と試してきた。今回は2年ぶりのCES取材という事もあり、いいレンズが欲しいなぁとネットを物色していたところ、YASHICAブランドでスマホ用レンズを出しているのが目にとまった。価格はAmazonで4,800円と、一般的なスマホ用レンズより飛び抜けている。この価格がただのブランド代だったイヤだなと思ったが、ものは試しと言うことで買ってみた。今回はこのレンズと、歴代使ってきたクリップレンズを比較してみたいと思う。(小寺信良)
続きを読む2019.01.28

川端裕人×オランウータン研究者久世濃子さん<ヒトに近くて遠い生き物、「オランウータン」を追いかけて>第2回

久世:ただ、ここ数十年を通してすでにサラワクに野生動物がいなくなってしまったというようなこともあって……。それは環境破壊に加えて、宗教的な事情もあるんです。もともとサバ州はイスラム教徒が多くて、サラワク州はキリスト教徒の人が多いんですけど。キリスト教って、イスラム教に比べると食べ物に関して厳しい戒律がない。イスラム教では食べられる動物が戒律で制限されているから、おのずと食用目的で野生動物が狩られることも少ないんですね。(川端裕人)
続きを読む2019.01.25

意外に簡単に見られる新4K放送。だが課題も…

12月1日より、BS/110度CSによる新4K放送がスタートした。右旋および左旋での放送となるが、NHKおよび在京民放キー局の放送は右旋なので、従来設備でも受信できる。ただし日本テレビの「BS日テレ」だけは来年9月1日からの放送開始なので、まだ見られない。一応筆者も仕事柄、4K放送の内容は把握しておきたいと思い、4Kチューナーを購入して受信してみた。今回は、既存設備で新4K放送を受信するまでのプロセスをご紹介しよう。(小寺信良)
続きを読む2019.01.07

使ってみたら便利だったDropbox「スマートシンク」

筆者は自宅で原稿を書くときはMac mini(2014)、外出先ではMacBook Pro(2016)という体勢で仕事をしてきた。だがMacOS Mojaveにアップデートしてからというもの、Mac miniのレスポンスが大幅に下がり、原稿を書くにも支障が出る遅さとなってしまった。まあちょっと様子を見るか、ということで、普段はカバンの中に入れっぱなしのMacBook Proを、自宅原稿書き用マシンと兼用にすることとなった。ストレージ容量は256GBだが、モバイルだからそれで済んでいたわけで、メインマシンともなると参照したいファイルが多く、これでは心もとない。しばらくはDropboxの同期フォルダを増やしたり減らしたりして調整してきたが、いつもストレージ容量を気にしながら仕事するのも精神衛生上よろしくないので、どうにか手段を考えることにした。(小寺信良)
続きを読む2018.12.17

川端裕人×オランウータン研究者・久世濃子さん<ヒトに近くて遠い生き物、「オランウータン」を追いかけて >第1回

—川端さんと久世さんをつないでいるテーマはやはり「オランウータン」「オランウータン研究」だと思うので、そのあたりを中心にお話を伺っていきたいのですが。 久世:川端さんと一緒にオランウータンを見に行ったのが2010年。それで、2016年に、川端さんがナショナルジオグラフィック日本版で記事にしてくださったんでしたね。(川端裕人)
続きを読む2018.12.11

準備なしに手が付けられる、ScanSnapの新作、「iX1500」

発売されてちょっと時間が経ってしまったが、PFUのドキュメントスキャナ、ScanSnap iX1500を試用する機会に恵まれた。本機は10月12日発売で、現在ネットでの実売は4万円半ばといったところである。今回10年ぶりに新作に触って、ほぼ別物になっていたことを確認できた。(小寺信良)
続きを読む2018.12.10

空想特撮ピンク映画『ピンク・ゾーン2 淫乱と円盤』 南梨央奈×佐倉絆×瀬戸すみれ×国沢実(監督)座談会

出演者である南梨央奈、佐倉絆、瀬戸すみれのお三方と、国沢実監督交えた座談会を、初号試写の直後に行ないました。司会は同作品の脚本担当者でもある私(切通理作)が務めたのですが、国沢監督が所用で参加が遅れたため、美人女優さんに囲まれてアガリッ放しの様子は、ご容赦頂ければと思います!(切通理作)
続きを読む2018.11.21

どうなる? 小中学校へのスマホ持ち込み

10月13日に毎日新聞が報じたところによると、大阪府教育委員会が、現在原則禁止となっている携帯電話やスマートフォンの持ち込みを、見直す方針を固めたという。小中学校への携帯電話持ち込み禁止は、2008年に当時の橋下徹知事が決めたもので、それをきっかけにこの動きは全国に拡がった。当時は安全のために子供に持たせたいという保護者と、学校に勉強以外の物を持ち込ませたくない学校側とが対立し、学校が文科省にお墨付きが欲しいとして、2009年に通知を出させたという経緯がある。この通知は今も生きていて、全国の公立小中学校が原則携帯電話やスマートフォンの持ち込みが禁止されているのは、これを根拠としている。(小寺信良)
続きを読む2018.11.12

PTAがベルマーク回収を辞められないわけ

筆者はシングルファーザーになって以来、学校のPTA活動には積極的に参加してきたほうであろう。本部役員こそやってないが、広報委員長や成人教育委員会副委員長などを歴任し、花壇の植え替えや校内清掃などのボランティアにもほぼ参加している。そんな中でも、やってない活動がある。ベルマーク集計だ。(小寺信良)
続きを読む2018.10.29

このイカが意外に便利、スマホ三脚「SQUIDDY」

ゴリラポッドという三脚をご存じだろうか。ミニ三脚の一種だが、三本の足が自在に曲がるようになっていて、どこにでも巻き付けてカメラを固定できるとして、もう10年ぐらい前から地道に人気のある商品である。こうした「フレキシブル三脚」とでも言うようなジャンルは、出始めこそ類似商品が出回ったものの、新しいコンセプトの製品はなかなか登場しなかった。それだけゴリラポッドは汎用性が高かったという事だろう。そんな中、「SQUIDDY(スクイディ)」は、まさに新コンセプトのフレキシブル三脚だと言える。(小寺信良)
続きを読む2018.10.22

「脳内の呪い」を断ち切るには

ぐるぐるといつも同じことを考えてしまう。 意味もないし、建設的でもなく、辛いので止めたいと思っていても止められず、気づくといつのまにかまた考えてしまっているーー。 そんな経験のある人は少なくないと思います。 最近気づいたのは、こうした「脳内の呪い」の構造は、心理学の「強化理論」を拡張することで説明可能だということです。(西條剛央)
続きを読む2018.09.19

「狭霧の彼方に」特別編 その3

釈徹宗先生に田口慎也氏を紹介した「狭霧の彼方に」特別編の連載第3回目(甲野善紀)
続きを読む2018.09.16

「狭霧の彼方に」特別編 その2

釈徹宗先生に田口慎也氏を紹介した「狭霧の彼方に」特別編の連載第2回目(甲野善紀)
続きを読む2018.09.14

「狭霧の彼方に」特別編 その1

今年(2018年)の5月31日、私は何年も前から考えていた「見合い」を一つ実現させた。「見合い」と言っても男女の出会いを世話したわけではない。浄土真宗の世界で近年その声名が高くなられている釈徹宗・如来寺住職と、私がこのメールマガジンで、かなり長い間往復書簡を行った田口慎也氏のお二人を是非引き合わせたいという企画がその「見合い」である。(甲野善紀)
続きを読む2018.09.12

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