執筆スタイルが完全に変わりました
今週は、東京にいます。この冬は基本的に東京に滞在しながら日本各地を回っておりまして、以前は訪れた旅先で走るのを日課にしていましたが、いまではランを減らしてファストウォーキングばかりになりました。その理由は、執筆スタイルが完全に変わったことにあります。( )続きを読む2024.03.18
オーバーツーリズム問題の解決を阻む利権争い
今週は、京都、神戸、金沢をまわっています。今年の元旦に発生した能登半島地震によって、この冬の金沢観光は壊滅的状態に陥りましたが、現在ではインバウンドを中心に観光客も徐々に戻りつつあります。一方、京都はコロナ禍を経て、落ち着いていたオーバーツーリズム状態が少しづつ再燃しており、先月行われた京都市長選の争点のひとつだったこともあって、ホテルや旅館の宿泊客から徴収する宿泊税を2年後をめどに引き上げると発表されました。( )続きを読む2024.03.11
歩く速度と健康状態の関係
今週も東京にいます。都市別の歩行速度を見ると、英国ハートフォードシャー大学の心理学者であるリチャード・ワイズマン教授と国際文化交流機関ブリティッシュ・カウンシルが協力した調査によれば、足早で歩く世界最速はシンガポールで、2位はデンマークのコペンハーゲン、3位はスペインのマドリード、4位は中国の広東省広州と続き、東京は意外にも19位で、世界的に見ればそこまで慌ただしくはありません。( )続きを読む2024.03.04
「もしトラ」の現実味と本当にこれどうすんの問題
アメリカの共和党指名争い、全米各州での予備選挙や党員集会が集中する「スーパーチューズデー」は3月5日になります。ここでトランプさんは競合の元国連大使ヘイリーさんを降ろせるかどうかが注目されるわけですが、裏を返すとヘイリーさんはここまで粘ってきたもののほとんど勝ち目のない3月5日を迎えてどう次に繋がる敗北宣言をするかという雰囲気の論調にならざるを得ません。( )続きを読む2024.02.29
「ヤングケアラー」はそんなに問題か?
こども家庭庁がヤングケアラー問題に踏み込んで、読売新聞が提灯気味の関連記事を書くという事態に発展していました。もちろん、ヤングケアラー対応を活動で取り組んでいる筋からは「なに言ってんだおまえ」みたいな声も上がっているのですが、若者が介護をやること自体を社会問題化させたい勢力がいるのは以前から分かっていたことですから、さもありなんという風に見えておったわけです。( )続きを読む2024.02.27
「支持政党なし」の急増が示す政治不信の本質
各種世論調査や個別に行われているヒヤリングなどでも、国民の間での政治不信の輪が広がっていて、どこの政党も積極的に支持しない「支持政党なし」が顕著に増加しています。厄介なのは、割と政治的態度が固まっているはずの中高年女性ですらも、既存政党離れが見えてきているのは「自民党政治に不満や不信があるのは事実でも、かといって、野党支持をするほど野党は好きではない」というのが有権者の静かなる態度変更じゃないのかと思っています。( )続きを読む2024.02.27
すべてがオンラインへ
今週は東京、埼玉、千葉、神奈川をまわっています。国内最大級の健康業界エキスポ「健康博覧会」から日本最大のカメラおよび関連機器展示会「CP+」など、今週は数多くの展示会が各所で開催されていますが、以前を知る者としてはどこも活況だとは言えません。パンデミックもあって数年間開催できなかった影響もあるのでしょうが、なにより「展示会」と呼ばれるプラットフォームが過去のものになってしまったと痛切に感じています。( )続きを読む2024.02.26
不調の原因は食にあり
今週も東京にいます。ヘルスケアサービスの立ち上げも佳境になってきたことから、毎日、国内外医師をはじめとする医療関係者にオンライン・オフラインでお目にかかり、最後の詰めに余念がない日々を送っています。一昨年はキューバで映画を撮っていたため、一年のうち数ヶ月をキューバで過ごしましたが、今年は東京でヘルスケアサービスの立ち上げに本腰をいれ、多くの時間を東京で過ごしています。( )続きを読む2024.02.19
「節分」と「立春」
今週も東京にいます。暦上で春が始まる「立春」は、二十四節気の最初の節気で、新しい始まりを告げるタイミングです。「冬至」を天空の新年だとしたら「立春」は地上の新年だと古くから考えられており、新しい年が始まる日の前日、その「節」分けをするための日を「節分」と呼んできました。( )続きを読む2024.02.12
快適な日々を送るために光とどう付き合うか
今週は東京にいますが、好調ゆえ、いまもインドと同じような時間帯で生活を続けています。まず、アーユルヴェーダの生活法では、日の出96分前の「ブラフミムフールタ」(コスミックインテリジェンス)の時間に起きることを推奨しています。( )続きを読む2024.02.05
「来るべき日が来ている」中華不動産バブルの大崩壊と余波を被るワイちゃんら
年末割と慌ただしかったのが、京都や新潟など地方都市で持っていた物件を処分しようと思ったら先方の不動産ファンドが突然日本撤退を決めたので違約金払ってでもキャンセルしたいという話になったからで、さらに北海道でもニセコ町中心にいくつかの大規模案件の撤収が相次いだからなんですよね。( )続きを読む2024.01.31
自民党、まさかの派閥解消からの安倍派処分の強硬手段で政治資金ネタを有耶無耶にしてしまう
国民からの支持に繋がるかや、本当に政治資金問題で解決に導けるかそっちのけで、自民党が大揺れに揺れております。一緒に私も揺れております。どうしたものでしょうか、今週から。( )続きを読む2024.01.29
健康のために本来の時間を取り戻す
今週も東京にいます。毎回アーユルヴェーダの施設に2〜3週間ほど滞在したあと、大都会に戻って感じるのは、現代医療に「時間」という概念がないことです。同じカロリーの食事であれば、朝食でも夕食でも同じように体内で消化吸収されると多くの人は考えているかもしれません。分子栄養療法でも「時間」の概念が語られることはあまりなく、血液やバイオロジカルデータを基に、数値を補うことを第一としています。しかし、体の機能は時間帯や季節によって変化します。( )続きを読む2024.01.29
パー券不記載問題、本当にこのまま終わるのか問題
朝日新聞の独走と共に大騒ぎになったパー券問題ですが、結局のところ肝心の未記載のところでしか事件化することなく、なぜかキックバックされていたおカネは各事務所の引き出しの中に全額現金でしまわれていたので使途が問題になることもないまま修正申告で済まされるレベルの話ということでゲームセットになろうとしております。( )続きを読む2024.01.24
自然なき現代生活とアーユルヴェーダ
今週は、東京にいます。この時期の南インドと東京の気温差は30度以上ありまして、3時間半のビミョーな時差ボケも堪えますが、気温ボケはなかなか解消されません。( )続きを読む2024.01.22
心身や人生の不調対策は自分を知ることから
今週も南インドのケララにいます。引き続きケララにあるアーユルヴェーダ大学病院に宿泊、というか入院しておりまして、日々トリートメントと講義を受けています。先週お伝えしましたように、人にはドーシャと呼ばれる風、火、水が組み合わさった体質があり、このバランスを整えることで、疾病を未然に防ぎ、また自己免疫力を高めることで病を克服できると考えます。( )続きを読む2024.01.15
心身を整えながら幸福のあり方を追求する新年
あけまして、おめでとうございます。今週は、南インドのケララにいます。もう15年以上、一年から一年半おきにアーユルヴェーダのトリートメントを受けるようにしてまして、今回、コロナ禍が明けて久しぶりに訪れました。( )続きを読む2024.01.08
日本でも騒がれるNPOとマネーロンダリングの話
巷では、著名ライターのヨッピーさんの正体が実は山本一郎であるという素敵な指摘があり、ついにバレる日が来てしまったかと寂寥感を覚える年末を送っておりますが、そのもとになっている事案が例の公金チューチュー問題におけるNPO法人フローレンスに対して、例の暇空茜さんが噛みついた一件にあります。( )続きを読む2024.01.01
勢いと熱が止まらないマレーシアの経済成長
今週は、クアラルンプールにいます。現在、マレーシア全土で巨大ショッピングモールの開店ラッシュが相次ぎます。つい先日もKLの中心地ブキビンタンに「ザ・エクスチェンジTRX」がオープン。同時期に日本で鳴り物入りではじまった麻布台ヒルズの店舗数およそ150店舗に対して、「ザ・エクスチェンジTRX」は400店舗超。シャネルをはじめとするメガブランドや屋上公園などを有し、すでに落ち着いた感がある麻布台ヒルズとの熱気の差に、正直驚いています。( )続きを読む2023.12.30
中国発・ソーシャルゲーム業界の崩壊と灼熱
年末に堕ちてきた割と大きい爆弾として、中国政府が案の定オンラインゲームやソーシャルゲーム方面の制限を政策的に前に打ち出してきました。正直「まあいつかは(24年中には)やるんだろうな」と思ってたのにいつまでもやらないので、越年するのかと思っていたら12月22日に発布というのは何とも皮肉なとりあえず間に合わせた感を覚えるものであります。( )続きを読む2023.12.26
古いシステムを変えられない日本の向かう先
今週は、東京、高崎、小田原と移動しています。1956年に策定された「首都圏整備法」によれば、東京都およびその周辺地域である茨城県・栃木県・群馬県・埼玉県・千葉県・神奈川県・山梨県の1都7県は「首都圏」であり、東京駅から高崎駅まで新幹線で最速50分弱、小田原まで35分で着くことを考えれば、両都市とも通勤圏で、事実、高崎からの朝7時台上り新幹線は7本もあります。( )続きを読む2023.12.25
ライドシェア問題に寄せて
現在規制改革会議で議論が進んでいるライドシェア解禁議論について、正直問題自体が超端牌というか、そこまで大問題にするべきものだったのかというのが個人的には引っかかるところですが、とにかく騒ぎになったので着地を目指してあれこれやらんといかんというのが現状なのではないかと思っております。( )続きを読む2023.12.23
古都金沢を歩きながら夢想する
今週は、金沢にいます。北陸新幹線が金沢まで開通してから8年しか経っていませんが、この間に宿泊施設はおよそ4倍になり、人口45万人程度の都市に毎年1000万人超の観光客が訪れる「観光バブル」が巻き起こりました。( )続きを読む2023.12.18
数年後に改めて観光地としての真価が問われる京都
今週は、京都にいます。紅葉が始まるこの時期には、さぞかし観光客が多いのだろうと覚悟していましたが、そこまでの人出はありません。確かに駅前ではそれなりに観光客が目立ちましたが、田の字地区内では数年前に多くいたインバウンドの姿を見る事はほとんどありませんでした。これには、幾つもの理由があります。( )続きを読む2023.12.11
時代に取り残されてしまった東京の飲食業
今週は、東京にいます。長年にわたる金融緩和の影響と円安政策が続き、現在の日本は良くも悪くも世界有数の生活物価が安い国となりました。世界各都市の生活費を鑑みれば、ニューヨークを100と規定した場合、シンガポール=86 、ロンドン=83、ソウル=76、香港=73、東京=42となり、もはやマニラ=39と大差ないほどに安価な街になってしまっています。( )続きを読む2023.12.04
実に微妙な社会保障議論についての11月末時点での総括
メルマガを書くほどに、この問題は重いなあと思うのです。財政審ネタがこのところ私個人の最大のトピックスで、内々で社会保障予算は最大144兆円を超えるとかいうネタが回ってきて「144兆円ですまないときのことを考えて手を打つ必要があるんですよ…」と折り返しのメールやメッセを打つ毎日です。( )続きを読む2023.11.30
外資系企業の「やり得」を止められるルール作りこそがAI規制の本丸
アメリカでも人工知能をリードするビッグテック各社に対する独占禁止当局の動きが厳格化の方向にシフトしているのは事実のようです。EUのAI規制も面倒くさい感じで走っており、しかし重要な論点が山盛りであるためこのままで進むんでしょう。( )続きを読む2023.11.28
コタツ記事問題
江川紹子さんがブチ切れてた件ですが、ぶっちゃけコタツ記事問題なんて昔からありましたよね。なんでコタツ記事なんてやるかって言うと、当然ですがヤフー配信され、サイトに検索エンジン経由で客が来て広告を踏んで儲かるからです。儲からなかったらコタツ記事なんてやらんわけじゃないですか。( )続きを読む2023.11.27
季節にあわせた食の衣替え
今週は、長野県上田にいます。日中が4度まで落ちる上田市から30分ほど離れた山中におりますが体脂肪10%前後だと一段と寒さが身に染みます。( )続きを読む2023.11.27
季節の変わり目の体調管理
今週は、東京にいます。そろそろ冬の忘年会シーズンに備えたメンテナンス週間に突入したいところですが、まずは時差ぼけ&季節ボケを完全に解消しなければなりません。( )続きを読む2023.11.20
映画は誰でも作れる時代
今週は、東京にいます。いよいよ明日から「ケト・サピエンスは牧草牛の夢をみるか」の劇場公開がはじまります。いまから4年近く前、このメールマガジンで監督や撮影スタッフを募集し、なかにはカメラすら触ったことがない読者もいらっしゃいましたが、いままでにない撮影方法を編み出し、チーム一丸となって沖縄ロケからスタートしました。( )続きを読む2023.11.13
トレーニングとしてのウォーキング
今週は、バレンシア、ベニドルム、アリカンテ、バルセロナ、パリ、ドバイ、東京と日々移動しています。何度かお伝えしましたように、春から秋の渡航シーズンは、ほぼ運動らしい運動をしていません。それもそのはず、毎日のように小さくても重い機材を持って、足早で移動していたら、それ自体がトレーニング同然だからです。( )続きを読む2023.11.06
江東区長辞職から柿沢未途さん法務副大臣辞職までのすったもんだ
大騒ぎとなった江東区、区長選が12月10日になったようであります。もちろん理由は木村弥生さんが公職選挙法ど真ん中の違反となる、選挙期間中のオンライン広告掲載というやらかしであって、ちょっとした間違いや手違いとは言えないレベルでこりゃもう全然駄目ですから致し方ない面はあります。( )続きを読む2023.10.31
私の経営情報グループ『漆黒と灯火』の会員を募集したら一日で枠が蒸発した
しばらくぶりに『漆黒と灯火』の募集をやってみたところ、なんか一日ちょいで募集枠15名が蒸発したとかで… その後、募集を知らなかったのでどうにかなりませんか的なお問い合わせをいただくなどして、申し訳ないことになってしまいました。( )続きを読む2023.10.30
可視化されているネットでの珍説や陰謀論に対するエトセトラ
選挙関連の調査でずっと泡沫政党の動きはチェックしていて、立花孝志率いる(クビになった)旧N国党がほとんど支持を霧消させる一方、共産党系の支持者らを巻き取る形で台頭したれいわ新選組が社民党を完全に抜いて政党としての規模を確立するに至りました。( )続きを読む2023.10.30
「OP PICTURES+フェス2022」石川欣・髙原秀和 80年代デビューのピンク俊英たちが新しい時代に放つ爆弾!
今年もテアトル新宿で開催中であり、シネ・リーブル梅田でも開催が決定している「OP PICTURES+フェス2022」。ピンク映画のR15版の祭典である。( )続きを読む2022.12.08
川上なな実さんインタビュー「自分を客観視し切らないと、コントロールできない」
川上なな実(旧芸名「川上奈々美」)さんは、いま映画の世界で、目が離せない俳優の1人だ。公開が待たれる新作『辻占恋慕』を筆者はTAMA映画祭でいち早く観たが、ここで川上さんは落ちぶれた芸能事務所を支える演歌歌手の役を演じている。桜並木の下、アカペラで歌うシーンは心に残る。このシーンはワンシーン、ワンカットだった。( )続きを読む2022.02.01
夫婦ってなんなんだ、結婚ってなんなんだ
山嵜晋平監督のオリジナル企画を中野太が脚本化した本作『なん・なんだ』は、自分が思い描いていた人生のシナリオが、妻とも娘ともズレていたことがわかり、1人みんなから気持ちがはぐれて、焦り、もがく男の話であるとともに、1人の女性である妻そして娘の視点から、結婚とはなにか、恋愛とはなにか、家族とはなにかを問い直す物語でもある。今回は美智子役として、夫の下元史朗氏とともにダブル主演となった烏丸せつこさんにお話を伺った。( )続きを読む2022.01.13
「愛する人にだけは見せたくない」顔を表現するということ
2010年8月21日に開館した兵庫・元町映画館の10周年を記念した作品「きょう、映画館に行かない?」が11月27日から公開されている。11人の映画監督が贈るオムニバス映画だが、これに、私・切通理作も『これから』で参戦した。作品公開に合わせて主演の可児正光さんにインタビューした記事をお送りする。( )続きを読む2021.11.29
真の映画ファンが、ピンク映画にたどりつく入口! 高校生から観れる「OP PICTURES+フェス2021」がテアトル新宿で開催中
ピンク映画を60年以上作り続けてきた老舗である大蔵映画。いまでもオーピーピクチャーズとして現役で新作を送り出している。そして、従来の成人向け(R18+作品)とは別に、中学卒業相当の年齢である15歳以上からを対象としたR15+バージョンを製作し、「エロティックな世界観はそのままに、老若男女問わず楽しめるバラエティ豊かな作品を送る」というコンセプトのプロジェクト「OP PICTURES+」(オーピー ピクチャーズ プラス)を、2015年から毎年続けている。今年も「OP PICTURES+フェス2021」がテアトル新宿で11月5日から18日にかけて開催中。( )続きを読む2021.11.08
何かに似ている映画とかじゃなくて、今じゃなきゃ出来ない、ここじゃなきゃ出来ない映画に出れる幸せ
映画『ねばぎば新世界』は、『ひとくず』の監督・主演で国際的に評価された上西雄大が、赤井英和主演で、大阪・西成を舞台に描いたアクション人情ドラマ。今回は主人公のヒロイン役として出演した<女優・有森也実>さんに時間の許す限りお話を伺った。( )続きを読む2021.07.14
「芸能」こそが、暗黒の時代を乗り越えるための叡智であるーー感染症と演劇の未来
フクロウが暗闇で活動をするように、芸能もまた、暗黒の時代に目覚めるだろう。芸能は、危機的な状況を乗り越えてゆくための思考の源泉であり、身体知の坩堝である。新型コロナ禍はもちろんのこと、この先に起こるであろう、様々な困難を乗り越え、世界の均衡を真釣り合わす古代人の智慧なのだ。( )続きを読む2021.04.23
柊氏との往復書簡
前回の241号で「柊氏との往復書簡」の第一回目の書簡を私から柊氏にお送りしたのに応える形で、今回は柊氏からの第一信をお届けしたい。柊氏の文章は、予想はしていたが(そうでなければ柊氏を往復書簡という企画に誘ったりはしないわけだが)、予想を超える見事な文章である。この見事な柊氏の文章に対して、次回か次々回のメールマガジンには、私からの第二信を掲載したいと思う。( )続きを読む2021.04.07
「こんな死に方もありますよ」と、そっと差し出す映画です ~『痛くない死に方』監督高橋伴明×出演下元史朗インタビュー
10万部ベストセラー『痛くない死に方』『痛い在宅医』の著者である長尾和宏は尼崎市の在宅医。氏の著書と経験をモチーフに高橋伴明監督が本作の脚本・監督を手掛けた。主人公は柄本佑演じる在宅医で、長尾氏をモデルにしたベテラン在宅医から薫陶を受け、成長していくプロセスも描かれる。映画の前半部で、凄絶な闘病の果てに死んでいく老患者を、高橋監督の初期作品から多くの映画で現場を共にしてきた下元史朗氏が演じている。今回はこのお2人に話を伺った。( )続きを読む2021.02.22
「魔術」をアカデミックにひもとく ! ? 中世アラビア禁断の魔術書『ピカトリクス』の魅力
来たる2020年7月28日、占星術研究家の鏡リュウジ氏を聞き手に、アラビアの神秘思想研究の第一人者ライアナ・サイーフ博士を講師に迎え、この伝説の書物の魅力をさぐるオンライン講座(ZOOMウェビナーを使用)が行われます。( )続きを読む2020.07.04
【対談】名越康文×平岩国泰 ほめればほめるほどやる気を失う子どもたち〜「放課後」だから気づけた、子どもの自己肯定感を伸ばす秘訣
名越 この本(『「自己肯定感」育成入門』)を今年の春に出されたということですが、なぜ「自己肯定感」というテーマを取り上げることになったんでしょう? 平岩 きっかけは15年前、アフタースクールの活動を始めた頃に、子どもに言われたある一言がありまして……。( )続きを読む2019.08.05
中央線に「サブカルクソ女人生」の夢ひらく!? 映画『歌ってみた 恋してみた』 上埜すみれ×深琴対談
高円寺を舞台に、脳内妄想の強い「サブカルこじらせ女子」と、実像と虚像の間で揺れ動く「男の娘」との友情、そして男性ミュージシャンとの対立をミュージカル仕立てで描いた祝祭的な映画『歌ってみた 恋してみた』(西荻ミナミ監督作品)。主演の「サブカルこじらせ女子」を演じた上埜すみれと、中央線女子を象徴するような役を演じた深琴が、都内某所で対話した。( )続きを読む2019.07.08
役の中に「人生」がある 俳優・石橋保さん(映画『カスリコ』主演)に訊く
昭和40年代の土佐を舞台に、“手本引き”という賭博にハマッて身上をつぶし、高知一の料理人から賭場の下働き「カスリコ」に転落した男の人生を描くモノクロ映画『カスリコ』。その主演の石橋保さんにインタビューする。( )続きを読む2019.06.26
今村文昭さんに聞く「査読」をめぐる問題・前編
昨年(2018年)、ケンブリッジ大学の栄養疫学者、今村文昭さんのインタビュー記事をWebナショジオに掲載しました。なんと9回にわたる超巨編で、これは、前野ウルド浩太郎さんをモーリタニアに訪ねた時以来のものでした。中身の密度の濃さも、これまでの連載の中で屈指でしょう。それだけ書いたのに、触れたくて触れられなかった(インタビューで聞いたのに書けなかった)テーマがあります。「査読」についてです。( )続きを読む2019.05.12
「家族とはなんだって、全部背負う事ないんじゃない?」 〜子育てに苦しんだ人は必見! 映画『沈没家族 劇場版』
男女雇用機会均等法が施行されて十年目の1995年、シングルマザーの女性が、血のつながった家族にこだわらず、赤の他人が集まって一人の子を育てる共同保育・共同生活を実践。そんな環境で育った赤ちゃんが成長して映画監督となり、「沈没家族」と呼ばれたかつてのメンバーたち、そして母と父にあらためて向き合い、「家族とは何か」を浮き彫りにするドキュメンタリー。ライター・須々木ユミが、母親として、世間では通常形態である、「配偶者との家族で子どもを育ててきた」側から、本作『沈没家族』を照射した。( )続きを読む2019.04.08
川端裕人×松本朱実さん 「動物園教育」をめぐる対談 第2回
川端:前回、今、動物園の現場で、2つのことが共感を得るし、また、質問を多く受けると聞きました。それを具体的に教えてください。1つ目は、「評価」でしたね。これは、教育プログラムを行ったとして、その評価を行うということですね? 松本:そうですね。どうやって評価をすればいいかと、よくご相談をうけます。( )続きを読む2019.04.06
川端裕人×松本朱実さん 「動物園教育」をめぐる対談 第1回
「動物園教育で子どもたちがアクティブに! 〜主体的な学びを支援する楽しい観察プログラム〜」という本が話題になっています。動物園は教育の場という認識は、多くの関係者が共有している「コンセンサス」だと思いますが、じゃあ、そこでなにをするの? なにができるの? というのが長年、暗中模索の状態だったのではないでしょうか。( )続きを読む2019.03.14
3月移動に地獄を見た話
4月から故郷宮崎で仕事をするためには、当然ながら3月中に引っ越しをしなければならない。新居はまたあとで決めるとして、3月は移動が集中する時期だ。まずは僕と娘1人だけの移動なので、単身パックに毛が生えたようなもので引っ越しできるんじゃないかということで、見積もりをとってみた。( )続きを読む2019.03.11
パワーは正義。USB Type-C PDで変わるモバイル
2015年発売のMacBook以降、Appleのノート型ではすべての端子がUSB Type-C(以下USB-C)になった。筆者が使っている2016年発売のMacBook Proでは、左右に2つずつ、合計4つのUSB-C端子がついたが、この段階でもまだ対応機器が少なかったため、そのメリットが十分に活かされずにいた。強いて上げれば、左右どっちからでも充電できるというぐらいだろうか。これがようやく最近になって、徐々にメリットが感じられるようになった。( )続きを読む2019.02.25
この冬は「ヒートショック」に注意
冬場になると日本では、「ヒートショック」と言われる現象が多数報告されている。これは寒暖差の激しいところに移動することで血圧が急変し、失神したり、心筋梗塞や脳梗塞に至る現象である。これには、日本家屋の構造が大きく影響しているようだ。( )続きを読む2019.02.11
川端裕人×オランウータン研究者久世濃子さん<ヒトに近くて遠い生き物、「オランウータン」を追いかけて>第3回
川端:この本を読むと、オランウータンの一生は、まだまだミステリアスだというのがよくわかります。 久世:そうそう、川端さんに「こんなにわからないことがあるんだ!」というコメントをいただいたんですけど、私としては「やっとここまで解明されました!」という感覚なんですよ(笑)。( )続きを読む2019.02.02
YASHICAブランドのスマホ向け高級レンズを試す
最近は展示会取材の写真は、ほぼiPhoneで撮影している。ただしiPhone一発では、ブースの全景といった広い絵が撮りづらい。そこで以前からスマホ用の広角レンズを色々と試してきた。今回は2年ぶりのCES取材という事もあり、いいレンズが欲しいなぁとネットを物色していたところ、YASHICAブランドでスマホ用レンズを出しているのが目にとまった。価格はAmazonで4,800円と、一般的なスマホ用レンズより飛び抜けている。この価格がただのブランド代だったイヤだなと思ったが、ものは試しと言うことで買ってみた。今回はこのレンズと、歴代使ってきたクリップレンズを比較してみたいと思う。( )続きを読む2019.01.28
川端裕人×オランウータン研究者久世濃子さん<ヒトに近くて遠い生き物、「オランウータン」を追いかけて>第2回
久世:ただ、ここ数十年を通してすでにサラワクに野生動物がいなくなってしまったというようなこともあって……。それは環境破壊に加えて、宗教的な事情もあるんです。もともとサバ州はイスラム教徒が多くて、サラワク州はキリスト教徒の人が多いんですけど。キリスト教って、イスラム教に比べると食べ物に関して厳しい戒律がない。イスラム教では食べられる動物が戒律で制限されているから、おのずと食用目的で野生動物が狩られることも少ないんですね。( )続きを読む2019.01.25
意外に簡単に見られる新4K放送。だが課題も…
12月1日より、BS/110度CSによる新4K放送がスタートした。右旋および左旋での放送となるが、NHKおよび在京民放キー局の放送は右旋なので、従来設備でも受信できる。ただし日本テレビの「BS日テレ」だけは来年9月1日からの放送開始なので、まだ見られない。一応筆者も仕事柄、4K放送の内容は把握しておきたいと思い、4Kチューナーを購入して受信してみた。今回は、既存設備で新4K放送を受信するまでのプロセスをご紹介しよう。( )続きを読む2019.01.07
使ってみたら便利だったDropbox「スマートシンク」
筆者は自宅で原稿を書くときはMac mini(2014)、外出先ではMacBook Pro(2016)という体勢で仕事をしてきた。だがMacOS Mojaveにアップデートしてからというもの、Mac miniのレスポンスが大幅に下がり、原稿を書くにも支障が出る遅さとなってしまった。まあちょっと様子を見るか、ということで、普段はカバンの中に入れっぱなしのMacBook Proを、自宅原稿書き用マシンと兼用にすることとなった。ストレージ容量は256GBだが、モバイルだからそれで済んでいたわけで、メインマシンともなると参照したいファイルが多く、これでは心もとない。しばらくはDropboxの同期フォルダを増やしたり減らしたりして調整してきたが、いつもストレージ容量を気にしながら仕事するのも精神衛生上よろしくないので、どうにか手段を考えることにした。( )続きを読む2018.12.17
川端裕人×オランウータン研究者・久世濃子さん<ヒトに近くて遠い生き物、「オランウータン」を追いかけて >第1回
—川端さんと久世さんをつないでいるテーマはやはり「オランウータン」「オランウータン研究」だと思うので、そのあたりを中心にお話を伺っていきたいのですが。 久世:川端さんと一緒にオランウータンを見に行ったのが2010年。それで、2016年に、川端さんがナショナルジオグラフィック日本版で記事にしてくださったんでしたね。( )続きを読む2018.12.11
準備なしに手が付けられる、ScanSnapの新作、「iX1500」
発売されてちょっと時間が経ってしまったが、PFUのドキュメントスキャナ、ScanSnap iX1500を試用する機会に恵まれた。本機は10月12日発売で、現在ネットでの実売は4万円半ばといったところである。今回10年ぶりに新作に触って、ほぼ別物になっていたことを確認できた。( )続きを読む2018.12.10
空想特撮ピンク映画『ピンク・ゾーン2 淫乱と円盤』 南梨央奈×佐倉絆×瀬戸すみれ×国沢実(監督)座談会
出演者である南梨央奈、佐倉絆、瀬戸すみれのお三方と、国沢実監督交えた座談会を、初号試写の直後に行ないました。司会は同作品の脚本担当者でもある私(切通理作)が務めたのですが、国沢監督が所用で参加が遅れたため、美人女優さんに囲まれてアガリッ放しの様子は、ご容赦頂ければと思います!( )続きを読む2018.11.21
どうなる? 小中学校へのスマホ持ち込み
10月13日に毎日新聞が報じたところによると、大阪府教育委員会が、現在原則禁止となっている携帯電話やスマートフォンの持ち込みを、見直す方針を固めたという。小中学校への携帯電話持ち込み禁止は、2008年に当時の橋下徹知事が決めたもので、それをきっかけにこの動きは全国に拡がった。当時は安全のために子供に持たせたいという保護者と、学校に勉強以外の物を持ち込ませたくない学校側とが対立し、学校が文科省にお墨付きが欲しいとして、2009年に通知を出させたという経緯がある。この通知は今も生きていて、全国の公立小中学校が原則携帯電話やスマートフォンの持ち込みが禁止されているのは、これを根拠としている。( )続きを読む2018.11.12
PTAがベルマーク回収を辞められないわけ
筆者はシングルファーザーになって以来、学校のPTA活動には積極的に参加してきたほうであろう。本部役員こそやってないが、広報委員長や成人教育委員会副委員長などを歴任し、花壇の植え替えや校内清掃などのボランティアにもほぼ参加している。そんな中でも、やってない活動がある。ベルマーク集計だ。( )続きを読む2018.10.29
このイカが意外に便利、スマホ三脚「SQUIDDY」
ゴリラポッドという三脚をご存じだろうか。ミニ三脚の一種だが、三本の足が自在に曲がるようになっていて、どこにでも巻き付けてカメラを固定できるとして、もう10年ぐらい前から地道に人気のある商品である。こうした「フレキシブル三脚」とでも言うようなジャンルは、出始めこそ類似商品が出回ったものの、新しいコンセプトの製品はなかなか登場しなかった。それだけゴリラポッドは汎用性が高かったという事だろう。そんな中、「SQUIDDY(スクイディ)」は、まさに新コンセプトのフレキシブル三脚だと言える。( )続きを読む2018.10.22
「脳内の呪い」を断ち切るには
ぐるぐるといつも同じことを考えてしまう。 意味もないし、建設的でもなく、辛いので止めたいと思っていても止められず、気づくといつのまにかまた考えてしまっているーー。 そんな経験のある人は少なくないと思います。 最近気づいたのは、こうした「脳内の呪い」の構造は、心理学の「強化理論」を拡張することで説明可能だということです。( )続きを読む2018.09.19
「狭霧の彼方に」特別編 その3
釈徹宗先生に田口慎也氏を紹介した「狭霧の彼方に」特別編の連載第3回目( )続きを読む2018.09.16
「狭霧の彼方に」特別編 その2
釈徹宗先生に田口慎也氏を紹介した「狭霧の彼方に」特別編の連載第2回目( )続きを読む2018.09.14
「狭霧の彼方に」特別編 その1
今年(2018年)の5月31日、私は何年も前から考えていた「見合い」を一つ実現させた。「見合い」と言っても男女の出会いを世話したわけではない。浄土真宗の世界で近年その声名が高くなられている釈徹宗・如来寺住職と、私がこのメールマガジンで、かなり長い間往復書簡を行った田口慎也氏のお二人を是非引き合わせたいという企画がその「見合い」である。( )続きを読む2018.09.12
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