21世紀の民族大移動:大きくリフォーム中にある移民大国の今

今週は、シドニーにいます。およそ4年ぶりに訪れると、この街で起きている大きな変化に気がつきます。コロナ禍で減ったと思われていたアジア人が、以前より増しています。近年の国勢調査によりますと、シドニー在住の中国系オーストラリア人の人口が15%近くまで高まり、7人にひとりが中国系となる計算で、また彼らの大半が2008年以降の移住者です。(高城剛)
続きを読む2023.02.06

「5類」強行の岸田文雄政権が僕たちに教えてくれたもの

面倒なことになったなあというのが例のコロナ「5類」騒ぎでありまして、正常化を急ぎたい政治側の事情がかなり喧伝されるものの、これはあくまで人間の都合なのであってウイルスはどんどん変異するしコロナ後遺症についてもまだあんまりよく分かってないしということで、どうにも悩ましい事態となってきました。(やまもといちろう)
続きを読む2023.01.31

「スマートニュース」リストラ報道と報道記者喰えないよ問題

ダイヤモンドシグナルの岩本有平さんがスマートニュースのレイオフ騒動について核心となる記事を公開していて界隈が震撼しておりました。言われてみればこの半年ぐらいスマートニュースを退職して独立される方や、スマートニュースで枢要な仕事をされていた方のステップアップ転職のご報告めいたお話が流れてきておるなあと思っていたんです。スマートニュースは英語圏でも割とイケてる感じの雰囲気で話題になっていただけにショックでした。(やまもといちろう)
続きを読む2023.01.31

次の食文化を左右するであろうアニマルウェルフェアネスと環境意識

今週は、ニュージーランドのネーピアにいます。北島東部ホークス・ベイ地方に位置するこの街は、南半球最大の羊毛産地を擁する巨大な畜産業と、ニュージーランド最大のリンゴ、西洋梨、ワイン用ブドウの一大産地でもありますが、日本では意外なことで街の名前が知られています。(高城剛)
続きを読む2023.01.30

競争法の観点から見たTwitter開発者契約の不利益変更とサードパーティーアプリ禁止問題

Twitterのサードパーティアプリ利用が禁止されました。これの何が駄目だってまあ全然駄目なんじゃないかと思うんですが、アメリカ当局もさることながら、日本の独禁当局もまたおそらく何もできないままになってしまうのではないかと怖れる事態になっています。(やまもといちろう)
続きを読む2023.01.26

コロナが終息しても、もとの世界には戻らない

今週は、メルボルンにいます。移民大国オーストラリアは、海外で生まれた者または両親のどちらかが海外で生まれた者(移民)が、現在、総人口に占める割合の5割を超え、両親いずれもオーストラリア出身かつオーストラリアで生まれた者の割合を上回った多民族国家になりました。シドニーに次ぐ第二の都市メルボルンも他ではなく、この十年で移民が急増し、2031年にはシドニーを抜くオーストラリア最大の都市になると予測されています。(高城剛)
続きを読む2023.01.23

「コントラスト」と「ダイナミックレンジ」

今週は、東京にいます。数日前まで滞在していたウエウエテナンゴとの気候の違いが身に沁みる日々ですが、グアテマラと日本が違うと感じるのは、気候もさることながら社会に漂う情報量の差です。(高城剛)
続きを読む2023.01.16

暦から社会と自分の未来を読み解く

あけまして、おめでとうございます。今週は、グアテマラのアティトラン湖にいます。標高1562mにある淡水のアティトラン湖は、約8万4000年前の噴火でできたカルデラで、深さは341メートルもある中央アメリカで最も深い湖です。(高城剛)
続きを読む2023.01.09

世界情勢の大きな変わり目を感じる今年の終わり

今週は、タイの最北部チエンラーイ→チェンマイ→バンコク→東京→那覇→東京→ダラスと移動しています。師走は、一般的に普段は穏やかな僧侶=師も走るほど忙しい時期だと思われていますが、この漢字は当て字にすぎません。(高城剛)
続きを読む2022.12.31

2023年は「人工知能」と「公正取引」の年に

クソ円高担ってみたかと思えば黒田サンタの上限金利引き上げプレゼントで一気に円が買われて揉み合っており、まあまあ黒で収まって良かったなと思う日々であります。相対的に見れば2023年は日本は世界的に高成長を実現するにせよ、それは今年しゃがんでるからであって、大量の経済対策予算をばら撒いたけど税収は6兆円しか増えなかった問題と並んで「来年以降の社会はどうなるんや」というのは非常に重い問題となりました。(やまもといちろう)
続きを読む2022.12.27

「おじさん」であることと社会での関わり方の問題

なんだかんだ生きてきて、来月ついに50歳になります。まさか自分の人生を振り返って、半世紀を超える節目に新潟大学の大学院生という学生身分でいるとは思いませんでした。(やまもといちろう)
続きを読む2022.12.26

一年のサイクルが循環して再びスタートする冬至を迎えて

今週は、バンコクにいます。先週滞在していた札幌と気温差が、およそ40度。時差ぼけより気温ボケのほうが堪えるもので、また、着込む服もまったく違うことから、どんなに重ね着して調整しても限界が生じます、と慌ただしく移動していると、ときたま人生がループしているような錯覚に陥ります。(高城剛)
続きを読む2022.12.26

岸田文雄さんが増税判断に踏み切る、閣議決定「防衛三文書」の核心

そんなわけで、防衛三文書が出ました。まあなかなか踏み込んだ内容でありまして、当初関係筋から聞かされていた話よりも随分と前のめりであって、いまこのタイミングでなぜキッシーがこれをやるぞと言い出したのかという内容までも推察される内容となっております。(やまもといちろう)
続きを読む2022.12.25

数値化できる寒さと数値化することができない寒さ

今週は、札幌にいます。先週滞在していたベトナムとの気温差が、およそ40度。時差ぼけより気温ボケのほうが堪えるもので、また、着用する服もまったく違うことから、どんなに重ね着しても限界が生じます。(高城剛)
続きを読む2022.12.19

ベトナムが暗示する明日の世界絵図

今週は、ホーチミンにいます。およそ3年ぶりに訪れたベトナムは、様相が大きく異なっていました。コロナ政策の失敗と事実上のバブル崩壊と重なって、街にかつての活気がありません。(高城剛)
続きを読む2022.12.12

もし、輪廻転生があるならば

今週は、金沢にいます。長年懇意にしている医師が金沢にいらっしゃいまして、機会あることにお邪魔し、検査結果に基づきメンテナンスに励んでいます。(高城剛)
続きを読む2022.12.05

「中華大乱」これは歴史的な事項になるのか

私も極東をウロウロしていると中国人ビジネスマンの人たちとの交流は否応にもさせられることになりますし、私の父親の代からは30年近く中国本土との付き合いを持ってきました。いまでこそ、私自身が中国国内に足を踏み入れることはなくなっているわけですが、投資でご一緒しているファンドはいまなお中国に少なからぬ資産を有し、私も間接的に中国に資産があることになるので興味は尽きません。(やまもといちろう)
続きを読む2022.12.01

急成長SHEINを巡る微妙で不思議な中華商売の悩み

いわゆる安かろう悪かろうのファストファッションで現在急成長しているSHEINについて、アメリカだけでなく日本でもその商業流通の過程に問題があるよという記事が多く出るようになりました。昨今目を惹くのは著作物を勝手にパクって安く売る模倣品事件ですが、イギリスのChannel 4が報じたように中国国内での不適切な労働集約の手法が安値の源泉だよということで国際的な非難の的になり始めています。(やまもといちろう)
続きを読む2022.12.01

レジームの反撃を受けるベンチャー界隈と生産性の今後

「大方そうなるだろう」と見られていたUber(ウーバー)社の件、労働者性が認められて無事に東京都労働委員会から団交命令が出ました。両側が広報合戦をして情報戦を繰り広げていたものの、レジームど真ん中の労働委員会は外野のノイズを気にすることなく普通に団交命令を出していて、ですよねー感が強くあります。(やまもといちろう)
続きを読む2022.11.28

迷路で迷っている者同士のQ&A

山本さん、こんにちは。あまりメルマガでは話題にされない漫画業界で主に山本さんのTwitterを見てメルマガを知り、過去記事も読ませていただいています。驚くほど見通しが確かだったのを見て、ネットで暴れている姿とは全く異なる山本さんの姿に感心しきりです。また、迷子問答は愛読させていただいていて、身の上話がてら相談させて欲しいと思っています。(やまもといちろう)
続きを読む2022.11.28

経営情報グループ『漆黒と灯火』会員募集、まもなく終了します

お引き合いが多くて若干名の募集が10名になり、15名になりましたが、商売繁盛ということで、募集の最終のご案内であります。(やまもといちろう)
続きを読む2022.11.28

コロナ禍以前には戻らない生活様式と文化

今週も、東京にいます。明日から公開の映画「ガヨとカルマンテスの日々」の最終仕上げのため、かつて世界に輝いていた日本映画を支えた調布や成城を、日々、往復しています。調布はかつて「東洋のハリウッド」と呼ばれ、現在も映画・映像関連企業が集まっており、個人的にも馴染みの現像所や特機屋などが集まる産業集積地です。(高城剛)
続きを読む2022.11.28

ヒトの進化と食事の関係

今週も、東京にいます。晩秋に食事を変えてmTOR遺伝子の切り替えを行うと先週お伝えしましたが、今週は多くのご質問を頂戴していることもありまして、もう少し食事についてお話ししたいと思います。(高城剛)
続きを読む2022.11.21

遺伝子と食事の関係

今週も、東京にいます。毎年撮影シーズンが終わって東京に戻る晩秋に、食事を大きく変えてmTOR遺伝子の切り替えを行っています。mTOR遺伝子とは、細胞内シグナル伝達に関与するタンパク質キナーゼのことで、このmTORをスイッチングして、飢餓モードから蓄積モードへと徐々に切り替えます。(高城剛)
続きを読む2022.11.14

本来ハロウィーンが意味していた由来を考える

今週は、東京にいます。いまから1万2000年ほど前、北米に隕石が衝突しました。これが原因で温暖期だったベーリング/アレレード期が突如終わり、1000年間に渡る寒冷期ヤンガードリアス期がはじまります。当時、メキシコにあった村々は壊滅し、北欧の森林はツンドラへと変貌。大津波が世界中を襲い、地域によっては、ある日突然マイナス20度近く気温が下落し、大きな気候変動がおきました。この隕石が衝突した日が、今週10月31日です。(高城剛)
続きを読む2022.11.07

ドイツは信用できるのか

EU統合から環境主義的な流れは、ある意味で世界全体のエスタブリッシュメントの志向性をリードしてきたことは間違いなく、その中でもドイツ政府と周辺の欧州貴族コミュニティの関わりが非常に大きな役割を果たしたことは言うまでもありません。(やまもといちろう)
続きを読む2022.11.01

中国製格安EVのダンピング問題と根源的なもの

現在、経済マスコミに大量のカネがばら撒かれて中国産EVが日本に上陸というニュースが盛んに流されるようになってきました。もっとも、上陸そのものは2020年ごろからだったのですが、本格的に日本で販売するようになり、大口の取引もそこそこ出るようになったため、今年の夏ぐらいから具体的な販売に関する手続きを代行する会社も出てくるようになりました。(やまもといちろう)
続きを読む2022.10.31

統制される仮想通貨界隈、イギリスがすべての暗号資産を国家管理に

このほどイギリスですべての暗号資産を政府規制の枠内に置く方向で議論が進み、一部では先鞭的にいくつかの仮想通貨交換の仕組みそのものが不適切であるという名目で取引BANされたりしておりました。(やまもといちろう)
続きを読む2022.10.31

身近な日本の街並みが外国資本になっているかもしれない時代

今週は、東京にいます。毎年春から秋まで北半球を巡っていますが、今年の撮影シーズンもほぼ終わり、撮ってきた写真や動画の編集、そして来シーズンのための準備がはじまりました。都内を歩くと入国を緩和したこともあってインバウンド客が目立ち、秋葉原に出向けば円安を利用し爆買いする人が多く、言葉を聞く限りタイ人やインドネシア人もが増えているように感じています。この爆買いには、不動産も含まれます。(高城剛)
続きを読む2022.10.31

スターウォーズとレンズとウクライナ紛争

今週は、八ヶ岳にいます。登山シーズンも終わり、静かになった山麓は、もう紅葉の季節です。今週、赤岳や天狗岳が初冠雪。鷽(うそ)を見かけることが増え、ゆっくりと冬の足音が聞こえはじめました。さて、ご質問を多々頂戴していることもありまして、今週は普段見ているドラマのお話し。(高城剛)
続きを読む2022.10.24

児島ジーンズ・ストリートを歩いて考えたこと

今週は、児島にいます。いまでこそ世界的なデニムの生産地と知られる岡山県倉敷市南東部にある児島は、もともと岡山県本土と陸続きではなく、瀬戸内海に浮かぶ小さな島でした。それが江戸時代の干拓によって陸続きになって本州の一部になります。ですが、干拓地は海でしたので塩分が多く、稲作には向きません。そこで、塩分に強い綿花栽培が盛んになりました。(高城剛)
続きを読む2022.10.17

季節の変わり目は食事を見直す変わり目

今週も、東京にいます。およそ二年半がかりで書き上げた自分の遺伝子を公開する最新刊「BIO HACKING」の出版にあわせ、また、多くの方々からお問合せいただいております僕の直近の食事内容につきまして、今週はお話ししたいと思います。この一ヶ月のメインの食事といえば、ほぼ「粉」だけ。こう書くと驚かれる方もいらっしゃると思いますが、実は自分でも驚いています、「粉」と「液」だけでもやっていけるんだと。(高城剛)
続きを読む2022.10.10

2022年夏、私的なベスト・ヘッドフォン(アンプ編)

今週は、東京にいます。秋晴れが続く気持ちが良い季節になりましたが、この「秋晴れ」とは近著にも書きましたように、二十四節気の第16番目の節気「秋分」からはじまります。さて、今週から秋葉原通いが復活しまして、遅くなってしましたが、引き続き「2022年夏私的なベスト・ヘッドフォン(アンプ編)」を発表したいと思います。(高城剛)
続きを読む2022.10.03

コロワイド買収のかっぱ寿司が無事摘発の件

本当は別の巻頭言を仕込んでいたのですが、やるやる言われて引き延ばされてどうもやらんのではと油断していたところでかっぱ寿司を運営するカッパクリエイト社の社長・田辺公己さんら3人が逮捕されてしまったので取り上げてみたいと思います。(やまもといちろう)
続きを読む2022.10.01

リフレ派の終わりと黒田緩和10年の総括をどのタイミングでやるべきか

財務省の人と話してて、元は税金なのだから介入を決定した以上は負けは許されない、と結構真顔で仰います。世にいう財務省陰謀論はたぶんこういうクソ真面目な財務省の人たちの「仕事をちゃんとしていれば評価は後からついてくるはずだから、目の前のことは誠実にやる」というプリンシプルをもっとちゃんと理解してあげるべきだと思うんですよね。(やまもといちろう)
続きを読む2022.09.30

「OP PICTURES+フェス2022」石川欣・髙原秀和 80年代デビューのピンク俊英たちが新しい時代に放つ爆弾!

今年もテアトル新宿で開催中であり、シネ・リーブル梅田でも開催が決定している「OP PICTURES+フェス2022」。ピンク映画のR15版の祭典である。(切通理作)
続きを読む2022.12.08

川上なな実さんインタビュー「自分を客観視し切らないと、コントロールできない」

川上なな実(旧芸名「川上奈々美」)さんは、いま映画の世界で、目が離せない俳優の1人だ。公開が待たれる新作『辻占恋慕』を筆者はTAMA映画祭でいち早く観たが、ここで川上さんは落ちぶれた芸能事務所を支える演歌歌手の役を演じている。桜並木の下、アカペラで歌うシーンは心に残る。このシーンはワンシーン、ワンカットだった。(切通理作)
続きを読む2022.02.01

夫婦ってなんなんだ、結婚ってなんなんだ

山嵜晋平監督のオリジナル企画を中野太が脚本化した本作『なん・なんだ』は、自分が思い描いていた人生のシナリオが、妻とも娘ともズレていたことがわかり、1人みんなから気持ちがはぐれて、焦り、もがく男の話であるとともに、1人の女性である妻そして娘の視点から、結婚とはなにか、恋愛とはなにか、家族とはなにかを問い直す物語でもある。今回は美智子役として、夫の下元史朗氏とともにダブル主演となった烏丸せつこさんにお話を伺った。(切通理作)
続きを読む2022.01.13

「愛する人にだけは見せたくない」顔を表現するということ

2010年8月21日に開館した兵庫・元町映画館の10周年を記念した作品「きょう、映画館に行かない?」が11月27日から公開されている。11人の映画監督が贈るオムニバス映画だが、これに、私・切通理作も『これから』で参戦した。作品公開に合わせて主演の可児正光さんにインタビューした記事をお送りする。(切通理作)
続きを読む2021.11.29

真の映画ファンが、ピンク映画にたどりつく入口! 高校生から観れる「OP PICTURES+フェス2021」がテアトル新宿で開催中

ピンク映画を60年以上作り続けてきた老舗である大蔵映画。いまでもオーピーピクチャーズとして現役で新作を送り出している。そして、従来の成人向け(R18+作品)とは別に、中学卒業相当の年齢である15歳以上からを対象としたR15+バージョンを製作し、「エロティックな世界観はそのままに、老若男女問わず楽しめるバラエティ豊かな作品を送る」というコンセプトのプロジェクト「OP PICTURES+」(オーピー ピクチャーズ プラス)を、2015年から毎年続けている。今年も「OP PICTURES+フェス2021」がテアトル新宿で11月5日から18日にかけて開催中。(切通理作)
続きを読む2021.11.08

何かに似ている映画とかじゃなくて、今じゃなきゃ出来ない、ここじゃなきゃ出来ない映画に出れる幸せ

映画『ねばぎば新世界』は、『ひとくず』の監督・主演で国際的に評価された上西雄大が、赤井英和主演で、大阪・西成を舞台に描いたアクション人情ドラマ。今回は主人公のヒロイン役として出演した<女優・有森也実>さんに時間の許す限りお話を伺った。(切通理作)
続きを読む2021.07.14

「芸能」こそが、暗黒の時代を乗り越えるための叡智であるーー感染症と演劇の未来

フクロウが暗闇で活動をするように、芸能もまた、暗黒の時代に目覚めるだろう。芸能は、危機的な状況を乗り越えてゆくための思考の源泉であり、身体知の坩堝である。新型コロナ禍はもちろんのこと、この先に起こるであろう、様々な困難を乗り越え、世界の均衡を真釣り合わす古代人の智慧なのだ。(武田梵声)
続きを読む2021.04.23

柊氏との往復書簡

前回の241号で「柊氏との往復書簡」の第一回目の書簡を私から柊氏にお送りしたのに応える形で、今回は柊氏からの第一信をお届けしたい。柊氏の文章は、予想はしていたが(そうでなければ柊氏を往復書簡という企画に誘ったりはしないわけだが)、予想を超える見事な文章である。この見事な柊氏の文章に対して、次回か次々回のメールマガジンには、私からの第二信を掲載したいと思う。(甲野善紀)
続きを読む2021.04.07

「こんな死に方もありますよ」と、そっと差し出す映画です ~『痛くない死に方』監督高橋伴明×出演下元史朗インタビュー

10万部ベストセラー『痛くない死に方』『痛い在宅医』の著者である長尾和宏は尼崎市の在宅医。氏の著書と経験をモチーフに高橋伴明監督が本作の脚本・監督を手掛けた。主人公は柄本佑演じる在宅医で、長尾氏をモデルにしたベテラン在宅医から薫陶を受け、成長していくプロセスも描かれる。映画の前半部で、凄絶な闘病の果てに死んでいく老患者を、高橋監督の初期作品から多くの映画で現場を共にしてきた下元史朗氏が演じている。今回はこのお2人に話を伺った。(切通理作)
続きを読む2021.02.22

「魔術」をアカデミックにひもとく ! ? 中世アラビア禁断の魔術書『ピカトリクス』の魅力

来たる2020年7月28日、占星術研究家の鏡リュウジ氏を聞き手に、アラビアの神秘思想研究の第一人者ライアナ・サイーフ博士を講師に迎え、この伝説の書物の魅力をさぐるオンライン講座(ZOOMウェビナーを使用)が行われます。(鏡リュウジ)
続きを読む2020.07.04

【対談】名越康文×平岩国泰 ほめればほめるほどやる気を失う子どもたち〜「放課後」だから気づけた、子どもの自己肯定感を伸ばす秘訣

名越 この本(『「自己肯定感」育成入門』)を今年の春に出されたということですが、なぜ「自己肯定感」というテーマを取り上げることになったんでしょう? 平岩 きっかけは15年前、アフタースクールの活動を始めた頃に、子どもに言われたある一言がありまして……。(名越康文)
続きを読む2019.08.05

中央線に「サブカルクソ女人生」の夢ひらく!? 映画『歌ってみた 恋してみた』 上埜すみれ×深琴対談

高円寺を舞台に、脳内妄想の強い「サブカルこじらせ女子」と、実像と虚像の間で揺れ動く「男の娘」との友情、そして男性ミュージシャンとの対立をミュージカル仕立てで描いた祝祭的な映画『歌ってみた 恋してみた』(西荻ミナミ監督作品)。主演の「サブカルこじらせ女子」を演じた上埜すみれと、中央線女子を象徴するような役を演じた深琴が、都内某所で対話した。(切通理作)
続きを読む2019.07.08

役の中に「人生」がある 俳優・石橋保さん(映画『カスリコ』主演)に訊く

昭和40年代の土佐を舞台に、“手本引き”という賭博にハマッて身上をつぶし、高知一の料理人から賭場の下働き「カスリコ」に転落した男の人生を描くモノクロ映画『カスリコ』。その主演の石橋保さんにインタビューする。(切通理作)
続きを読む2019.06.26

今村文昭さんに聞く「査読」をめぐる問題・前編

昨年(2018年)、ケンブリッジ大学の栄養疫学者、今村文昭さんのインタビュー記事をWebナショジオに掲載しました。なんと9回にわたる超巨編で、これは、前野ウルド浩太郎さんをモーリタニアに訪ねた時以来のものでした。中身の密度の濃さも、これまでの連載の中で屈指でしょう。それだけ書いたのに、触れたくて触れられなかった(インタビューで聞いたのに書けなかった)テーマがあります。「査読」についてです。(川端裕人)
続きを読む2019.05.12

「家族とはなんだって、全部背負う事ないんじゃない?」 〜子育てに苦しんだ人は必見! 映画『沈没家族 劇場版』

男女雇用機会均等法が施行されて十年目の1995年、シングルマザーの女性が、血のつながった家族にこだわらず、赤の他人が集まって一人の子を育てる共同保育・共同生活を実践。そんな環境で育った赤ちゃんが成長して映画監督となり、「沈没家族」と呼ばれたかつてのメンバーたち、そして母と父にあらためて向き合い、「家族とは何か」を浮き彫りにするドキュメンタリー。ライター・須々木ユミが、母親として、世間では通常形態である、「配偶者との家族で子どもを育ててきた」側から、本作『沈没家族』を照射した。(切通理作)
続きを読む2019.04.08

川端裕人×松本朱実さん 「動物園教育」をめぐる対談 第2回

川端:前回、今、動物園の現場で、2つのことが共感を得るし、また、質問を多く受けると聞きました。それを具体的に教えてください。1つ目は、「評価」でしたね。これは、教育プログラムを行ったとして、その評価を行うということですね? 松本:そうですね。どうやって評価をすればいいかと、よくご相談をうけます。(川端裕人)
続きを読む2019.04.06

川端裕人×松本朱実さん 「動物園教育」をめぐる対談 第1回

「動物園教育で子どもたちがアクティブに! 〜主体的な学びを支援する楽しい観察プログラム〜」という本が話題になっています。動物園は教育の場という認識は、多くの関係者が共有している「コンセンサス」だと思いますが、じゃあ、そこでなにをするの? なにができるの? というのが長年、暗中模索の状態だったのではないでしょうか。(川端裕人)
続きを読む2019.03.14

3月移動に地獄を見た話

4月から故郷宮崎で仕事をするためには、当然ながら3月中に引っ越しをしなければならない。新居はまたあとで決めるとして、3月は移動が集中する時期だ。まずは僕と娘1人だけの移動なので、単身パックに毛が生えたようなもので引っ越しできるんじゃないかということで、見積もりをとってみた。(小寺信良)
続きを読む2019.03.11

パワーは正義。USB Type-C PDで変わるモバイル

2015年発売のMacBook以降、Appleのノート型ではすべての端子がUSB Type-C(以下USB-C)になった。筆者が使っている2016年発売のMacBook Proでは、左右に2つずつ、合計4つのUSB-C端子がついたが、この段階でもまだ対応機器が少なかったため、そのメリットが十分に活かされずにいた。強いて上げれば、左右どっちからでも充電できるというぐらいだろうか。これがようやく最近になって、徐々にメリットが感じられるようになった。(小寺信良)
続きを読む2019.02.25

この冬は「ヒートショック」に注意

冬場になると日本では、「ヒートショック」と言われる現象が多数報告されている。これは寒暖差の激しいところに移動することで血圧が急変し、失神したり、心筋梗塞や脳梗塞に至る現象である。これには、日本家屋の構造が大きく影響しているようだ。(小寺信良)
続きを読む2019.02.11

川端裕人×オランウータン研究者久世濃子さん<ヒトに近くて遠い生き物、「オランウータン」を追いかけて>第3回

川端:この本を読むと、オランウータンの一生は、まだまだミステリアスだというのがよくわかります。 久世:そうそう、川端さんに「こんなにわからないことがあるんだ!」というコメントをいただいたんですけど、私としては「やっとここまで解明されました!」という感覚なんですよ(笑)。(川端裕人)
続きを読む2019.02.02

YASHICAブランドのスマホ向け高級レンズを試す

最近は展示会取材の写真は、ほぼiPhoneで撮影している。ただしiPhone一発では、ブースの全景といった広い絵が撮りづらい。そこで以前からスマホ用の広角レンズを色々と試してきた。今回は2年ぶりのCES取材という事もあり、いいレンズが欲しいなぁとネットを物色していたところ、YASHICAブランドでスマホ用レンズを出しているのが目にとまった。価格はAmazonで4,800円と、一般的なスマホ用レンズより飛び抜けている。この価格がただのブランド代だったイヤだなと思ったが、ものは試しと言うことで買ってみた。今回はこのレンズと、歴代使ってきたクリップレンズを比較してみたいと思う。(小寺信良)
続きを読む2019.01.28

川端裕人×オランウータン研究者久世濃子さん<ヒトに近くて遠い生き物、「オランウータン」を追いかけて>第2回

久世:ただ、ここ数十年を通してすでにサラワクに野生動物がいなくなってしまったというようなこともあって……。それは環境破壊に加えて、宗教的な事情もあるんです。もともとサバ州はイスラム教徒が多くて、サラワク州はキリスト教徒の人が多いんですけど。キリスト教って、イスラム教に比べると食べ物に関して厳しい戒律がない。イスラム教では食べられる動物が戒律で制限されているから、おのずと食用目的で野生動物が狩られることも少ないんですね。(川端裕人)
続きを読む2019.01.25

意外に簡単に見られる新4K放送。だが課題も…

12月1日より、BS/110度CSによる新4K放送がスタートした。右旋および左旋での放送となるが、NHKおよび在京民放キー局の放送は右旋なので、従来設備でも受信できる。ただし日本テレビの「BS日テレ」だけは来年9月1日からの放送開始なので、まだ見られない。一応筆者も仕事柄、4K放送の内容は把握しておきたいと思い、4Kチューナーを購入して受信してみた。今回は、既存設備で新4K放送を受信するまでのプロセスをご紹介しよう。(小寺信良)
続きを読む2019.01.07

使ってみたら便利だったDropbox「スマートシンク」

筆者は自宅で原稿を書くときはMac mini(2014)、外出先ではMacBook Pro(2016)という体勢で仕事をしてきた。だがMacOS Mojaveにアップデートしてからというもの、Mac miniのレスポンスが大幅に下がり、原稿を書くにも支障が出る遅さとなってしまった。まあちょっと様子を見るか、ということで、普段はカバンの中に入れっぱなしのMacBook Proを、自宅原稿書き用マシンと兼用にすることとなった。ストレージ容量は256GBだが、モバイルだからそれで済んでいたわけで、メインマシンともなると参照したいファイルが多く、これでは心もとない。しばらくはDropboxの同期フォルダを増やしたり減らしたりして調整してきたが、いつもストレージ容量を気にしながら仕事するのも精神衛生上よろしくないので、どうにか手段を考えることにした。(小寺信良)
続きを読む2018.12.17

川端裕人×オランウータン研究者・久世濃子さん<ヒトに近くて遠い生き物、「オランウータン」を追いかけて >第1回

—川端さんと久世さんをつないでいるテーマはやはり「オランウータン」「オランウータン研究」だと思うので、そのあたりを中心にお話を伺っていきたいのですが。 久世:川端さんと一緒にオランウータンを見に行ったのが2010年。それで、2016年に、川端さんがナショナルジオグラフィック日本版で記事にしてくださったんでしたね。(川端裕人)
続きを読む2018.12.11

準備なしに手が付けられる、ScanSnapの新作、「iX1500」

発売されてちょっと時間が経ってしまったが、PFUのドキュメントスキャナ、ScanSnap iX1500を試用する機会に恵まれた。本機は10月12日発売で、現在ネットでの実売は4万円半ばといったところである。今回10年ぶりに新作に触って、ほぼ別物になっていたことを確認できた。(小寺信良)
続きを読む2018.12.10

空想特撮ピンク映画『ピンク・ゾーン2 淫乱と円盤』 南梨央奈×佐倉絆×瀬戸すみれ×国沢実(監督)座談会

出演者である南梨央奈、佐倉絆、瀬戸すみれのお三方と、国沢実監督交えた座談会を、初号試写の直後に行ないました。司会は同作品の脚本担当者でもある私(切通理作)が務めたのですが、国沢監督が所用で参加が遅れたため、美人女優さんに囲まれてアガリッ放しの様子は、ご容赦頂ければと思います!(切通理作)
続きを読む2018.11.21

どうなる? 小中学校へのスマホ持ち込み

10月13日に毎日新聞が報じたところによると、大阪府教育委員会が、現在原則禁止となっている携帯電話やスマートフォンの持ち込みを、見直す方針を固めたという。小中学校への携帯電話持ち込み禁止は、2008年に当時の橋下徹知事が決めたもので、それをきっかけにこの動きは全国に拡がった。当時は安全のために子供に持たせたいという保護者と、学校に勉強以外の物を持ち込ませたくない学校側とが対立し、学校が文科省にお墨付きが欲しいとして、2009年に通知を出させたという経緯がある。この通知は今も生きていて、全国の公立小中学校が原則携帯電話やスマートフォンの持ち込みが禁止されているのは、これを根拠としている。(小寺信良)
続きを読む2018.11.12

PTAがベルマーク回収を辞められないわけ

筆者はシングルファーザーになって以来、学校のPTA活動には積極的に参加してきたほうであろう。本部役員こそやってないが、広報委員長や成人教育委員会副委員長などを歴任し、花壇の植え替えや校内清掃などのボランティアにもほぼ参加している。そんな中でも、やってない活動がある。ベルマーク集計だ。(小寺信良)
続きを読む2018.10.29

このイカが意外に便利、スマホ三脚「SQUIDDY」

ゴリラポッドという三脚をご存じだろうか。ミニ三脚の一種だが、三本の足が自在に曲がるようになっていて、どこにでも巻き付けてカメラを固定できるとして、もう10年ぐらい前から地道に人気のある商品である。こうした「フレキシブル三脚」とでも言うようなジャンルは、出始めこそ類似商品が出回ったものの、新しいコンセプトの製品はなかなか登場しなかった。それだけゴリラポッドは汎用性が高かったという事だろう。そんな中、「SQUIDDY(スクイディ)」は、まさに新コンセプトのフレキシブル三脚だと言える。(小寺信良)
続きを読む2018.10.22

「脳内の呪い」を断ち切るには

ぐるぐるといつも同じことを考えてしまう。 意味もないし、建設的でもなく、辛いので止めたいと思っていても止められず、気づくといつのまにかまた考えてしまっているーー。 そんな経験のある人は少なくないと思います。 最近気づいたのは、こうした「脳内の呪い」の構造は、心理学の「強化理論」を拡張することで説明可能だということです。(西條剛央)
続きを読む2018.09.19

「狭霧の彼方に」特別編 その3

釈徹宗先生に田口慎也氏を紹介した「狭霧の彼方に」特別編の連載第3回目(甲野善紀)
続きを読む2018.09.16

「狭霧の彼方に」特別編 その2

釈徹宗先生に田口慎也氏を紹介した「狭霧の彼方に」特別編の連載第2回目(甲野善紀)
続きを読む2018.09.14

「狭霧の彼方に」特別編 その1

今年(2018年)の5月31日、私は何年も前から考えていた「見合い」を一つ実現させた。「見合い」と言っても男女の出会いを世話したわけではない。浄土真宗の世界で近年その声名が高くなられている釈徹宗・如来寺住職と、私がこのメールマガジンで、かなり長い間往復書簡を行った田口慎也氏のお二人を是非引き合わせたいという企画がその「見合い」である。(甲野善紀)
続きを読む2018.09.12

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