切通理作
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切通理作メールマガジン「映画の友よ」

空想特撮ピンク映画『ピンク・ゾーン2 淫乱と円盤』 南梨央奈×佐倉絆×瀬戸すみれ×国沢実(監督)座談会

 わが星が外宇宙からの侵略を受け、終末を迎えるとしたら、君はどうする? 蹂躙されて黙っているのか! やっぱり戦わなくちゃ。昔好きだった女の人と過去をやり直したい……などという軟弱な事は考えてもいけない。でもあの彼女と、あの彼女と、あの彼女と、脳内で終わるなんて嫌だ! もう一度会いたいよ! ……という夢を叶えようとした男に、待っていた「未来」とは?

  右より南梨央奈、佐倉絆、瀬戸すみれ (c) OP PICTURES
 

「タイトルに違わず、クライマックスではばっちり空飛ぶ円盤が登場。人類滅亡の危機迫るなか(大混乱の様子は昭和トラウマ系イラストで再現)、宇宙人も登場! 空飛ぶ円盤マニアにもピンク映画ファンにも嬉しい一作です」(田野辺尚人/別冊映画秘宝編集長)

「笑いながら受け止め続けていくうちに、未踏の世界に連れて行かれてしまう……そんな面白さがありました。ラストも現実には帰ってこない。異様なシチュエーションを土台としてさらに異様な転を何度も転転転転転転と続けて行くところがすごく魅力的。愛すべき怪作!?」(寺岡裕治/映画ライター・編集)

「きっちりと特撮と性が交錯していて、これが観たかったと思わせてくれる」(吉田伊知郎・モルモット吉田/映画評論・ライター)

 
 以上は<空想特撮ピンク映画>の異名を持つ『ピンク・ゾーン2 淫乱と円盤』を観てくださった識者の方々のコメントですが、中には脳震盪を起こしたような当惑がうかがえます。

 ちなみに『ピンク・ゾーン2』とありますが、内容は独立したお話です。

 上野での一週間の公開を終えて、11月23日(金)〜29日(木)、横浜光音座で公開。以後全国順次公開の予定です。

 出演者である南梨央奈、佐倉絆、瀬戸すみれのお三方と、国沢実監督交えた座談会を、初号試写の直後に行ないました。以下その模様を公開します。

 司会は同作品の脚本担当者でもある私(切通理作)が務めたのですが、国沢監督が所用で参加が遅れたため、美人女優さんに囲まれてアガリッ放しの様子は、ご容赦頂ければと思います!


息の合ったヒロインコンビ!

切通理作 佐倉さんはピンク映画けっこう出られてますよね。

佐倉絆 8本目です。

瀬戸すみれ 南さんと佐倉さんとはお会いしたことがなくて、写真とかでは見てたんですけど、実物は二人ともめちゃくちゃ可愛いなと思いました。

佐倉 (冷静に)でも私は写真、ビューティープラス使ってますよ。

瀬戸 え~。全然変わりないです。

佐倉 ありがとうございます。

瀬戸 そのまんまです。きゅんきゅんしてました。

切通 脚本書かせて頂いて、打ち合わせの時、オーピー映画さんから、南さんと佐倉さんになりそうだって聞いた時に、お互い仲がいいと聞いたんですが。

南梨央奈 はい。でも仲が良くなったのは、この現場が終わった後なんですよ。

佐倉 私の出番が終わった次の日だったよね。

 その日に、初めて飲みに行って。その前は、イベントとかではよく……。

佐倉 団体のイベントでお会いしてたんで、話はしてたんですけど、「お互い人見知りだしなあ」って。でも家が近いから。

 そう。

佐倉 呑みに誘いやすかったですね。「行こうぜ」「行こうぜ」みたいな。

 プチ打ち上げでした。

佐倉 逆にだから、今回で仲良くならせて頂いて。ありがとうございます。

 おかげです。

切通 オーピー映画さんから、お2人だったら現場でも仲良くやって頂けるんじゃないかって、聞いたんです。

佐倉 たしかに険悪になるとかはないね。いまのところ(笑)。

 そういうのも見るんですね。

切通 僕も驚いたんですよ。皆さんに気持ちよくやって頂くために、そんなことまで考えているんだと思って。

  久美(南梨央奈)が淋しい男たちを救う (c) OP PICTURES
 

一生懸命生きてます!

切通 今回の映画、見ていかがでしたか。

 最終的にどんどん物語が戦争っぽい感じになるじゃないですか。宇宙船が飛んできて。最初「どうなっていくんだろう」って展開がわかんなかったんですけど、「こういう風につながっていくんだ」ってわかりました。

切通 お話を作っていくうえで最初は「ミステリーなのかなこれは」と思ってたんですが、途中で「あ、国沢監督は戦いたいんだ!」って気づいて、あんな感じになりました(笑)。お二人が戦闘スーツになるのは監督のアイデアです。

 私が一番面白かったのは、ダッチワイフになって最後●●するところ(笑)。

佐倉 私も同じ感想です。「以下同文」って書いといてください(笑)。でも、切通さんがやっぱ私を想って書いて頂いたという役で、ぴったりだった。「わかってるな」って思って。

切通 ちょうどプロットの打ち合わせが終わって、シナリオに移行する段階で、お二人が演じて下さることがわかったので、イメージして書けたのはよかったです。

佐倉 どっちかっていうと、あんまりS系というかお姉さんっぽい役がなかったので、新鮮な気持ちでやれました。

切通 僕にとっての佐倉さんのイメージは、一見おとなしくて従順そうで、でも一度決めたことはテコでも動かない。

佐倉 素晴らしい。その通りです。よく見ていただいて。ありがとうございます。

 私は(台本読んで)まず「アイドル?」みたいな(笑)。

切通 アイドル役ってのが先に来たんですね。

 そうですね。「地下アイドル?」って。でも台本読んでるうちに、だんだん言葉が荒いコになってくから「性格変わるんだ」と思って。これは演技の変化つけられるなって。やりやすいと思いましたね。ずっとぶりぶりしてたら、けっこうしんどいんで(笑)。
 でもやっぱり、アイドルのステージって初めてやったので、難しかったんですけど、みんながサイリウム振ってるのは「いい経験が出来たな」って思いました。

切通 南さんは今年夏公開の国沢作品『性鬼人間第二号~イキナサイ~』以来、ピンク映画の2作目ですね。

 あの時に比べたら、セリフ量多かった方ですよね。前回はけっこう冷たい感じの役で、だんだん人間味が出てきましたが、今回は可愛いけど実はつんつんしてるみたいな。最初のアイドル時代と、研究所に来てからの性格の違いを出すっていうのも、演技していて楽しかったですね。

切通 セリフとセリフの間に、息を残されるじゃないですか。

 私ですね。はい。

切通 あれで「一生懸命、一瞬の輝きも漏らさないで生きている人」という役の味付けが生まれたんです。

 うれしいですね。一生懸命生きてます!(笑)。

  えり(佐倉絆)が使う新発明とは? (c) OP PICTURES
 

エロの時すごかった

切通 お二人には撮影現場でもお会いしているのですが、瀬戸さんは今日(初号試写)スクリーンで初めて対面しました。

瀬戸 AVではドラマ物はあったんですけど、今回私はピンク映画が初めてで。宇宙船の中とかも、AVとは違ってセットがあって、本当に新鮮でしたし、また出てみたいなあって。

切通 僕も現場に伺って、屋上という設定でも意外な場所で撮っていたり、カット割りも国沢監督はその場の状況で変更しなくてはならない部分もあって、悩んでいるのを目の当たりにしましたが、出来上がってみるとちゃんと成り立っていて。

 AVみたいに一か所は一か所に決まっているわけではなくて、色々違う場所で撮って、それでああやって作品が出来るのってすごいなって思います。

瀬戸 私は最終的に●●●だっていう設定だったので、難しさはあったんですけど、出来上がった作品観て「ああ、こういうことしてたんだな」って。私の撮影は1日しかいなかったので、二人がその後どんな撮影してたのか全然知らなかったので、改めて見させて頂いたって感じで、楽しかったです。
変身した姿は、ちょっと私に髪型似せてくれたのかなって。

佐倉 口紅とかはちょっと似てる。色っぽい口紅。

切通 変身後とどちらも美人でしたね。

 そうですよね。瀬戸さん、エロの時すごかった。ともちん(友田彩也香)みたいな。

佐倉 舌が長くて、あれがエロかったね。

切通 僕も今日画面で観て、「あの舌の長さを知っていたら、彼女を●●●役にしたいと思ったかも!」って。

一同 (笑)

切通 特にカラミの時には、外人の女優さんのようなワイルドさを感じて。

瀬戸 怪人?

切通 いや外人。エキゾチックな魅力があるなと思ったんです。

佐倉 ああ。たしかに。

瀬戸 役頂いた時に、けっこう普段はMっぽい役が多いんですけど、今回は●●●だし、お姉さん役だっていう風に伺ったので、出来るだけちょっと人間離れ……私のイメージですけど、考えました。

 私もまだ2本目なので、演技とかドラマ部分とかではなく、エロのからみのシーンが、AVとちょっと違うって言うか、喘ぎ方とか、見せ方とか、違うのかなと思って。AVみたいに喘がない方がいいのかなとか。

佐倉 フーン。

 なんかそういうイメージがあって、私。

佐倉 多分、あんまり誰も気にしないんじゃないかな。

 そうなんだ。気にしなくていいんだ。

佐倉 でもたしかに、初めてピンク映画出た時に、私けっこうおっきい声出してたんですけど、他の方があんまり声出してなくて、そこのギャップがあったんですけど、でも逆に、(人によって)変化があるのは大丈夫ですよ。自由にやっていい。

 ふーん。

佐倉 私もわかんないけど。

 私も「勉強しないと」って。

  謎の美女・桂子(瀬戸すみれ) (c) OP PICTURES
 

シュールな現場にわくわく

切通 ●●●のマスクは南さんも被ったって。

 あれは臭かったですね。シンナー? マジック臭いっていうか。で暑かったですし。酸欠っぽくはなりましたけど。でも、あんなの作って、すごかったですね。ちょっと恥ずかしかったですけど(笑)。

切通 恥ずかしかったですか。

 サンタの格好にあれ? みたいな(笑)。

佐倉 でも、私近くで見てたんですけど、たぶん他の人がやったら、若干気持ち悪いと思うんですよ、あれ。みなりおさんだからすごい可愛く見えて。

 (笑)。

佐倉 すごいチャーミングで。ご本人は大変だったでしょうけど、見てる方は「かわいいな」と思って。

切通 サンタ服に●●●とか、サンタ服にガスマスクみたいなのが、ちょっとあまりない絵柄だと思って。僕も現場に伺ったんですが、サンタ服の南さん、ピンクの科学者服の佐倉さんと白衣の山本宗介さんがガスマスク付けて屋上に出てくるところは、「なんなんだこの取り合わせは!」とわくわくしました。

 ガスマスク、シュールでしたね。(笑)。

佐倉 なんか、顔がガスマスクに引っ張られて。

 私タヌキみたいだった。(笑)。

切通 現場でダッチワイフがプシューとなっていくのを撮っている時「シュールだね」って監督と言ってたんですけど。

瀬戸 すごい面白いなって思いました。

佐倉 でも私なんかはもう、台本見てすごい楽しく最後まで読んで。次やるなら●●●の役がいいなと思いました。楽しそう。

 でも台詞が多いから、山本(宗介)さん、憶えるの大変だったろうなと思って。
切通 山本宗介さん出ずっぱりだったですもんね。

 演技すごい上手だな、「さすが」と思って。

佐倉 そうですよね。

 私絶対憶えないですもん、あの量。

佐倉 カタカナとかね、ちょっと入らないですね。

 なかなかない言葉。

佐倉 カラスミ星人? カラミス軍か。

 ついカラスミって言っちゃう。

佐倉 でも特撮って面白いですよね。そう思って今日観てました。
 

全員裸じゃダメ?

 国沢監督は芝居をする前に「こういう感じで喋って」って、実際にやって見せて言ってくれるんで、イメージしやすい。

佐倉 「一番うまいじゃん」って。「やってよ」みたいな。

 (笑)ちゃんと指導してくれる。

切通 山本宗介さんが殴られるところも、熱心に演技指導してましたよね。やってみせる国沢さんの動きがシャープで。

佐倉 プロレスとかけっこうお好きなんでしょうね。色々上手。

切通 現場に入る前には何か。

 打ち合わせみたいなことですか。「キャラの変化が、南さんなら出来ると思うから、それをやってください」と言われたぐらいですかね。

切通 地下アイドルの可愛さと、素顔のちょっと気が強い部分。

 そうなんです。だから、後半、博士の研究室みたいなところに行ったら、可愛い服装というよりかは、黒い感じのキャラクターに。私、いつもはかわいい服とか着ないんです。監督から「あんまり可愛い感じじゃない系でお願いします」って言われたんで、それでライダース着て、チョーカーとか付けて。

切通 どちらかというと普段の南さんに近いですか?

 そう言うとちょっと普段からツンツンしているみたいですけど(笑)。服装っていう意味です。はい。

切通 後半の博士の研究室では、ト書きに全員裸って僕は書いていたんですけど、国沢さんから「これ、裸じゃないとダメなんですか?」って訊かれたので「あいや、お任せします」って(笑)。ああいうところって、特に指定のしようがないから、なんの狙いもないよりかは、ピンク映画だしいっそ裸でって書いてたんですけど、監督が役者さんとのやりとりで膨らませてくれてよかったです。

 裸だったんですか。あそこで裸だったらずっと裸ですもんね。

切通 メリハリがなかったかもしれないですよね。どんどんコスプレしていくためにも、地の服が最初あった方がということだったのかも。

 バズーカ持ったとき、ちょっと恥ずかしかった。

佐倉 ホントはたぶん、やり直したかったんでしょうけど。監督が。

切通 そうですか。

佐倉 たぶん時間がなくて「もういい、もういい」みたいな感じだったのかなって、心配してたんですけど、でも観たら、うまい具合にやってくれたんで。編集も素晴らしいですよね。カメラがパンして画面が変わるところとかも見事につながっていて。みなりおさんと私の台詞がハモるところも、現場ではハモってないですからね。「合わせてくれたんだな」と。

  クールなジャケットにチョーカーの南梨央奈 (c) OP PICTURES
 

初アイドルステージの一体感

佐倉 切通さんもライブ会場のシーンで、出てましたよね。どうでしたか。

切通 感激しましたよ。劇中で南さん演じるクミちゃんへの客としてのファン心理と、僕が南さんと初めてお会いできるドギマギが重なっちゃって。

佐倉 リアルでした。

切通 でも、会場出口の場面で、ファン同士の役でエキストラさんがアドリブで話してた内容が、現場ですっごいリアルだった。

佐倉 いますよね、らしい人。

切通 「やっぱ神CDだよね」「ついに出たか」とか言ってて。僕の台詞より、あっち使ってほしかったぐらい。
 でも南さんのステージでの姿が、あまりにも堂々とされていたので、初めてだなんて気づきませんでした!

 恥ずかしくて手震えてましたもん。

佐倉 でも前CDとか出してたじゃん。

 あれは踊りとかなくて、バンドのやつだから。

瀬戸 まったく違和感なかったです。

切通 今日南さんのステージシーンを初号で観た時、「ツカミOK」だと思いました。映画として。
 現場では僕も自然と南さん演じるクミちゃんのファンになり切って、サイリウム振ってましたよ!

 エキストラの人たちもみんな頑張って、普段慣れないサイリウム振ったりしてくださったんで、助かりました。

佐倉 私オタクなんで「サイリウムの振り方みんな違うよ」と思って見てました。「私も客で出たい」って言ったんですよ。そしたら帰されました。たぶん女が居るとおかしいってなるのかなと。

切通 現場でもおっしゃってましたよね。僕もちょっと不安だったんですよ。宗介さん演じる科学者が事前に練習してるじゃないですか。そこまでしてるのに、あんなバラバラな振り方でいいんだろうかって。でもやっぱりあれも、つないでみると違和感なかったですね。

佐倉 ライブ感ありましたよね。

 カメラさんがスゴイ。ホントにライブしてるみたいだった。

瀬戸 きれいだなと思いました。
 

かつてないくらい悩んだ

<ここで国沢実監督が参加>

国沢実 皆さんすみません、大変な撮影現場で、負担かけてしまって。一方的に「こうしてください」「ああやってください」って、押し付ける感じになってしまったので。今回リハーサルとかまったくなしにやってたっていうのが。

切通 ホン読みとかもしなかったんですか。

国沢 これホン読みやったって、あんまり意味ないんじゃないか。これもう、やるしかない。このホンは、意味わからんだろうという。演じる心情がどうのこうのっていう内容ってことでもないという感じがしたんですね。

切通 ここ数年組んできた脚本家の高橋裕太さんは、国沢さんにとっては自分の分身というか肌合いが近い気がするけど、僕の脚本は「自分がこれをやれるのか」と迷ったと言ってましたね。でも僕としては、思いっきり国沢監督に寄せて書いたつもりなんですけど。

国沢 なんかそういうものじゃないですかね。もの作りっていうのは。僕としては、これをどう映画にするかっていう。いまだから言いますけど、人知れず非常に悩みました。こんな悩んだことないっていうぐらいに。ええ。そう言って脚本家を睨むという(笑)。

切通 いつも活字の仕事では、ここまでで締め切りって言われたらそれをぎりぎり使うのが誠意だと思って仕事をしてるんですけど、今回は少し原稿を早めに出して、監督の直しに極力対応しようとしました。山本宗介さんの科学者の描写が丁寧かつ立体的なのは、あの科学者を僕の分身と捉えて、女優さんたちと相対させようとしてくれたのではないかと、出来上がった映画を観て思って、しみじみしました(笑)。でも国沢さんは、役者さんから全然質問がなかったって不安がってましたね。

 言われた通りにっていう感じでしたね。

国沢 現場でいきなり「このセリフ言ってください」って。皆さんぱっと覚えられるから助かりましたけど。

佐倉 私逆に台本貰ったときに、すごく国沢さんっぽいなあって思った。

切通 ですよね? 国沢さんでしかあり得ない脚本を書いたつもりだったんだけど。

佐倉 はい。なので、もうお任せしちゃうみたいな。疑問とかなかったですね。

国沢 結果的には、皆さんハマッてたんじゃないかなと思いますね。南さんは前回と比べても演技の幅は広いかただと思ったのと、天使と悪魔の二面性みたいなものを、過去のアイドルと現在と両方出してもらえればと思ったんです。あれは後半の衣装……現場もそうですけど、よく打ち合わせで会ってる時の……。

 カジュアルな衣装ですよね。

国沢 あれがカッコイイから、ああいう感じでみたいな。

切通 チョーカーよかったですね。

国沢 ああ。

切通 やっぱ全裸じゃなくてよかった。

国沢 全裸になってもチョーカー付けてるみたいなのも、萌えますけど。

切通 次やりましょう!

  無茶ぶりの国沢監督(左)に女優たちが逆襲!
 

ボーンと脱ぐと下が素っ裸

国沢 佐倉さんの役が、大学からいなくなって、急に兵器の開発してるって、どういうつながりなんだろうって、悩んだんですけど、セリフで「私は『勇気ある戦い』をしたい」って無理やり入れたんですよね。それで最後バズーカ砲につながるっていう。

切通 僕がSFヒーロー番組へのオマージュで入れたと思う人もいるかもしれないですけど、違うんですよ! それから冒頭で南さんが「切通理作なんて、知らない!」って言うのも国沢さんが付け加えたんです。僕が自分をネタにしたんじゃないんです。これだけは言っておきたい(笑)。

国沢 山本(宗介)さんの役が切通さんの『失恋論』を読んでますからね。

切通 そこ以外は、今回脚本を尊重下さった中でも、時々「いや俺は弾ける!」と弾けているところはすべて堪能できましたね。小滝正大さん演じる教授が、佐倉さんにばっと抱きつくタイミングとかは、エロいなって思いました。僕はもっと台詞のやりとりで持って行ってましたから。時々荒々しくなったり飛躍するのが、国沢さんの魅力だなと。あと薬の実験の時、佐倉さんがベロンと潔く脱ぐところも。

国沢 いきなり白衣の下ねえ。ああいうのは東映のピンキー姉ちゃんシリーズとかで「ふざけんじゃねえ!」って言ってボーンと脱ぐと下が素っ裸みたいな。あれなんですけどね。

切通 佐倉さんは知的な役というのが、すごくハマってましたね。

佐倉 本当ですか。私実は頭いいんですよ。

国沢 (真面目に)頭いいんだ。

佐倉 ウソウソ……笑うとこです。いい家庭に生まれたんですけどね。私だけ頭が悪くて(笑)。

国沢 なにげにすくっと立ってる姿が非常によくて、で後半また白衣になって。すごくハマってるなって。

佐倉 ありがとうございます。

国沢 瀬戸さんは、今回の役ははまり役だったと思うんですけどね。あんまり俗っぽさがないというか、なんか摩訶不思議な感じがして。あの無理やりな、いきなり現れて「私はあなたの妻です」という、あの役にハマってた。

切通 あのくだりは、僕が脚本書いてて一番楽しかったと思えたところですが、瀬戸さんが見事に応えてくれたなと。

国沢 わりとわかってくれてたんじゃないかと思いましたねえ。最後出てくるところは瞬き全然しないし。

 あ~。

切通 それは、意識されてたんですか?

瀬戸 一回だけしちゃったかなと思いましたけど、意識しました。

切通 そういう演出?

国沢 いやいや。そんなこと言う余裕がなく、早く終わらせることばっかりで。ええ。

切通 最後に国沢監督から、これから観る人にメッセージお願いいたします。

国沢 この映画のストーリーは複雑怪奇ですが、語っていることは極めてシンプルだと思います。例えば永遠に交わることの無い男と女のギャップであるとか……観た方それぞれに開かれた映画ですので、是非皆さんのご感想お聞かせ下さい!
 
司会・構成 切通理作


『ピンク・ゾーン2 淫乱と円盤』

横浜光音座で公開。
11月23日(金)~29日(木)
以後全国順次公開の予定。
http://45hamakouonza2.blog.fc2.com/

松竹シネマズのサイトでの滝口明さんの文章「『GODZILLA 星を喰う者』同日公開された、ある新作映画との意外な共通点とは?」の中で『ピンク・ゾーン 淫乱と円盤』について一章割いて頂いてます!
https://cinema.ne.jp/recommend/godzilla2018111817/
 

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31キネマ旬報ベストテン、映画秘宝ベストテン、日本映画プロフェッショナル大賞の現役審査員であり、過去には映画芸術ベストテン、毎日コンクールドキュメンタリー部門、大藤信郎賞(アニメ映画)、サンダンス映画祭アジア部門日本選考、東京財団アニメ批評コンテスト等で審査員を務めてきた筆者が、日々追いかける映画について本音で配信。

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切通理作
1964年東京都生まれ。文化批評。編集者を経て1993年『怪獣使いと少年 ウルトラマンの作家たち』で著作デビュー。批評集として『お前がセカイを殺したいなら』『ある朝、セカイは死んでいた』『情緒論~セカイをそのまま見るということ』で映画、コミック、音楽、文学、社会問題とジャンルをクロスオーバーした<セカイ>三部作を成す。『宮崎駿の<世界>』でサントリー学芸賞受賞。続いて『山田洋次の〈世界〉 幻風景を追って』を刊行。「キネマ旬報」「映画秘宝」「映画芸術」等に映画・テレビドラマ評や映画人への取材記事、「文学界」「群像」等に文芸批評を執筆。「朝日新聞」「毎日新聞」「日本経済新聞」「産経新聞」「週刊朝日」「週刊文春」「中央公論」などで時評・書評・コラムを執筆。特撮・アニメについての執筆も多く「東映ヒーローMAX」「ハイパーホビー」「特撮ニュータイプ」等で執筆。『地球はウルトラマンの星』『特撮黙示録』『ぼくの命を救ってくれなかったエヴァへ』等の著書・編著もある。

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