藤沢数希のメルマガ『週刊金融日記』第268号(2017年5月30日発行)より、冒頭部分をお届けします。

【第268号 目次紹介】
// 週刊金融日記
// 2017年5月30日 第268号
// ビジネスに使えて使えない統計学 その2 因果関係を暴き出す
// ソフトバンクが謎の半導体メーカーに巨額投資
// 深夜までやっている麻布十番の高級焼鳥バー
// 夫にクラミジアを感染させられました
// 他
こんにちは。藤沢数希です。
今月のコミック版『ぼく愛』ではわたなべ君がスランプを脱したようですね。そして、いよいよ6月には第2巻が発売されます。これで恋愛工学の概要がかなりわかるようになります。まだ我々に出会っていない学生などが、このコミックをきっかけに恋愛工学に興味を持ってもらえれば、とても素晴らしいことですね。
『アフタヌーン 2017年7月号』 http://amzn.to/2qwZcow
『ぼくは愛を証明しようと思う。(2)』井雲くす http://amzn.to/2rA6s7i
労働法が専門の向井蘭弁護士との対談の最終回が掲載されました。労働法と家族法がせめぎ合う、大変面白い対談になったかと思います。
●(第1回)離婚と解雇は、こんなに似ている。
http://diamond.jp/articles/-/128360
●(第2回)美女は離婚も綺麗にできる。仕事のできる人は労働裁判で揉めない。
http://diamond.jp/articles/-/128372
●(第3回)裁判所が守りたい人物像は、日本型教育のおかげで驚くほどブレない。
http://diamond.jp/articles/-/128374
『損する結婚 儲かる離婚』 http://amzn.to/2pZedDe
また、週末に放送された日テレの「行列のできる法律相談所」で拙著が紹介されました。
●浮気した妻が生活費を要求!?(行列のできる法律相談所)
http://www.ntv.co.jp/horitsu/20170528/1.html
浮気した専業主婦の妻に婚姻費用を支払い続けなければいけないのか、という問題だったのですが、今回の回答者は全員が男性弁護士で、正直、甘いな、と思いました。つまり、現実の世界では、専業主婦が「私は浮気したけど生活費を払いなさい」と言ってくるシチュエーションは、ほとんどありえないからです。
こういう場面になって、浮気を認めるわけはありません。それどころか、ごくふつうの法廷戦略として、相手の男性のDVなどにより、やむにやまれず別居をしている、と主張が展開されることになります。相手の浮気を証明するのは非常に難しいです。こうなれば、年収1200万円の男性が300万円程度で離婚できると考えるのは、やはり希望的観測と言わざるをえません。
今週も面白い投稿がいくつもありました。見どころは以下のとおりです。
―恋愛工学を勉強している夫にクラミジアを感染させられました
―恋愛工学のおかげで女とのセックスに飽きてしまいもはや少年に手を出しそうです
―YouTubeを子供に見せるのは悪影響ですか
―面倒くさいという気持ちに勝てません
それでは今週もよろしくお願いします!
1.ビジネスに使えて使えない統計学 その2
因果関係を暴き出す
僕は自分のビジネスや人生の指針として確率思考を中心に据えている。もうちょっと狭い言葉でいえばリスクとリターンで物事を考えているということだ。恋愛工学は一面では、そうした確率思考を恋愛に徹底的に応用していったものである。
しかし、それと同時にひとつ不思議なことがあるのだ。僕のメインの仕事は、いまや電子出版社みたいなものである。経常利益などの規模で見れば、すでに新興市場の上場企業並みになっている。ブログをはじめ、Twitterでもメルマガの購読者データでも、僕自身は良質な統計データに簡単にアクセスできる。また、僕は物理学でPhDを取り、投資銀行のクオンツの仕事をしていたぐらいで、統計学の各種手法を知っており、また、新しいテクニックについても習得することは容易だ。それにもかかわらず、僕は自身の会社の経営でこれらのデータをすべてガン無視しており、まったく使いたいとも思っていない。そして、今後もおそらく使うことはないだろう。ここに統計学をビジネスに応用する、という最近の非常にホットなトピックに関しての大きな矛盾があるのだ。
ブログを読み返してみると、ビジネスで統計学は使えない、という立場での記事が6年ほど前に書いてあった。
●マーケティング的なるものは人々をインスパイアしない―民主党の支持率低迷から考えたこと(2010年4月17日)
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/51682844.html
また、最近流行りの人工知能も、ニューラルネットワークという、与えられた入力データに対して、正しい答えを出すための関数の形を統計的に決める、という意味ではこれも統計学の一種である。
『週刊金融日記 第242号 サルでも分かる人工知能の歴史とこれからのビジネス』
統計学がなぜビジネスでも非常に重要になってきており、使えて、そして、同時に使えないのか。これは壮大なテーマであり、僕が暇で1年ぐらいかければちょっとしたベストセラーの1冊や2冊は書けるだろう。しかし、残念ながら、他により重要な仕事があるので、そんなに時間は割けない。
ということで、本にするほど時間は割けないが、前回に引き続きメルマガでこの分野の重要トピックについては、たびたび取り上げていきたいと思う。
『週刊金融日記 第267号 クラミジア・パズルとビジネスでの統計の使い方』
(続きは藤沢数希のメールマガジン『週刊金融日記』第268号にてお読みください)
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藤沢数希・著『損する結婚 儲かる離婚』
男女双方とも、簡単に全財産以上の金額が吹っ飛ぶのが結婚という金銭契約です。 「結婚はデリバティブ取引と同じでゼロサムゲーム。こと金に関しては夫婦は食うか食われるかの関係にある」。金融工学と恋愛工学について研究を重ねてきた藤沢数希が、適切な結婚相手の選び方を具体的なケースを元に解き明かす!
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