日本でもブーム到来!

古くて新しい占い「ルノルマン・カード」とは?

マリー・アントワネットをも顧客にした、女性占い師

ここ数年、欧米で人気となっている「ルノルマン占い」をご存知ですか? 日本では昨年8月、鏡リュウジ著『秘密のルノルマン・オラクル』(夜間飛行刊)の発売以来、女性誌「アンアン」で特集されたり、占い師のメニューに加えられたりするようになり広まりつつあります。

ルノルマン占いの起源は200年近く前にさかのぼります。18世紀後半のパリ、カード占いを得意とするマリー・ルノルマンという女性占い師が人気を博していました。彼女の顧客リストにはマリー・アントワネットやロベスピエールという大物の名前がずらりといる程で、ナポレオン妃ジョセフィーヌの顧問占い師にもなったというくらいでした。

この人気占い師の名前にあやかったのが「ルノルマン占い」です。1846年にドイツで「プチ・ルノルマン」という36枚の占いカードセットが発売されました。人生ゲームすごろくのようなカードゲームがもとになって開発されたようです。

占い業界では、長年このカードは忘れられた存在でしたが、近年タロット研究家達の間で注目されるようになり専門的研究が進み、関連書もたくさん刊行されて今ちょっとしたブームとなっているのです。

 

手軽さと奥深さを兼ね備えたルノルマン占い

ブームになっている背景のひとつには、初見で誰にでもすぐに占いができるという、「扱いやすさ」にあるようです。例えば、占い好きにはおなじみのタロットカードには「女教皇」というカードがありますが、絵を見ただけで意味を見出し、占い結果を導き出すのはむずかしい。一方、ルノルマンは「花束」とか「本」とか絵柄がわかりやすいという特徴があります。「花束」の絵から「プレゼント」、「本」の絵ならば「知恵」といったようにすぐに連想が働きますよね。そう、自分で簡単に占い結果を出せるわけです。

シンプルに導かれたものほど、結果はストレートに反映されるということでしょうか。その的中率も高いと評判です。

さらに、占い上級者にとっては、解釈を深める楽しみもあります。今日、タロット占いの絵柄の解釈には、ある種の定番や伝統的なものがありますが、それらは当然、歳月を経たことでブラッシュアップされ変化していった経緯があります。

現在一般にタロット本が教えているような占い方法が定式化して広まったのは、1970年代からです。ということは、このルノルマン・カードの解釈も今私たちが連想して解釈している占い結果が、50 年、100年後にスタンダードになる可能性があるということなのです。

ひとつの絵柄からインスピレーションを働かせて意味を見出していく。そこにはきっと人間にとっての普遍的な心の動きがきっとあるのでしょう。そんなことを想像しながら絵柄と自分が対話をするように想像をふくらませ占い結果を導き出す。自分の中で思いがけない気づきがあり、それがきっかけで人生が動き出すかもしれません。

秋の夜長のひととき、ルノルマン・カードと心の対話をして過ごすのはいかがでしょうか?

(夜間飛行編集部M)

 

*カード付きの書籍『秘密のルノルマン・オラクル』鏡リュウジ著

 

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