本田雅一
@rokuzouhonda

メルマガ「本田雅一の IT・ネット直球リポート」より

スマートウォッチとしての完成度が上がったApple Watch

※この記事は本田雅一さんのメールマガジン「本田雅一の IT・ネット直球リポート」 Vol.029(2018年9月28日)からの抜粋です。



取材時にお借りした、そしてもう少しで返却せねばならない「Apple Special Event」で発表された製品。すべてを購入すると大変な金額になってしまいますが、その中で一番「これは!」と個人的に思っているのが「Apple Watch Series 4」です。

“フィーリング”なので、なんとも数字では言いにくいのですが、装着感、ウォッチフェイスのデザイン、機能性、動作速度などが、他のスマートウォッチとは比べられない領域になってきました。性能は数字では表せますが、フィーリングは表現が難しいものです。

十分に快適な速度であらゆる機能を使いこなせますが、実はそこだけではなく、“TapTics”エンジンという振動を用いてフィールを伝えるユニットの動作感がシャープになったり、コントローラーを回す際にフィードバックが適切に入ったり、心拍計が以前よりも正確に動作してくれたりと、実用上の使用感がまったく違うレベルになってきているのです。

単純に“デザイン(見た目という意味での)”だけであれば、Apple Watchよりも美しいスマートウォッチは世の中にいくらでもあります。しかし、ファッションとしての腕時計という位置づけをさておき、スマートウォッチに求める機能性を考えたとき、他の選択肢はもうない……と思うほど完成度が上がってきました。

昨年末、Apple Watch Series 4は年末商戦期の3ヶ月に800万本がグローバルで売れたそうです(IDC調べ)が、この数字は同じ時期に売れたiPhoneの1/4に相当する台数です。Apple Watchの弱点は、iPhoneにしかつながらないこと……だと思っていましたが、そんなことはもう関係ないぐらい、このジャンルの定番になってきています。

iPhoneの発表が終わると、いつもMacとiPad Proに新製品が投入されることが多い最近のアップル。さて、今年はどんな製品で締めくくるのでしょう。近年のアップル製品は、ややワンパターン化しているなぁと思っていたのですが、今年はiPhoneに搭載された新プロセッサーの機能も興味深く、久々にテクノロジー系ジャーナリストとして、ワクワクしています。


(この続きは、本田雅一メールマガジン 「本田雅一の IT・ネット直球リポート」で)
 

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2014年よりお届けしていたメルマガ「続・モバイル通信リターンズ」 を、2017年7月にリニューアル。IT、AV、カメラなどの深い知識とユーザー体験、評論家としての画、音へのこだわりをベースに、開発の現場、経営の最前線から、ハリウッド関係者など幅広いネットワークを生かして取材。市場の今と次を読み解く本田雅一による活動レポート。

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本田雅一
PCハードウェアのトレンドから企業向けネットワーク製品、アプリケーションソフトウェア、Web関連サービスなど、テクノロジ関連の取材記事・コラムを執筆するほか、デジタルカメラ関連のコラムやインタビュー、経済誌への市場分析記事などを担当している。 AV関係では次世代光ディスク関連の動向や映像圧縮技術、製品評論をインターネット、専門誌で展開。日本で発売されているテレビ、プロジェクタ、AVアンプ、レコーダなどの主要製品は、そのほとんどを試聴している。 仕事がら映像機器やソフトを解析的に見る事が多いが、本人曰く「根っからのオーディオ機器好き」。ディスプレイは映像エンターテイメントは投写型、情報系は直視型と使い分け、SACDやDVD-Audioを愛しつつも、ポピュラー系は携帯型デジタルオーディオで楽しむなど、その場に応じて幅広くAVコンテンツを楽しんでいる。

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