※この記事は本田雅一さんのメールマガジン「本田雅一の IT・ネット直球リポート」 Vol.077「iPhone 12は5Gインフラの整備を加速させるか」(2020年10月19日)からの抜粋です。
アップルが毎年、最高のスマートフォンを提供し続けていることに異論はないだろう。ベンチマークテストや売り上げの話ではなく、毎年、細かなところにまで配慮し、モノとしての仕上がりまでを意識して作り込んでいる製品は他にない。
サムスンあたりが対抗となる製品を出してくれることを望んでいるが、性能や一部の昨日では上回ることができても、トータルでの体験の質やモノづくりにおけるこだわりでアップルを超えることはない。望まれる状況ではないが、毎年、状況に変化はないのだから、受け入れる他ない。さまざまな製品、サービスの評価を行うようになって四半世紀経過しているが、これほど完成度の高いプロダクトを作り続けた例を思いつかないのだ。
そんなアップルの最新作は、5G普及へと積極的な姿勢を見せたことが印象的だ。5Gネットワークは、3Gから発展したスマートフォンには少々オーバースペックなネットワークだと感じている。もちろん、高速であることはいつの時代も重要だが、スマートフォンの魅力を高めるだけならばLTEの高速化だけで十分だ。しかし、アップルには何か考えがあるのかもしれない。
iPhone 12で、アップルはコストが大幅に上昇しているにもかかわらず価格を維持。主力モデルの5G化は予想どおりだが、北米では4Gbpsを実現するミリ波対応を全モデルに施すとともに米ベライゾンと5Gネットワーク普及で共同歩調を取る。
想定どおり。しかしライバル不在でも完成度を高めてきたアップル
以前ほど大きな驚きはなくなったという声はあるが、製品ジャンルとして成熟が進めば新しい機能やアプローチが減り、既視感が増していくのは当然だろう。一方で製品としての完成度は明確に上がっている。もともと製品の質としては、他社に対して高かったiPhoneだが、製品としての質感、ディスプレーやカメラといった組み込まれているデバイスの質などの点でも、もはや競合はいない……
(この続きは、本田雅一メールマガジン 「本田雅一の IT・ネット直球リポート」で)
本田雅一メールマガジン「本田雅一の IT・ネット直球リポート」
2014年よりお届けしていたメルマガ「続・モバイル通信リターンズ」 を、2017年7月にリニューアル。IT、AV、カメラなどの深い知識とユーザー体験、評論家としての画、音へのこだわりをベースに、開発の現場、経営の最前線から、ハリウッド関係者など幅広いネットワークを生かして取材。市場の今と次を読み解く本田雅一による活動レポート。
その他の記事
「まだ統一教会で消耗しているの?」とは揶揄できない現実的な各種事情(やまもといちろう) | |
空港を見ればわかるその国の正体(高城剛) | |
高2だった僕はその文章に感情を強く揺さぶられた〜石牟礼道子さんの「ゆき女聞き書き」(川端裕人) | |
『風の谷のナウシカ』宮崎駿著(名越康文) | |
老舗江戸前寿司店の流儀(高城剛) | |
新宿が「世界一の屋内都市」になれない理由(高城剛) | |
四季折々に最先端の施術やサプリメントを自分で選ぶ時代(高城剛) | |
ソニー復活の秘密(本田雅一) | |
週刊金融日記 第268号 <ビジネスに使えて使えない統計学その2 因果関係を暴き出す他>(藤沢数希) | |
気候変動がもたらす望まれない砂漠の緑地の皮肉(高城剛) | |
【第5話】オープン戦(城繁幸) | |
「芸能」こそが、暗黒の時代を乗り越えるための叡智であるーー感染症と演劇の未来(武田梵声) | |
効果がどこまであるのか疑問に感じるコロナ対策のその中身(高城剛) | |
日本のウェブメディアよ、もっと「きれい」になれ!(西田宗千佳) | |
遺伝子と食事の関係(高城剛) |