※高城未来研究所【Future Report】Vol.547(2021年12月10日発行)より

今週は、神奈川、茨城、栃木、埼玉、千葉と近郊をまわっています。
これに群馬をいれた一都六県を関東地方と呼びますが、地名の由来は672年に日本古代で最大の内乱戦争に壬申の乱が起きた際、天武天皇が都を守る為、3つの大きな関所(不破関、東海道に鈴鹿関、北陸道に愛発関)を建てたことに端を発します。
以降、三つの関所より東側を「関東」と呼び、人の往来は大きく遮断され、関の西側と東側でそれぞれ異なった文化・風習が生まれました。
この分断が、現在に至るまで残っています。
ご存知の方も多いと思いますが、味付けは関西と関東で大きく異なり、例えばうどんの汁だけみても、関東では鰹節出汁をベースに濃口醤油で味付けした黒味の強い汁に対し、関西では昆布と鯖節をベースに薄口醤油で味付けした汁で色が薄いのが特徴です。
いまから二十年ほど前、僕がカップラーメンのプロデュースを手がけていた際も、東西で味がどの地から異なるのか調査したことがありました。
この「境目」は、いまや定説になった関ヶ原一帯にあり、これが壬申の乱のときに「関東」(東国)からの侵入者を排除した「不破関」が置かれた地域一帯で、ここに目には見えない「天下の分け目」がいまも存在するのです。
さて、件のカップラーメンを作っていた担当者と二十年ぶりに偶然にもお目にかかると、のちに退社してサプリメントメーカーを起業。
奇遇なことに母親が愛用する製品を出していました。
この二十年でいかに自分たちの食生活と仕事が180度変わったのか、積もる話しはやみません。
それなりに長く生きていると、一見、まったく関係ないことが次々とつながる「言葉で言い表せない不思議ななにか」が起きると実感します。
世界中のデザイン・ワークフローを変えた美しいタイポグラフィは、Appleのパーソナル・コンピュータ「Macintosh」に搭載されたことからはじまりました。
スティーブ・ジョブズは、ポートランドのリードカレッジで科学ではとらえきれない美しさを持つカリグラフィーの講義で得た知識が、10年後、最初の「Macintosh」をデザインしているときに、ふと戻ってきたと言います。
ジョブズは、スタンフォード大学でのスピーチ「Stay Hungry, Stay Foolish」のなかで、「当時、自分の人生のなかでこれが実際に役立つとは思いもしませんでした。
しかし10年後、最初のMacintoshをデザインしているとき、ふとすべてが蘇ってきたのです。
私たちはそのすべてをMacに詰め込みました。
Macは美しい書体を有した初めてのコンピュータになったのです」と話しました。
こうして、ふと戻ってきたことから世に送り出された「美しいタイポグラフィ」を内包したデジタルディバイスは、今日までAppleを大いに支えます。
人生、それなりに生きていると、不思議な巡り合わせに出逢います。
それを単なる「心理的バイアス」と感じるのか、「共時性の現れ」と感じるのか、それとも「セレンディピティ」と言うのか。
寒さ募る関東平野を巡りながら、巷に溢れるビジネス論にはない、現代では非科学的としか言えない成功の秘密は必ずある、と実感する今週です。
すっかり寒くなりました。
皆様、良質なD3(Vital Nutrientsオススメ!)を、お忘れなく。
高城未来研究所「Future Report」
Vol.547 2021年12月10日発行
■目次
1. 近況
2. 世界の俯瞰図
3. デュアルライフ、ハイパーノマドのススメ
4. 「病」との対話
5. 身体と意識
6. Q&Aコーナー
7. 連載のお知らせ
高城未来研究所は、近未来を読み解く総合研究所です。実際に海外を飛び回って現場を見てまわる僕を中心に、世界情勢や経済だけではなく、移住や海外就職のプロフェッショナルなど、多岐にわたる多くの研究員が、企業と個人を顧客に未来を個別にコンサルティングをしていきます。毎週お届けする「FutureReport」は、この研究所の定期レポートで、今後世界はどのように変わっていくのか、そして、何に気をつけ、何をしなくてはいけないのか、をマスでは発言できない私見と俯瞰的視座をあわせてお届けします。
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