陰山英男
@Kageyama_hideo

陰山英男のメルマガ『なんでも教育相談室』より

教科別の好き嫌いをなくすには?

学力がつくのは「授業」ではなく「宿題」

先生の話に戻しますと、良い先生とは、どんな教科、どんな勉強も「面白く」できる先生です。つまり、面白く思わせて、基礎の力をつけるための「意欲をもたせる」ことのできる先生です。『授業はエンターテインメント』、そう思っている先生は良い先生です。

もっというと、授業とは「意欲=やる気」を育てるものです。何度も言いますが、『授業はエンターテインメント』です。授業で、その教科を面白く思わせて好きにさせ、勉強するための意欲を育てるのが授業の本来の目的です。

では、実際に学力をつけるのは何なのか? それは「宿題」です。宿題を出さない塾はないでしょう? 例えば、非常に授業のうまい公文の先生なんて聞いたことないですよね?(笑)公文は、毎日、家でプリントをやらせます。宿題を家でやってくる。それで力がつくのです。つまり、学力をつけるのは授業ではなくて、あくまで宿題なのです。

ですから、先生のレベルを判断するには、その先生が出す宿題を見れば一発でわかります。授業がエンターテインメントとなっているかどうかを、保護者が見る機会はなかなかありませんが、宿題をチェックすればその先生の力量が分かるのです。

宿題を出さない先生は最低です。「僕は学力をつける気はありませーん」と言っているようなものです。即刻クレームを入れてください。ドリルをそのままコピーして出すような先生は……うーん、まあまあですね。手作りの宿題をしつこく出す先生は(そういう先生はすでに信頼されている先生だと思いますが)OK!合格の先生です。手書きの算数プリントを作っている先生はそれだけでマルです。

まとめると、

教科の好き嫌いをなくすには、基礎学力をつけること。

「算数嫌い!」と子どもが言った場合には、子どもは本当に算数が嫌いなのではなく、算数が「分からない」と言っているのだと理解すること。

そしてその苦手な箇所を一緒に克服してあげること。

これが苦手教科克服の近道となります。

 

<この記事は陰山英男のメルマガ『なんでも教育相談室』からの抜粋です。もしご興味をもったいただけましたら、ご購読よろしくお願いします>

1 2 3
陰山英男
1958年兵庫県生まれ。岡山大学法学部卒。兵庫県朝来町立(現朝来市立)山口小学校教師時代から反復練習で基礎学力の向上を目指す「陰山メソッド」を確立し脚光を浴びる。2003年4月尾道市立土堂小学校校長に全国公募により就任。百マス計算や漢字練習の反復学習を続け基礎学力の向上に取り組む一方、そろばん指導やコンピューターの活用など新旧を問わず積極的に導入する教育法によって子供たちの学力向上を実現している。立命館大学教育開発推進機構教授(立命館小学校副校長兼任)。大阪府教育委員会教育委員。「本当の学力をつける本」「陰山メソッド徹底反復」シリーズ他著書多数。

その他の記事

2023年は「人工知能」と「公正取引」の年に(やまもといちろう)
2ちゃんねるのスレがニュースになる時代(家入一真)
夕日が映える豊かな時間をゆったりと楽しんで生きる(高城剛)
日本が世界に誇るべき観光資源、温泉について(高城剛)
スマートシティ実現と既得権益維持は両立するか(高城剛)
安倍政権「トランプ接待」外交大成功ゆえに、野党に期待したいこと(やまもといちろう)
新聞業界の斜陽と世迷言について(やまもといちろう)
世界60か国で定額通信を実現する「Skyroam Hotspot」を試す(西田宗千佳)
ヒトの進化と食事の関係(高城剛)
「韓国の複合危機」日本として、どう隣国を再定義するか(やまもといちろう)
皇室典範のような面倒くさいところに国連の人権屋ぽいのが突撃してきた話(やまもといちろう)
Appleがヒントを示したパソコンとスマホの今後(本田雅一)
Apple、SONY……「企業の持続性」を考える(本田雅一)
「ゴールデンウィーク」という呼び名の由来から考えるメディアの寿命(高城剛)
中国からの謂れなき禁輸でダブつく高級海産物どうしようって話(やまもといちろう)
陰山英男のメールマガジン
「陰山英男のなんでも教育相談室」

[料金(税込)] 770円(税込)/ 月
[発行周期] 月4回配信(第1~4金曜日配信予定。12月,1月は3回になる可能性あり)

ページのトップへ