※甲野善紀メールマガジン「風の先、風の跡――ある武術研究者の日々の気づき」2015年9月7日 Vol.107「今週の動画」より
今回の動画は、まず前回収録出来なかった「飇(*)拳」を使って体を移動させる「太刀奪り」である。まず左手を「飇(*)拳」にして、相手の顔面に向けて突きを入れていき、機を見て右の「飇(*)拳」で斜め上方を突き、その反動で体を躱しているが、自分の感覚では相当左の拳が出ている感じなのだが、動画を見ていると本当にまだ低い位置なので驚いてしまう。ただ、これが出てから以前よりもずっと「太刀奪り」がやりやすくなった事は確かである。
次に紹介するものは「払えない手」で、今までのように相手を弾くような形で払わせなかったものと異なり、払えずよろめく相手に、そのままいわゆる相撲でいう「電車道」のような形で付いてゆくものである。まず前に2回ほど、今までの少し相手を弾くような形にしている「払えない手」を行ない、その後、ただ前に出てゆきながら相手を崩す形の「払えない手」を行なっている。
*「飇」(ひょう)の字が文字化けしている方はこちらでご確認ください。
(この続きは甲野善紀メールマガジン「風の先、風の跡――ある武術研究者の日々の気づき」2015年9月7日 Vol.107をご覧ください)
甲野善紀メールマガジン「風の先、風の跡――ある武術研究者の日々の気づき」
2015年9月7日 Vol.107
今週の目次
00 <発売開始!>新作DVD『甲野善紀 技と術理2015―重心側から動く』
01 稽古録<努々敵を責めるにあらず、我を責める道也>
02 松聲館日乗<『ガラスの仮面』を生み出した底力に感嘆>
03 特別企画 対談・『狭霧』と『日照雨』第3回
04 風向問答
05 この日の学校<自分を苦しめるものの正体>
06 活動予定
メールマガジンのご購読はこちら
http://yakan-hiko.com/kono.html
DVD『甲野善紀 技と術理2015――重心側から動く』好評発売中!
重心側でも動ける、ではなく
重心側だから動けるのだ−−
常識を疑い続けることが
新たな技の境地を開く!
武術研究家・甲野善紀の最新の技と術理を追う人気シリーズ「甲野善紀 技と術理」の最新DVD『甲野善紀 技と術理2015――重心側から動く』。前作をさらに上回る迫力でお届けする甲野善紀の技と術理の世界をお楽しみください。
目次
1.甲野善紀の技
2.術理解説
高速で行う謙譲の美徳
・体当たり
・払えない手
・正面の対応
・切り落とし
・上下方向の謙譲の美徳
・霞抜き
・影抜き
・切り結び
・下段から裏交差への発剣
・槍のハネ払い
重心側から動く
・足技
・太刀奪り
・肘固め
・タックルを切る
・小手返し
内在化する術理と稽古法
・辰巳返し
・左右別人
・旋段の手
・火柱
・視覚情報入力遮断
・屏風座り
・人間鞠
・浮きをかける稽古法
3.【語り】自分が納得できる独自の生き方を
DVDの購入はこちらから
http://kono.yakan-hiko.com
その他の記事
「狂信」と「深い信仰」を分ける境界(甲野善紀) | |
環境省が目論む「炭素税」の是非と社会転換の行方(やまもといちろう) | |
エッセンシャル・マネジメント(本質行動学)とは何か(西條剛央) | |
開発者会議で感じた「AWS」という企業の本質(西田宗千佳) | |
サイエンスニュースPICK UP by カワバタヒロト(川端裕人) | |
他人と和解したければまず「身体を動かす」ことから始めよう(名越康文) | |
『戦略がすべて』書評〜脱コモディティ人材を生み出す「教育」にビジネスの芽がある(岩崎夏海) | |
11月に降り積もる東京の雪を見ながら(高城剛) | |
成功する人は「承認欲求との付き合い方」がうまい(名越康文) | |
目下好調の世界経済にバブル崩壊のシナリオと対処法はあるのか(やまもといちろう) | |
ゆとり世代に迫るタイムリミット(岩崎夏海) | |
映画は誰でも作れる時代(高城剛) | |
週刊金融日記 第294号【怪物ビットコイン ~ハードフォークという富の複製、ビットコイン・ダイヤモンド誕生!時価総額1兆7000億円他】(藤沢数希) | |
季節の変わり目に江戸幕府の長期政権を支えた箱根の関を偲ぶ(高城剛) | |
学歴はあとから効いてくる?ーぼくは反知性主義的な場所で育った(岩崎夏海) |