着物を着ると、響きがよくなる?
2001年12月、末期癌を患っていた母を看取りました。茶道を嗜んでいた母は着物が好きで、それまで着物には興味がなかった私ですが、在宅で介護をする中で、病床の母から着物の手入れや着方、立ち居振る舞い、決め事を教わりました。そして、母が亡くなった直後から、母の着物を着るようになったのです。
母を失った大きな喪失感でくじけそうになるときも、母の着物に包まれていると気持ちも落ち着き、心安らかに過すことができました。朝起きて、着物に着替え、割烹着を身につけて家事をする日々が一年ほど続きました。それは私にとって母の供養という意味合いがありました。
ところが、そんな日々を送る中で、私は自分の奏でる音に、変化が生じていることに気づきました。以前よりも、響きのある、いい音になってきている。演奏も伸びやかになり、何より吹いている私自身の身体も楽になっていました。
着物を着始めてからも、フルートのレッスンをするとき、アンサンブルの練習に行くときには洋服に着替えていたのですが、やはり、着物を来ているときのほうが音がよく、だんだんと、どこに行くときも着物で通すようになっていきました。クラシック音楽の世界ではあまり着物を日常的に着る人はいないのですが、周囲も私の着物姿に好意的で、私にとって着物で演奏することが、だんだんと普通のことになってきました。
その他の記事
|
季節の変わり目に江戸幕府の長期政権を支えた箱根の関を偲ぶ(高城剛) |
|
フランス人の「不倫」に対する価値観(石田衣良) |
|
人事制度で解く 「織田信長の天下布武」(城繁幸) |
|
週刊金融日記 第286号<日本で高額所得者がどれだけ税金を払うのか教えよう、衆院選は安倍vs小池の天下分け目の戦いへ他>(藤沢数希) |
|
人間の運命は完璧に決まっていて、同時に完璧に自由である(甲野善紀) |
|
大麻ビジネス最前線のカナダを訪れる(高城剛) |
|
古市憲寿さんの「牛丼福祉論」は意外に深いテーマではないか(やまもといちろう) |
|
PlayStation VRを買ったら買うべきコンテンツ10選(西田宗千佳) |
|
無意識の中にある「他者への期待」–その功罪(名越康文) |
|
「価値とは何かを知る」–村上隆さんの個展を見ることの価値(岩崎夏海) |
|
「すべては2つ持て」–私の出張装備2015(西田宗千佳) |
|
格闘ゲームなどについて最近思うこと(やまもといちろう) |
|
宇野常寛特別インタビュー第4回「僕がもし小説を書くなら男3人同居ものにする!」(宇野常寛) |
|
5-10分の「忘れ物を取り戻る」程度の小走りが脳を変える(高城剛) |
|
「アジカン」ゴッチと一緒に考える、3.11後の日本(津田大介) |










