※家入一真メールマガジン「家入学級」2015年5月5日 Vol.37より
ネット上の極端な意見に流されないで
今ネット上には、放射能に関する極端な見解とか、「あの食材は体に悪いから食べてはダメ」とか、「地震は何者かの陰謀だ」とか、デマなのか本当なのよくわからない記事がたくさん出回っているよね。それに対していろいろな人がSNSで反応して、意見を交わし合ってるんだけど、往々にして過激になりがち。
こうしたネット上での争いについて、小野ほりでい@onoholidayというライターが書いた記事が当を得ていました。
※「常識人は淘汰される? ネットの風潮を左右する“ヤバい人バイアス”とは」
原発問題とか、在日問題とか、ジェンダーの問題とか、極端な主張を持っている人たちは、「どちらでもいい」「どっちの意見も一理ある」みたいな中間層の人たちを敵とみなし攻撃する。彼らにとって、自分の意見と一致しない人は全員敵なんです。中間層のバランス感覚のある人たちは、極端な人に攻撃されるのが嫌で、黙ってしまう。結果、ネットには極端な人しかいなくなってしまうという・・・。
ネット上での争いを横目で見ながら、僕が大事だと思うのは、『知ろうとすること。』に書いてあること。
『知ろうとすること。』早野龍五、糸井重里 著(新潮社)
「内容紹介」より
福島第一原発の事故後、情報が錯綜する中で、ただ事実を分析し、発信し続けた物理学者・早野龍五。以来、学校給食の陰膳(かげぜん)調査や子どもたちの内部被ばく測定装置開発など、誠実な計測と分析を重ね、国内外に発表。その姿勢を尊敬し、自らの指針とした糸井重里が、放射線の影響や「科学を読む力の大切さ」を早野と語る。未来に求められる「こころのありよう」とは。
糸井重里さんと一緒にこの本を書いた早野龍五さんも、過激な反原発派には「公用学者」と言って叩かれたりしてるけど、僕はすごくよかった。やっぱり放射能問題も含め、いろんな物事をよく調べないまま不安になってる人って多いと思う。真実がわからないままネットやメディアに踊らされてしまう。
不安をあおる情報ばかり横行していて、いったい何を信じていいのかわからない。そのなかで、感情に流されるんじゃなくて、ちゃんと自分の頭で考えて、知ろうとする。そういう態度が大事なんじゃないかな。
『知ろうとすること。』には、原発がどういうものなのか、素人でもわかりやすく書いてある。それを知った上でどう判断するのかは、読者一人ひとりにゆだねられているけど、いろんなデータと照らし合わせて、客観的に分析されている。まぁその数字ですら、反原発派の人たちは「こんなのは嘘の数字だ」と批判したりするけど、僕は僕の意志で、糸井さんもそうでしょうけど、早野さんを信用することにした。震災後の早野さんの活動や発言を通じて、「この人は信頼できるな」と僕自身が判断したわけです。もちろん彼の言うことだけを鵜呑みにするのはよくないけどね。冷静に、客観的に、情報を選びとりたいものです。
家入一真メールマガジン「家入学級」
2015年5月5日 Vol.37
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1時間目:今日の授業「最近のオススメ本/ネット上の極端な意見」
2時間目:【Q&A】瞑想ビジネス
3時間目:【対談記録】シモダテツヤさん「満足度50%の人生相談展」2
4時間目:メディア情報・活動予定/学級日誌/次号予告
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