高城剛メルマガ「高城未来研究所「Future Report」」より

光がさせば影ができるのは世の常であり影を恐れる必要はない

高城未来研究所【Future Report】Vol.286(2016年12月9日発行)より


今週は東京にいます。

先週開催いたしました読者感謝大忘年会に、7000人ものお客様にご来場いただきまして、本当に嬉しい限りです。
ご来場いただきました皆様、誠にありがとうございました。
心から御礼申し上げます。

当日は、あまりに多くのお話をしましたので、混乱した方も、信じられないとお考えの方もいらっしゃったことと思います。
長年、医療業界に従事なさっている方は、いままで自分が信じて来たことが、なにか大きく変わるのをお感じになったかもしれませんし、農業に従事なさっている方は、土の多様性が農作物の質を大きく左右する、などと言われたら、どんなことをしても全否定なさるかもしれません。

なにしろ、いままで自分が信じて来て学んできたもの、時には稼ぎの中心的理論が、目の前でガラガラ崩れ落ちるも同然ですから、安易に受け入れることはできないものだと思います。
しかし、ここに自分の影が映し出されます。

光がさせば影ができるのは世の常で、自分が信じている世界とはまったく違う世界があるかもしれない、と考えられないことは、自分の影を認めないのも同じで、その上、自分の影に常に恐れることになります。
ある日、突然現れたあたらしいテクノロジーや文化が、一瞬にして世界を変えてしまうことは多くの皆さんも実感したことがあるでしょう。

例えば、わずか十年前にヨガは「怪しいもの」の代名詞でした。
最近の急増するヨガ人口を見れば、ヨガを「怪しいもの」として見る風潮はなくなったのでしょうが、90年代の終わりに起きたオウム真理教の一連の事件の影響で、日本で「ヨガをやってる」などと口に出そうものなら、「怪しい人物」の烙印を押されたも同然の扱いでした。
その後、「ハリウッドセレブ」に起きたヨガブームにより、アジア発米国経由でヨガが日本に大きく上陸し、今日では、ヨガを「怪しいもの」として見る人はほとんどいなくなりました。
ヨガは、十年も経たずして、影から光へと大きく変わったのです。
実は、ヨガ自体は、なにも変わっていないのですが。

人や社会は、自ら影を必ず作ります。
しかし、それを恐れるほど馬鹿げたことはありません。
むしろ、冬の優しい夕日の中で、自らの影を使って遊ぶようなことができれば、これほど楽しいことはありませんし、その中には、もしかしから、各人の素晴らしい未来が潜んでいるのかもしれません。

東京もめっきり寒くなってまいりました。
普段は見ることがない自らの影を感じるには、良い時です。
ふんわりと、影がやさしく見える季節です(などと言いながら、いよいよ忘年会一週目スタートです!)

 

高城未来研究所「Future Report」

Vol.285 2016年12月2日発行

■目次
1. 近況
2. 世界の俯瞰図
3. デュアルライフ、ハイパーノマドのススメ
4. マクロビオティックのはじめかた
5. 身体と意識
6. Q&Aコーナー
7. 著書のお知らせ

23高城未来研究所は、近未来を読み解く総合研究所です。実際に海外を飛び回って現場を見てまわる僕を中心に、世界情勢や経済だけではなく、移住や海外就職のプロフェッショナルなど、多岐にわたる多くの研究員が、企業と個人を顧客に未来を個別にコンサルティングをしていきます。毎週お届けする「FutureReport」は、この研究所の定期レポートで、今後世界はどのように変わっていくのか、そして、何に気をつけ、何をしなくてはいけないのか、をマスでは発言できない私見と俯瞰的視座をあわせてお届けします。

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高城剛
1964年葛飾柴又生まれ。日大芸術学部在学中に「東京国際ビデオビエンナーレ」グランプリ受賞後、メディアを超えて横断的に活動。 著書に『ヤバいぜっ! デジタル日本』(集英社)、『「ひきこもり国家」日本』(宝島社)、『オーガニック革命』(集英社)、『私の名前は高城剛。住所不定、職業不明。』(マガジンハウス)などがある。 自身も数多くのメディアに登場し、NTT、パナソニック、プレイステーション、ヴァージン・アトランティックなどの広告に出演。 総務省情報通信審議会専門委員など公職歴任。 2008年より、拠点を欧州へ移し活動。 現在、コミュニケーション戦略と次世代テクノロジーを専門に、創造産業全般にわたって活躍。ファッションTVシニア・クリエイティブ・ディレクターも務めている。 最新刊は『時代を生きる力』(マガジンハウス)を発売。

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