※名越康文メールマガジン「生きるための対話」10月18日号より
時間というのは、いわば水の流れのようなものです。人間は、空間の中だけではなく、時間の中に住むようになった生き物だということができるでしょう。魚が水の中で泳ぐためにヒレを獲得したように、私たちは時間の波を泳ぐために、意識を獲得したのです。ですから、意識を曇らせることは、時空の中で溺れているということだといってもいいぐらいです。
神像や仏像の目は、対象に結ばれてはいないように見えます。それは、永遠に続く時の流れの中の一コマをどう生きるかという問いを、絶えず人に想起させる慈悲深い装置なのではないでしょうか。
さぁ、今日も空気の中を意識がうまく泳げますように。
名越康文メールマガジン「生きるための対話(dialogue)」
2015年10月19日 Vol.110 目次
00【イントロダクション】名越式性格分類ゼミのこれから
01【近況】読者からの感想、戦後の匂い、内向きの攻撃性について
02【コラム】継続力を高める方法—飽き性のあなたが何かを長く続けるためにできること
03精神科医の備忘録 Key of Life
・コーヒーとカレー
04カウンセリングルーム
[Q1] 「償い」について
05特別対談:甲野善紀×名越康文
第2回 努力するいやらしさ、努力しないズルさ
06講座情報・メディア出演予定
名越式性格分類ゼミ10月告知動画
熱く語ってるなー名越。これシューイチ終わったあとですぐ撮ったんですけどね。
巣鴨で月1開催している、名越式性格分類ゼミ。これまでは月1回、ひとつの体癖を取り上げる、ということをやっていたんですが、10月18日のゼミからは、しばらく『体癖以前 日本人の精神性』というテーマを取り上げたいと思っています。
なぜ、日本人の精神性を考えることが、性格分類につながるのか? ということを上の動画で語っているわけですが、その「中身」については、10月以降、ゼミにお越しいただいた皆さんからの質問も交えながら、どんどん展開していく予定です。よろしければぜひ、ご参加ください。
名越式性格分類ゼミ@巣鴨
http://nakoshisemi.yakan-hiko.com/
地方にいて、ゼミに出席できない、という方には、通信講座版もあります。こちらは月に1回、DVDで講義を見ることができる、というものです。運営上、会員募集は数ヶ月に一回しかできないそうですので、ご興味のある方はぜひどうぞ!
名越式性格分類ゼミ(通信講座版)第3期会員募集中
https://yakan-hiko.com/meeting/nakoshi.html/
その他の記事
ゲームと物語のスイッチ(宇野常寛) | |
石田衣良がおすすめする一冊 『ナイルパーチの女子会』柚木麻子(石田衣良) | |
人間にとって、いったい何が真実なのか(甲野善紀) | |
クラウドの「容量無制限」はなぜ破綻するのか(西田宗千佳) | |
スープストックトーキョーの騒ぎと嫌われ美人女子の一生(やまもといちろう) | |
『外資系金融の終わり』著者インタビュー(藤沢数希) | |
高齢の親と同居し面倒をみていますが、自分の将来が不安です(石田衣良) | |
厚労省統計問題の発生理由が“プログラムのバグ”とされていることに感じる疑問(本田雅一) | |
「支持政党なし」の急増が示す政治不信の本質(やまもといちろう) | |
中国からの観光客をひきつける那覇の「ユルさ」(高城剛) | |
中国製格安EVのダンピング問題と根源的なもの(やまもといちろう) | |
新型コロナウイルスの影響で変わりつつあるスポーツのあり方(本田雅一) | |
目下好調の世界経済にバブル崩壊のシナリオと対処法はあるのか(やまもといちろう) | |
古市憲寿さんの「牛丼福祉論」は意外に深いテーマではないか(やまもといちろう) | |
競争法の観点から見たTwitter開発者契約の不利益変更とサードパーティーアプリ禁止問題(やまもといちろう) |