甲野善紀
@shouseikan

甲野善紀メールマガジン「風の先、風の跡――ある武術研究者の日々の気づき」

今週の動画「切込入身」

甲野善紀メールマガジン「風の先、風の跡――ある武術研究者の日々の気づき」Vol.120より

kono_kirikomi

【おすすめ記事】
今週の動画「太刀奪り」
今週の動画「払えない手」
今週の動画「虎落解き」

今回最初に紹介する動画は、2月4日に恵比寿の講習会で気付いた、細ザイルを使っての「ひもトレ」を技の補助に用いた際の有効さをハッキリと立証したもの。この細ザイルの有効性に気付いた4日には試さなかったが、その後、この細ザイルを使うと「切込入身」にも有効であるに違いないと確信したので、9日に初めて行なった。最初は少し工夫を要したが、技が通り始めると想像以上に有効だった。

左右の手をループ状にした径7ミリの細ザイルの中に入れて、張りを持たせるようにし、これをちょうど円が回転する形で巡らせる。なお、この際、上に上がる手は掌を上にし、下に下がった手も共に掌を上にしている。とにかく両手を関節に無理がかからないように速やかに巡らせるのである。この「切込入身」を行なった時のザイルの巡らせ方は、この「切込入身」のみならず、体の基礎的操練法としてなかなか優れたものを持っているように思えたので、「切込入身」をする、しないに関わらず、出来れば時間のある折に私もやっておきたいと思ったもので、単独で行なう形もここに紹介した。



※もし動画が再生できない場合は、こちらから直接視聴・ダウンロードしてください

2番目に紹介するのはこの細ザイルを用いての「切込入身」を、ザイルの動きを内観して、ザイルなしで行なったもの。……(この続きは甲野善紀メールマガジン「風の先、風の跡――ある武術研究者の日々の気づき」2016年3月21日 Vol.120をご覧ください)

 
 

甲野善紀メールマガジン「風の先、風の跡――ある武術研究者の日々の気づき」

2016年3月21日 Vol.120
今週の目次

00 <好評発売中>新作DVD『甲野善紀 技と術理2015―重心側から動く』
01 稽古録<細ザイルを補助に使った動きに驚く間もなく、また新たな動きへの展
開の予兆が…>
02 松聲館日乗<『運命との向き合い方』執筆に向けて>
03 野元浩二氏寄稿<奇跡の駆逐艦「雪風」>その1
04 風向問答
05 活動予定

メールマガジンのご購読はこちら
http://yakan-hiko.com/kono.html
kono

 

DVD『甲野善紀 技と術理2015――重心側から動く』好評発売中!

dvd_1

重心側でも動ける、ではなく
重心側だから動けるのだ−−

常識を疑い続けることが
新たな技の境地を開く!

武術研究家・甲野善紀の最新の技と術理を追う人気シリーズ「甲野善紀 技と術理」の最新DVD『甲野善紀 技と術理2015――重心側から動く』。前作をさらに上回る迫力でお届けする甲野善紀の技と術理の世界をお楽しみください。

目次
1.甲野善紀の技
2.術理解説
高速で行う謙譲の美徳
・体当たり
・払えない手
・正面の対応
・切り落とし
・上下方向の謙譲の美徳
・霞抜き
・影抜き
・切り結び
・下段から裏交差への発剣
・槍のハネ払い

重心側から動く
・足技
・太刀奪り
・肘固め
・タックルを切る
・小手返し

内在化する術理と稽古法
・辰巳返し
・左右別人
・旋段の手
・火柱
・視覚情報入力遮断
・屏風座り
・人間鞠
・浮きをかける稽古法

3.【語り】自分が納得できる独自の生き方を

DVDの購入はこちらから
sign
http://kono.yakan-hiko.com

甲野善紀
こうの・よしのり 1949年東京生まれ。武術研究家。武術を通じて「人間にとっての自然」を探求しようと、78年に松聲館道場を起こし、技と術理を研究。99年頃からは武術に限らず、さまざまなスポーツへの応用に成果を得る。介護や楽器演奏、教育などの分野からの関心も高い。著書『剣の精神誌』『古武術からの発想』、共著『身体から革命を起こす』など多数。

その他の記事

クリエイターとして成功したければ本を捨てろ(岩崎夏海)
小保方問題、ネトウヨとの絡み方などなどについて茂木健一郎さんに直接ツッコミを入れてみた(やまもといちろう)
アメリカ・家電売り場から見える家電の今(西田宗千佳)
問題企業「DHC社」が開く、新時代のネットポリコレの憂鬱(やまもといちろう)
いまさらだが「川上量生さんはもう駄目なんじゃないか」という話(やまもといちろう)
就活の面接官は何を見ているか(岩崎夏海)
「イクメン」が気持ち悪い理由(岩崎夏海)
高2だった僕はその文章に感情を強く揺さぶられた〜石牟礼道子さんの「ゆき女聞き書き」(川端裕人)
リベラルの自家撞着と立憲民主党の相克(やまもといちろう)
あなたが「運動嫌い」になった理由(若林理砂)
山口組分裂を人事制度的に考察する(城繁幸)
2023年は「人工知能」と「公正取引」の年に(やまもといちろう)
「貸し借り」がうまい人は心が折れない(岩崎夏海)
重心側だから動きやすい? 武術研究者・甲野善紀の技と術理の世界!(甲野善紀)
映画は誰でも作れる時代(高城剛)
甲野善紀のメールマガジン
「風の先、風の跡~ある武術研究者の日々の気づき」

[料金(税込)] 550円(税込)/ 月
[発行周期] 月1回発行(第3月曜日配信予定)

ページのトップへ