高城剛メルマガ「高城未来研究所「Future Report」」より

11月に降り積もる東京の雪を見ながら

高城未来研究所【Future Report】Vol.284(2016年11月25日発行)より


今週も先週に続き東京にいます。

いよいよ迫った両国国技館のトークショーのために、そろそろ話す内容をまとめて、プレゼンテーションの準備をしなくていけない時期ですが、実際は、久しぶりの長期東京滞在ということもありまして、旧友や悪友たちと秋の夜長を楽しむ日々を送っています。

ええ、締め切りが近づかないと働かないタイプです(笑)。

僕が知る限り、この世でもっとも締め切りをやり過ごす言い訳がうまいのは放送作家で、たぶん次が不真面目なクリエイターの面々でして、このような人たちが夜な夜な集まるわけですから、仕事が進むわけがありません。

皆、余りある才能を仕事をしない言い訳に使っているのですから、これを本業に生かせたら、どんなに素晴らしい作品なるのだろうかと思うと残念でなりません、とお互い励ましあいながら、今日も東京を楽しんでいます。
昨年同様、前日から本気出しますよ(笑)。

さて昨日、驚くことに東京に雪が降りました。
もうすでに、日本は四季ではなく二季になったと以前もお話ししましたが、味覚の点でも秋がなくなったように感じます。
移転問題で揺れる築地の老舗仲卸の社長と話しても、昔馴染みの寿司屋の大将と話しても、獲れる魚が十年前とは違って、その上、身が小ぶりになったと嘆いていました。

昔話を懐かしく思うわけではありませんが、北海道に南国特有のマンタや巨大マンボウが出現する現在は、この先の「なんらかの危機」を予感せざるを得ません。

11月に降り積もる東京の雪は、観測史上初だそうですが、一方10月の世界的な気温上昇は史上2番目だそうで、気候変動は詐欺だ!と豪語していた次期米国大統領ドナルド・トランプでさえも、気候変動と人間の活動には「一定の関連性」があると述べ、人間活動の影響を否定してきた立場を軌道修正したと、今週ニューヨーク・タイムズ記者らとの会談で話しています。
また、海水温が上昇すれば、台風の巨大化が懸念されることにもなり、地域によっては夏まるまる避難する必要にも迫られます。

日本の人気漫画「ワンピース」のなかでは、「偉大なる航路=グランドライン」に入ると気候がメチャクチャになり、それまでの計測器が使えなくなって、そこには悪魔の実の能力者も数多く存在し、「一般常識が全く通用しない世界」として描かれています。
果たして、すでに人類は皆で「偉大なる航路=グランドライン」に入ってしまったのでしょうか?

その漫画誌も、かつて700万部近い発行部数を誇った週刊少年ジャンプが200万部まで激減し、ライバル誌だった週刊少年マガジンは、ついに100万部を切ってしまいました。

気候変動から人気漫画まで、10年前の多くの常識は今の非常識になりつつあります。
諸行無常は、光速スピードに入ったと実感する、東京の雪景色後の晴天です。

誰もがメチャクチャな気候に、心身ともについていく必要がありますね!

 

高城未来研究所「Future Report」

Vol.284 2016年11月25日発行

■目次
1. 近況
2. 世界の俯瞰図
3. デュアルライフ、ハイパーノマドのススメ
4. マクロビオティックのはじめかた
5. 身体と意識
6. Q&Aコーナー
7. 著書のお知らせ

23高城未来研究所は、近未来を読み解く総合研究所です。実際に海外を飛び回って現場を見てまわる僕を中心に、世界情勢や経済だけではなく、移住や海外就職のプロフェッショナルなど、多岐にわたる多くの研究員が、企業と個人を顧客に未来を個別にコンサルティングをしていきます。毎週お届けする「FutureReport」は、この研究所の定期レポートで、今後世界はどのように変わっていくのか、そして、何に気をつけ、何をしなくてはいけないのか、をマスでは発言できない私見と俯瞰的視座をあわせてお届けします。

詳細・ご購読はこちらから
http://yakan-hiko.com/takashiro.html

高城剛
1964年葛飾柴又生まれ。日大芸術学部在学中に「東京国際ビデオビエンナーレ」グランプリ受賞後、メディアを超えて横断的に活動。 著書に『ヤバいぜっ! デジタル日本』(集英社)、『「ひきこもり国家」日本』(宝島社)、『オーガニック革命』(集英社)、『私の名前は高城剛。住所不定、職業不明。』(マガジンハウス)などがある。 自身も数多くのメディアに登場し、NTT、パナソニック、プレイステーション、ヴァージン・アトランティックなどの広告に出演。 総務省情報通信審議会専門委員など公職歴任。 2008年より、拠点を欧州へ移し活動。 現在、コミュニケーション戦略と次世代テクノロジーを専門に、創造産業全般にわたって活躍。ファッションTVシニア・クリエイティブ・ディレクターも務めている。 最新刊は『時代を生きる力』(マガジンハウス)を発売。

その他の記事

“B面”にうごめく未知の可能性が政治も社会も大きく変える(高城剛)
【対談】類人猿分類の産みの親・岡崎和江さんに聞く『ゴリラの冷や汗』ができたわけ(1)(名越康文)
『「赤毛のアン」で英語づけ』(2) 何げないものへの〝感激力〟を育てよう(茂木健一郎)
最近笑顔の減った男性は要注意!? 「つられ笑い」は心身の健やかさの指標(名越康文)
「#metoo」が本来の問題からいつの間にかすべてのハラスメント問題に広がっていくまで(やまもといちろう)
週刊金融日記 第317号【外国語を使ったAttractionフェーズ攻略法、トヨタ自動車2018年3月期決算純利益2.5兆円他】(Array)
自分の「生き方」を職業から独立させるということ(紀里谷和明)
メディアの死、死とメディア(その1/全3回)(内田樹)
Ustreamが残したもの(小寺信良)
やっと出会えた理想のUSBケーブル(西田宗千佳)
自分らしくない自分を、引き受けよう(家入一真)
驚きとは、システムのほころびを愛でること(名越康文)
真っ正直に絶望してもいいんだ(甲野善紀)
ネット教育今昔物語(小寺信良)
パチンコで5万円負けてしまった後に聴きたいジャズアルバム(福島剛)
高城剛のメールマガジン
「高城未来研究所「Future Report」」

[料金(税込)] 864円(税込)/ 月
[発行周期] 月4回配信(第1~4金曜日配信予定。12月,1月は3回になる可能性あり)

ページのトップへ