高城剛メルマガ「高城未来研究所「Future Report」」より

中国資本進出に揺れるスリランカ(高城未来研究所【Future Report】より)

※「高城未来研究所【Future Report】Vol.194(2015年3月6日発行)より

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今週は、スリランカの首都コロンボにいます。

およそ2年ぶりに訪れましたが、この間の経済発展は著しく、次々とビルが建設され、もともと酷かった交通渋滞は、輪をかけて悪化したように感じます。

環境がよく、自然が豊かなことから「緑の島」と呼ばれていたスリランカは、少なくても首都に関しては、その片鱗は見受けられません。

どの国でも同じだと思いますが、国家が高度経済成長を迎え、著しく近代化を迎えると、その象徴ともいうべき、建物が建つことになります。昭和の東京で言えば、「東京タワー」がその役目と人々の希望を担い、ここコロンボで、現在建設中の「ロータスタワー」が、スリランカの未来を象徴しているように感じます。

「ロータスタワー」は、南アジア有数の高さを誇る電波塔で、俯瞰から見ると、国花であるハスの花をデザインしていることから、「ロータスタワー」の名称がつきました。高さ350メートルあり、いままでスリランカでもっとも高かった「ワールドトレードセンター」が150メートルですので、いきなり二倍以上の高さの建物が、街に現れることになります。

しかし、問題があります。この国家の未来を象徴する建物の資金が、中国輸出入銀行から拠出されているからです。

中国の経済発展と世界進出は、改めてお話しするまでもありませんが、ここ数年、その勢いは以前に増しています。すでにニューヨークのホテルの半分近くは中国資本になったと言われているほどで、しかし、これは中国の経済発展というより、僕は「あわてて現物化」しているようにしか見えません。なぜなら、中国の主婦の間ですら、現金を金(ゴールド)に替えるのが現在大ブームで、それは、今後中国元の貨幣価値が著しく毀損することを、中国人自らが理解している現れのように感じます。よって、世界中の不動産をあわてて購入する現象が起きることになっています。ここスリランカも例外ではありません。

そのような事情はスリランカ人にとっては関係ない話の上に、国家の未来を中国に先売りされたような印象を持つ者も少なくなく、中国ベッタリだった政権に対して、大きな不満が出るようになりました。

そして数週間前、スリランカでは大統領選が行われました。スリランカ自由党(SLFP)党首で現職の、いわゆる「親中派」ラジャパクサ大統領と……

 

※この続きは「高城未来研究所【Future Report】Vol.194(2015年3月6日発行)をご覧ください。

┃高┃城┃未┃来┃研┃究┃所┃【Future Report】
Vol.194
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/ 2015年3月6日発行 /

■目次
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… 1. 近況
… 2. 世界の俯瞰図
… 3. デュアルライフ、ハイパーノマドのススメ
… 4. マクロビオティックのはじめかた
… 5. 身体と意識
… 6. Q&Aコーナー
… 7. 著書のお知らせ

 

23高城未来研究所は、近未来を読み解く総合研究所です。実際に海外を飛び回って現場を見てまわる僕を中心に、世界情勢や経済だけではなく、移住や海外就職のプロフェッショナルなど、多岐にわたる多くの研究員が、企業と個人を顧客に未来を個別にコンサルティングをしていきます。毎週お届けする「FutureReport」は、この研究所の定期レポートで、今後世界はどのように変わっていくのか、そして、何に気をつけ、何をしなくてはいけないのか、をマスでは発言できない私見と俯瞰的視座をあわせてお届けします。

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高城剛
1964年葛飾柴又生まれ。日大芸術学部在学中に「東京国際ビデオビエンナーレ」グランプリ受賞後、メディアを超えて横断的に活動。 著書に『ヤバいぜっ! デジタル日本』(集英社)、『「ひきこもり国家」日本』(宝島社)、『オーガニック革命』(集英社)、『私の名前は高城剛。住所不定、職業不明。』(マガジンハウス)などがある。 自身も数多くのメディアに登場し、NTT、パナソニック、プレイステーション、ヴァージン・アトランティックなどの広告に出演。 総務省情報通信審議会専門委員など公職歴任。 2008年より、拠点を欧州へ移し活動。 現在、コミュニケーション戦略と次世代テクノロジーを専門に、創造産業全般にわたって活躍。ファッションTVシニア・クリエイティブ・ディレクターも務めている。 最新刊は『時代を生きる力』(マガジンハウス)を発売。

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