※高城未来研究所【Future Report】Vol.312(2017年6月9日発行)より
今週も、東京にいます。
先週の日曜日、世界の次世代シーケンサー市場の8割を握る米国イルミナ社による、全世界で展開している「Understanding Your Genome」というセッションが有楽町の東京国際フォーラムで開催されました。
これは、ただのセミナーとは違い、事前に血液サンプルを米国に送ると、この日に自分の遺伝子検査(フルシーケンス)の結果がiPhoneやiPadに専用アプリで届き、そのデータを見ながらセッションとワークショップが行われる参加型カンファレンスです。
30人強程度の出席者は8割以上が先端医療に関わる医者で、残りが研究者や製薬関係者ばかりで僕に取ってはアウエーでしたが、米国から多くのバイオ・インフォマティシャンも参加し、Q&Aも行われ、とても濃厚な一日を送りました。
遺伝子研究は、医療だけならず、ライフスタイルや人間の創造性を一変させるかもしれません。
これは、どこかで一冊にまとめたいと考えています。
さて、先週は新刊「多動日記」をkindle限定で発売しまして、おかげさまを持ちまして、いままでにない好発進セールスとなりました。
お買い求めいただきました皆様、誠にありがとうございます。
この場を持ちまして、御礼申しあげます。
ここ数年、本メールマガジンでも多くの読者の方々にkindleで書籍を出してみないか、とオススメして参りましたが、多くの方々から「どのように出版したらいいのかわからない」、「出しても売れないのではないか」と、ご意見を頂戴しました。
そこで、なにかプラットフォームを提供できないか、と考えたのが本シリーズ「未来文庫」であり、その第一弾として、僕自身が「多動日記」をリリースした次第です。
今後、この「未来文庫」では、僕以外にも多くの方々の「意欲的だが、既存の出版社では出せないような作品」を、ドンドン提供していきたいと考えています。
いまでは世界有数の作家となった「ハリーポッター」シリーズを書いたJ・K・ローリングは、執筆当初、失業中の主婦だったのは有名な話です。
また、コンピュータにベストセラーを読み込んで、ベストセラーの書き方を人間が書いて米国ベストセラー書籍になった「ベストセラーコード」によれば、米国でベストセラーとなった作家の書籍の多くも、実は大手出版社に断れ続けた作品でした。
人生を変えるきっかけは、どこに潜んでいるのか、自分でもわかりません。
しかし、ある日、ふと空を見上げて思いついた時、それを言葉に残すのか、そのまま忘れてしまうのかが、未来を分けるのも間違いありません。
どこかで、「未来文庫」への作品を募集したいと考えておりまして、同時に、皆様一読者として「こんな本を出して欲しい」、「こんな内容の本が読みたい」と、お思いでしたら、本メールマガジン宛てでも、もし、このメールマガジンをお取りでない方でしたら、Amazonのレビュー欄への書き込みでも構いません。
ご意向をお教えください。
それが、未来を切り開く第一歩となるかもしれません。
「未来文庫」の今後にご期待ください。
高城未来研究所「Future Report」
Vol.312 2017年6月9日発行
■目次
1. 近況
2. 世界の俯瞰図
3. デュアルライフ、ハイパーノマドのススメ
4. 未来放談
5. 身体と意識
6. Q&Aコーナー
7. 著書のお知らせ
高城未来研究所は、近未来を読み解く総合研究所です。実際に海外を飛び回って現場を見てまわる僕を中心に、世界情勢や経済だけではなく、移住や海外就職のプロフェッショナルなど、多岐にわたる多くの研究員が、企業と個人を顧客に未来を個別にコンサルティングをしていきます。毎週お届けする「FutureReport」は、この研究所の定期レポートで、今後世界はどのように変わっていくのか、そして、何に気をつけ、何をしなくてはいけないのか、をマスでは発言できない私見と俯瞰的視座をあわせてお届けします。
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