高城剛メルマガ「高城未来研究所「Future Report」」より

「意識のレベル」を測る手技を学ぶ

高城未来研究所【Future Report】Vol.504(2021年2月12日発行)より

今週も、東京にいます。

あまり移動がままならないこの機に、数週間に渡って、あたらしい領域へ踏み込んでいきたいと考えます。

今週は、先週に引き続き「実践編第2回」をお届けします。

70年代から90年代にかけて、医師であるデヴィッド・R・ホーキンズ博士は、数千人の被験者を対照に、20年間にわたって人間の意識のレベルを何百万回も測定を重ねて調査した結果、あらゆる人物や主張が相対的に真実かどうか1000点満点で計ることができる「意識のマップ」を開発することに成功しました。

この「意識の解剖学」とも言うべき研究の成果は、個人や社会全般に現れる感情や精神の発展を包括的に分析し、人類のすべての意識の状況をまとめた偉業です。
深遠かつ幅広い知見は、人類の進化の旅において新しい道筋をもたらすと言っても過言ではありません。

ここでより理解を深めるため、1億人の読者を擁し、ダイナミックな思考を見つけるためのオープンなプラットフォーム「Medium」に掲載されたデヴィッド・R・ホーキンズ著「パワーか、フォースか」(原題“Power vs. Force: The Hidden Determinants of Human Behavior”)のブックレビューと共に、「意識のレベル」マップをリンクします(https://bit.ly/3tEze3h)。

レビュワーが評しているように、3年前にこの本を読んでいたら、これをデタラメと思っていたかもしれませんし、2年前に読んでいたら、単に説教くさい本だと思った人も多かったかもしれません。

しかし、節制した食事を続け、栄養を整え、多くの経験を経たあと「意識のレベル」マップを目の前にすると「世界」を理解できるようになる、とレビュワーは述べており、同じく僕自身も実感するところでもあります。

さて早速、この「意識のレベル」を測る手技を学びましょう。
方法は、至って簡単です。

二人一組になり、一人は被験者として 、床と平行に片腕を伸ばします 。
次にもう一人が 、伸ばした腕の手首を二本の指で押し、被験者は力の限り 、下方へかけられる圧力に抵抗します 。

以上です。

よほどの体躯差がない限り、腕の手首を二本の指で押した程度では、下方に押すことはできないはずです。
しかし、試しに被験者が空いてるもう片方の手に、精神安定剤からスマートフォンまで、「明らかに体に悪いもの」を持つと、驚くほど簡単に下方へ押すことができるようになるのです。

これを筋反射を用いたキネシオロジーテストと呼び、この手技を駆使して「知りたいことやモノの本質」を判断していきます。

また、具体的な物質ではなくとも、母親の写真とヒトラーの写真で力の入り方を比べたり、慣れれば、被験者が頭のなかでイメージするだけで、「知りたいことの本質」が判断できるようになります。

現在、筋反射を用いたキネシオロジーテストは、ニュージーランド政府公認の代替療法で、潜在意識にある問題を「筋反射」から読み取り、心身の不調を改善し、自然治癒力を高めるのに活用されています。

この手法を用いると、いまの自分の意識レベルを測定することができるようになります。
あらゆることにたいし、いつでも、どこでも、誰でも「本質をすぐさま理解出来る」のです。

ただし、正解がなかなか上手く得られない場合が、多々あります。
その要因はどこにあり、どのように解決すればいいのでしょうか?
そのひとつめの壁は、「意識のレベル」200点を突破出来るかどうかに、鍵があります。

次回、具体的に自身のレベルを測る「実践編第3回」に、続きます。
 

高城未来研究所「Future Report」

Vol.504 2021年2月12日発行

■目次
1. 近況
2. 世界の俯瞰図
3. デュアルライフ、ハイパーノマドのススメ
4. 「病」との対話
5. 身体と意識
6. Q&Aコーナー
7. 連載のお知らせ

23高城未来研究所は、近未来を読み解く総合研究所です。実際に海外を飛び回って現場を見てまわる僕を中心に、世界情勢や経済だけではなく、移住や海外就職のプロフェッショナルなど、多岐にわたる多くの研究員が、企業と個人を顧客に未来を個別にコンサルティングをしていきます。毎週お届けする「FutureReport」は、この研究所の定期レポートで、今後世界はどのように変わっていくのか、そして、何に気をつけ、何をしなくてはいけないのか、をマスでは発言できない私見と俯瞰的視座をあわせてお届けします。

高城剛
1964年葛飾柴又生まれ。日大芸術学部在学中に「東京国際ビデオビエンナーレ」グランプリ受賞後、メディアを超えて横断的に活動。 著書に『ヤバいぜっ! デジタル日本』(集英社)、『「ひきこもり国家」日本』(宝島社)、『オーガニック革命』(集英社)、『私の名前は高城剛。住所不定、職業不明。』(マガジンハウス)などがある。 自身も数多くのメディアに登場し、NTT、パナソニック、プレイステーション、ヴァージン・アトランティックなどの広告に出演。 総務省情報通信審議会専門委員など公職歴任。 2008年より、拠点を欧州へ移し活動。 現在、コミュニケーション戦略と次世代テクノロジーを専門に、創造産業全般にわたって活躍。ファッションTVシニア・クリエイティブ・ディレクターも務めている。 最新刊は『時代を生きる力』(マガジンハウス)を発売。

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