※高城未来研究所【Future Report】Vol.299(2017年3月10日発行)より
今週も東京にいます。
東京に限らず、こんなに長くひとつの街に滞在したのは実に久しぶりでして(たぶん3年ぶり)、少し肌寒いながらも、好天が続き、ゆっくり春を感じる東京をたっぷり堪能しています。
例年のスケジュールを改めて振り返りますと、北半球が春から秋まで太陽光が潤沢な季節にあちこちに出向き、冬が近づくと日本に戻ってくるのは、まるで渡り鳥やプロ野球選手の年間スケジュールにも似ていると感じます。
この冬の間にエネルギーを蓄え、恒例となった体を整えるためのトレーニングに勤しむわけですが、さらに毎年吉例としているのは、なにかひとつの食べ物をずっと食べ続けて、体調の変化を見る人体実験同様の食事方法です。
昨年は、全国のローストビーフを食べまくっていましたが、今年のトレーニング後半は、徹底的に「ヘンプフード」を食べています。
近年、スーパーフードのひとつとして大きく注目を集める「ヘンプフード」は、有機栽培された食用大麻からなる一連の食品群で、オイルからナッツ、プロテイン・パウダーまで、ココナッツ同様に数多くの商品が展開されています。
いまや、新宿伊勢丹にも大きなコーナーができるほど注目を集めており、オメガ3、6、9のバランスは、人が必要とする必須バランスに最適で、アレルギー成分を全く含まないのに、たっぷりミネラルやビタミンが含まれている「スーパーフードの中のスーパーフード」として、購入者が増え続けています。
さて、僕がこの「ヘンプフード」を徹底して食べている目的は、腸内環境を整えることにあります。
直近に受けた「腸内環境精密検査」の結果を見ると、いわゆる腸内フローラの状況があまりよくなかったことから数種の善玉菌を取り入れていたのですが、この機にもっと抜本的に改善しようと考えました。
なにしろ、腸内環境こそが、花粉症をはじめとするアレルギーや様々な不調の原因であると、近年様々な医療データから明確になってきたからです。
実は、戦前の日本でもっとも腸に効くと言われ、処方されていた秘薬が大麻でした。
当時の大麻は、いまでは違法成分となっているTHCを含む野生の大麻でしたが、近年、合法成分だけを抽出し、食用に転化する技術が著しく進んだこともあって、高い栄養バランスを残したまま、様々な「ヘンプフード」が販売されるようになりました。
そこで、日々のトレーニング前後には、日本人にあわないと言われるホエイ・プロテインの代わりにヘンプ・プロテインを飲み、よく食べていた玄米グラノーラの代わりにヘンプグラノーラを食べるなど、食生活を大きく変えるようにしました。
いまでは、口の中に入れる4割が発芽発酵玄米、同じく4割がヘンプフーズ全般、そして残りの2割が、その他というバランスです。
この冬の人体実験の結果は、まだまだわかりません。
数ヶ月後に、再び「腸内環境精密検査」を受け、その結果がどのようになっているのか、自分でも密かな楽しみにしています。
高城未来研究所「Future Report」
Vol.299 2017年3月10日発行発行
■目次
1. 近況
2. 世界の俯瞰図
3. デュアルライフ、ハイパーノマドのススメ
4. 未来放談
5. 身体と意識
6. Q&Aコーナー
7. 著書のお知らせ
高城未来研究所は、近未来を読み解く総合研究所です。実際に海外を飛び回って現場を見てまわる僕を中心に、世界情勢や経済だけではなく、移住や海外就職のプロフェッショナルなど、多岐にわたる多くの研究員が、企業と個人を顧客に未来を個別にコンサルティングをしていきます。毎週お届けする「FutureReport」は、この研究所の定期レポートで、今後世界はどのように変わっていくのか、そして、何に気をつけ、何をしなくてはいけないのか、をマスでは発言できない私見と俯瞰的視座をあわせてお届けします。
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