城繁幸
@joshigeyuki

メルマガ『サラリーマン・キャリアナビ』より

人事制度で解く「明智光秀謀反の謎」

 

明智光秀公へのアドバイス

転職という選択肢のない大組織に就職することのリスクを、恐らくよく理解されていると思います。あなたから見れば、下駄を預けたままリストラされるのを待つのはバカに見えて仕方ないのでしょう。ただ、後先顧みずに独立するのは、キャリアデザインのアプローチとしてはあまりお勧めできません。

というわけで、個人的におススメなのは、当面は今の組織で仕事を頑張りつつ、転職に活かせるような人脈作りを地道に行っておくことです。九州、関東、東北にはまだまだ勢いのある組織が生き残っているので、状況によっては転職も可能でしょう。また、統一後にリストラされるのは貴殿だけではないでしょうから、そういう人達同士で一旗揚げるという道もあります。

仮に織田家が独占事業になってしまったら、降格や減俸といった処遇の悪化は避けられないでしょうが、その時は早々に隠居でもしてアフターファイブを楽しんでください。誰もがどんどん出世できる時代で無くなった以上、人生を充実させるには、ワークライフバランスはとても重要なキーワードです。

 

城繁幸メルマガ『サラリーマン・キャリアナビ』Vol.30、不定期連載「人事に歴史あり」より>

1 2
城繁幸
人事コンサルティング「Joe's Labo」代表取締役。1973年生まれ。東京大学法学部卒業後、富士通入社。2004年独立。人事制度、採用等の各種雇用問題において、「若者の視点」を取り入れたユニークな意見を各種メディアで発信中。代表作『若者はなぜ3年で辞めるのか?』『3年で辞めた若者はどこへ行ったのか-アウトサイダーの時代』『7割は課長にさえなれません 終身雇用の幻想』等。

その他の記事

弛緩の自民党総裁選、低迷の衆議院選挙見込み(やまもといちろう)
失ってしまった日本ならではの自然観(高城剛)
人間関係は人生の目的ではない <つながり至上社会>の逆説的生き残り戦略「ひとりぼっちの時間(ソロタイム)」(名越康文)
「価値とは何かを知る」–村上隆さんの個展を見ることの価値(岩崎夏海)
【代表質問】山本氏の『ボク言いましたよね』の真髄を知りたい(やまもといちろう)
地域住民の生活が奪われるオーバーツーリズム問題(高城剛)
「なぜ若者に奴隷根性が植えつけられたか?(中編)(岩崎夏海)
夫婦ってなんなんだ、結婚ってなんなんだ(切通理作)
国民の多極分断化が急速に進むドイツ(高城剛)
FATF勧告でマネーロンダリング日本不合格の後始末(やまもといちろう)
6月のガイアの夜明けから始まった怒りのデス・ロードだった7月(編集のトリーさん)
「疲れているとついイラッとしたり、怒りっぽくなってしまうのですが……」(石田衣良)
創業メンバーをボードから失った組織の力学(本田雅一)
人間の運命は完璧に決まっていて、同時に完璧に自由である(甲野善紀)
タンザニアで感じるトップの死に対する本当の評価(高城剛)
城繁幸のメールマガジン
「『サラリーマン・キャリアナビ』★出世と喧嘩の正しい作法」

[料金(税込)] 550円(税込)/ 月
[発行周期] 月2回配信(第2第4金曜日配信予定)

ページのトップへ