信長公へのアドバイス
貴殿は中小領主から天下統一直前まで一代で引っ張るだけのマネジメント能力を持ち、またそれに相応しいだけの人事制度を設計するスキルもお持ちでした。ただ、その後のエグジット戦略に失敗したと言うべきでしょう。
普通の民間企業でも、定年退職させる従業員には定年退職金を積立て、早期に退職してもらう際には上積み分も支給します。その後の生活がある程度は立ち行くように設計してあげているわけですね。でないと、ゴールが見えた段階で何をするかわかりませんから。
というわけで、定年退職金を積み立てておいて一括支給するか、一定の収入はあるけど権限の無い名誉ポストを作って就任させる等のエグジット戦略を採用することをおススメします。
☆『人事制度で解く「明智光秀謀反の謎」』もあわせてどうぞ。
<城繁幸のメルマガ『サラリーマン・キャリアナビ』NO.33、不定期連載「人事に歴史あり」より>
その他の記事
違憲PTAは変えられるか(小寺信良) | |
自分との対話として「書く」ということ(高城剛) | |
南国滞在を引き延ばすもっともらしい言い訳(高城剛) | |
言葉と、ある相続(やまもといちろう) | |
ノーヘル『電動キックボード』をどう扱うべきか(やまもといちろう) | |
殺人事件の容疑者になってしまった時に聴きたいジャズアルバム(福島剛) | |
大観光時代の終焉(高城剛) | |
思考実験のための『もし、トランプさんが米大統領になったら』(やまもといちろう) | |
フリーランスで働くということ(本田雅一) | |
平昌オリンピック後に急速に進展する北朝鮮情勢の読み解き方(やまもといちろう) | |
TPPで日本の著作権法はどう変わる?――保護期間延長、非親告罪化、匂いや音の特許まで(津田大介) | |
「人間ドック」から「人間ラボ」の時代へ(高城剛) | |
無意識の中にある「他者への期待」–その功罪(名越康文) | |
ママのLINE、大丈夫?(小寺信良) | |
東京丸の内再発見(高城剛) |