言葉には射程距離がある
言葉には射程距離があります。
言葉を発する人がそれを意識しているかどうかとは関係なく、言葉にはそれが「届く」距離がある。理屈っぽくいうなら、言葉は辞書的な意味だけではなく、それを発した人が持つ歴史的、心理的、あるいは関係性に基づいた枠組によって規定されるものだということですね。
これは言葉が持っている当たり前の性質なのに、実践的には、しばしば無視されています。そして、それによって失われているものは途方もなく大きいと僕は考えています。
言葉の射程距離は、その言葉を取り巻く枠組みを何となく共有できるかどうかによって決まります。それを共有できなくなった瞬間、言葉はありとあらゆる形で誤読されるようになります。
そして、非常に厄介なことなんですが、この「射程距離」は、発信者の努力だけで広げることはできません。言葉の射程距離は、常にその言葉を受け取る人とともに作りだすしかない。もちろん、それを届かせようという努力とか、力量が発信者に求められるのは当然です。しかしより大切なことは、それが発信され、受信される「場」の力なんですね。それが整っていないことには、言葉は届かない。
それはもう、絶望的に届かないんです。
その他の記事
|
部屋を活かせば人生が変わる! 部屋が片付けられない人の5つの罠(岩崎夏海) |
|
Apple、SONY……「企業の持続性」を考える(本田雅一) |
|
アジアではじまっているメガハブ空港の王座争い(高城剛) |
|
ルンバを必要としない我が家でダイソンを導入した話(小寺信良) |
|
ダンスのリズムがあふれる世界遺産トリニダの街(高城剛) |
|
マイナス50キロを実現するためのホップ・ステップ・ジャンプ(本田雅一) |
|
友人知人との別れと世迷いごとの類(やまもといちろう) |
|
名越先生、ゲームをやりすぎると心に悪影響はありますか?(名越康文) |
|
リフレ派の終わりと黒田緩和10年の総括をどのタイミングでやるべきか(やまもといちろう) |
|
言われてみれば、いろいろとお騒がせしております(やまもといちろう) |
|
夜間飛行が卓球DVDを出すまでの一部始終(第1回)(夜間飛行編集部) |
|
週刊金融日記 第286号<日本で高額所得者がどれだけ税金を払うのか教えよう、衆院選は安倍vs小池の天下分け目の戦いへ他>(藤沢数希) |
|
目下好調の世界経済にバブル崩壊のシナリオと対処法はあるのか(やまもといちろう) |
|
現代の変化に対応できず長期停滞に陥っている双子のような日本とイタリア(高城剛) |
|
感度の低い人達が求める感動話(本田雅一) |












