やりがいや達成感を持ち得ない仕事が増えている
いつの間にか、周りは一面の青葉に包まれる季節となった。振り返ってみると桜が咲き始めた頃から今に至るまで、用件がたて込んで、その折々の木々の変化はもちろん知っていたのだが、以前のようにしみじみとそうした東北では春紅葉といわれている新緑の変化を楽しむゆとりもなかった事にあらためて気がつく。
忙しさはもう随分前から慢性的になってはいるが、今年は特にそれがキツイように思う。ただ、ありがたい事に、私の仕事は私が選んで自分からこの事に積極的に関わることが出来る仕事だから、やればやっただけの達成感もあるし、仕事としてやりがいもある。
しかし、現代という時代の非常に大きな問題は、仕事にやりがいや達成感を求められないものが増えてきているという事である。こういうと、「いや、どんな仕事でも心がけ次第でそれは生き甲斐になるのだ」というような事を主張される方もあるかもしれないが、そういう風に言えた時代は、まだ現代のようなおよそ生き甲斐を持ち得ない仕事がなかったからだと思う。
なぜこのような事を言うかというと、私は最近私の知人から聞いた、ある金融業界のシステムを維持している人の仕事内容の大変さを聞いたからである。
2014年6月5日発売!
甲野善紀の最新DVD『甲野善紀 技と術理2014 内観からの展開』
その他の記事
|
季節の変わり目は食事を見直す変わり目(高城剛) |
|
Amazon Echoのスピーカー性能を試す(小寺信良) |
|
なぜ「正義」に歯止めがかからなくなったのか 「友達依存社会」が抱える課題(平川克美×小田嶋隆) |
|
「2分の1成人式」の是非を考える(小寺信良) |
|
“美しい”は強い――本当に上達したい人のための卓球理論(下)(山中教子) |
|
日産ゴーン会長逮捕の背景に感じる不可解な謎(本田雅一) |
|
「学びとコンピュータ」問題の根本はなにか(西田宗千佳) |
|
俺たちにとって重要なニュースって、なんなんでしょうね(紀里谷和明) |
|
平成の終わり、そして令和の始まりに寄せて(やまもといちろう) |
|
地方統一選から見える「安倍政権支持者」と「アベノミクス」受益者の錯綜(やまもといちろう) |
|
コロナとか言う国難にぶつかっているのに、総理の安倍晋三さんが一か月以上会見しない件(やまもといちろう) |
|
どうせ死ぬのになぜ生きるのか?(名越康文) |
|
上野千鶴子問題と、いまを生きる我らの時代に(やまもといちろう) |
|
人間にとって自然な感情としての「差別」(甲野善紀) |
|
竹富島で考える沖縄の内と外(高城剛) |












