家入一真
@hbkr

イケダハヤト×家入一真Wメルマガ対談

生き残るための選択肢を増やそう(後編)

困ってる人が来たら、ちゃんと専門家につないでほしい

―― 最近の就活についてはどう思いますか?

家入:クソだと思うよ。相変わらず悩んでる子も多いし。新卒一括採用を辞める企業が増えない限り変わらないだろうね。就活する学生の意識が変わらないと何も変わらないから、僕はいつも「就活なんかしなくていいよ」って言ってる。それで「お前なんかが責任とれるのか」って言われたらとれないんだけどさ。

でも、僕なりにリバティとかリバ邸は、僕が発言している「逃げたらいいじゃん」の、逃げる先として提供しているんです。「できない」という言い訳を全部潰していってるんですよね。

「CAMPFIRE」

http://camp-fire.jp/

もこれを利用すればやりたいことができる、
「BASE」

https://thebase.in/

もこれを利用すれば物を売ることができるって。

イケダ:でも、その選択肢はある程度強い人しか選べないという現実もありますよね。リバ邸に来るって結構コミュニケーション力が必要だったりするし、CAMPFIREもいい企画がないといけない。ある程度ハードルのある選択肢ですよ。本当の弱者を救えるアーキテクチャにはなっていないと感じるんです。それについてはどう思ってます?

家入:それはねぇ、管轄外。

イケダ:なるほど。

家入:僕のところにも来ますよ、本当に病んでる子。そういう子には病院行けって言いますよ。薬でしか治せないですもん。どんだけやさしい言葉をかけても、何も変わらないんですよね。ちゃんと薬飲もうね、としか言えない。日本中の餓死しそうな子を僕が救えるかって言ったら救えないわけだし、それは僕の及ぶところではないかなぁ。

夜の世界で働いている子からもよく相談が来ますが、僕はそういう子が好きだから話聞くんですよ。そうすると、病んでる子が多くて。結局ね、僕ができることなんて大したことないわけです。一つひとつ話を聞くだけしかできない。それで救われる人がいるのかはわからないけど、やれる範囲内でやってるだけですね。

イケダ:家入さんのところに困った人が来て、話を聞くだけでは解決にはならない場合、その人たちをパスする先を知らないわけですよね。例えば、風俗産業の支援だと

「GROW AS PEOPLE」

http://growaspeople.org/

 

という団体があります。でも、夜の世界で働く子はNPOに相談するより家入さんに相談した方が早いんですよね。

家入:へぇ。僕そういうのあんま知らないんだよなぁ。

イケダ:そうなんですよね。家入さんに限らず、一般的に困った人のパス先があんまり知られていない。僕は以前僕のもとに鬱病の人が来たから、仲介者としてそういう問題を解決する人とつながりました。

家入:これからはイケダくんに流すわ(笑)。はっはっはっ!

イケダ:それがいいかもしれないですね(笑)。僕は出口を知っていて、家入さんには入り口として人が集まってる。これは家入さんと僕に限らず結構色んなところで見られる現象です。僕らはもっと選択肢を知らないといけない。困った人が来たときに、ちゃんとつないであげないといけないんですよね。僕らは無責任な人間なだけに、やらなきゃいけないと思います。

家入:そうかも。それで言うと、起業をしたいって子が来るときは「エティック」調べてみなよとか、アドバイスしてますね。

※エティック:企業支援NPO法人

http://www.etic.or.jp/

(相談者の)パス先をいくつか用意しておくって重要ですね。

 

1 2 3
家入一真
1978年生まれ。起業家/投資家/クリエイター。悪ふざけをしながら、リアル・ネットを問わず、カフェやWEBサービスや会社など、遊び場を作りまくっている。JASDAQ最年少上場社長。40社程の若手ITベンチャーにも投資している。解放集団Liverty代表、JASDAQ上場企業paperboy&co.創業者、カフェ運営企業partycompany Inc.代表取締役、ベンチャー投資企業partyfactory Inc.代表取締役、クラウドファンディングCAMPFIRE運営企業ハイパーインターネッツ代表取締役。個人名義でも多数のウェブサービスの立ち上げを行うクリエイターでもある。

その他の記事

他人と和解したければまず「身体を動かす」ことから始めよう(名越康文)
「現在の体内の状況」が次々と可視化される時代(高城剛)
菅政権が仕掛ける「通信再編」 日経が放った微妙に飛ばし気味な大NTT構想が投げかけるもの(やまもといちろう)
ブラック企業に欠けているのは「倫理」ではなく「合理性」!? ーーホットヨガスタジオ「LAVA」急成長を支えた人材育成戦略(鷲見貴彦)
光がさせば影ができるのは世の常であり影を恐れる必要はない(高城剛)
メルマガの未来~オープンとクローズの狭間で(津田大介)
これから「研究者」がマイノリティになっていく?(家入一真)
フェイクと本物の自然を足早に行き来する(高城剛)
『無伴奏』矢崎仁司監督インタビュー(切通理作)
中国製格安EVのダンピング問題と根源的なもの(やまもといちろう)
華やかなイルミネーションの裏で地殻変動を起こしているLA(高城剛)
なぜ忘年会の帰り道は寂しい気持ちになるのか――「観音様ご光臨モード」のススメ(名越康文)
週刊金融日記 第296号【魑魅魍魎たちが跋扈する暗号通貨市場を生き抜く、多数のイベントが待ち構える12月のビットコイン他】(藤沢数希)
「いままで」の常識が通じない「宇宙気候変動」について(高城剛)
英国のシリコンバレー、エジンバラでスコットランド独立の可能性を考える(高城剛)
家入一真のメールマガジン
「家入学級」

[料金(税込)] 660円(税込)/ 月
[発行周期] 月2回配信(第1,第3火曜日配信予定)
Array

ページのトップへ