いかがでしょう?
今まで読んできた『赤毛のアン』では、アンが終始ギルバートに反発していたのに、この文章では、うって変わってラブラブですね!
それにしても、dusk とtwilight(一応、「黄昏」と「夕暮れ」と訳しましたが、日本語と英語が対応するわけではないので、それぞれ英語で理解するのが良いでしょう)の語感の差にこだわるアンは、まさに英語のクオリアの達人です。そして、この手紙全体から伝わってくる、薄暗がりで大切な人に語りかけているような調子は、どうでしょう。素敵ですねえ。心が温まりますねえ。私は、高校生の時、原書でこの本を読んで、まさにこのクオリアにやられてしまったように思います。
アン本人は、これはラヴ・レターではない、と言っていますが、これは誰がどうみても、ラヴ・レターですね。ペンのせいにして、アン、可愛いですね。
この名文!
But in the dusk I'm free from both and belong only to myself . . . and you.
でも、黄昏時には、どちらも自由で、私・・・そして、あなたに所属しているのです。
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