岩崎夏海
@huckleberry2008

岩崎夏海のメルマガ「ハックルベリーに会いに行く」より

「#どうして解散するんですか?」が人々を苛立たせた本当の理由

※メルマガ「ハックルベリーに会いに行く」より。

 

#どうして解散するんですか?」というサイトと、それを製作した責任者の青木大和氏、それに、実際にサイトを組み上げたTehu氏が炎上した。ぼくは、青木氏とは面識がないが、Tehu氏とは親しくさせてもらっているので、あえて「Tehuくん」と書かせてもらうが、今回の炎上は、おそらく2人がなぜ炎上したかを理解していないと思う。それが興味深かったので、書かせてもらうことにした。

2人が炎上した理由は、「小学生4年生を騙った」からではない。それはきっかけに過ぎない。本質的な理由は、その奥にある。

2人が炎上した真の理由――それは「人々を苛立たせたこと」だ。
では、どういう理由で苛立たせたのか?

それは、2人が「多くの大人は政治に関心がない」と勘違いしているところだ。それに苛立たされたのである。その理路を説明したい。

実際問題として、ほとんど全ての日本人は、当たり前のように政治に関心がある。そして、それがゆえに、「選挙」に関心を示さない人たちが大勢いる。彼らは、政治家の行っている政治にも、関心を示さない。これを説明するのはちょっと難しいのだが、選挙や政治家の行う政治に無関心でいることは、「実に政治的な態度」なのである。

喩えていうなら、「イジメを見て見ぬ振りをする同級生」のようなものか。
イジメを見て見ぬ振りをする同級生の心情というのは、イジメに荷担するつもりはなくても、「イジメられるやつが嫌なやつだ」というのは本音の部分で思っている。だから、イジメられるのは致し方ないと思って、助けない。そうして、ただ見て見ぬ振りをする。希望をいえば、イジメられているやつが改心して、嫌なところを直し、イジメがなくなればいいと思っている。

しかしそれは、口に出してはいわない。なぜかというと、イジメられているやつに「改心しろ」などと言ったら、イジメに荷担したことになるからだ。それは避けたい。それで、その人にとって最善の政治的な態度として、「見て見ぬ振り」をするのである。もちろん、中には「イジメている人が怖いから見て見ぬ振りをする」というケースもあるだろうが、それは少数だ。ほとんどは、「イジメられているやつも悪い」と思っているときに、見て見ぬ振りが行われるのである。

ところが、そういう状況で「イジメは良くない」と薄っぺらな正論を吐き、先生に告げ口するやつが現れると、人々はどう思うのか?

それは「余計なことしやがって」と思うのである。そして、とても苛立たされる。なぜなら、そういう正論吐きには、面と向かって反論できないからだ。

しかも、そういう正論吐きはたいてい行動をエスカレートさせ、見て見ぬ振りをしていた生徒たちに向かって「おまえら恥ずかしくないのか? それはイジメに荷担していることになるんだぞ!」と糾弾したりする。それは、一面では事実だから否定もできず、なおさら苛出される。そうしてそこに、拭いようのない「恨み」が残る。

その恨みが、人々の心に「いつか見てろ」という復讐心を植えつけるのだ。そうして、その正論吐きがちょっとしたルール違反を犯したときに、こぞって反撃に転じる。吊し上げて、積年の恨みを晴らすのである。

Tehuくんはどうか知らないが、青木大和氏が「多くの人が政治に無関心だ」と勘違いしていることは間違いないだろう。

それは、彼が作ったNPOの名称である「僕らの一歩が日本を変える。」――を見ればよく分かる。ここには、言外に「僕ら以外の一歩は日本を変えない。」という偉そうな態度が、隠しようもなく滲み出ているのだ。

さらに、彼の謝罪コメントにあった「僕は、これだけ多くの人が社会のことや政治のことを考えていることに少しホッとしました」というメッセージにも、いわゆる「上から目線」が見受けられる。その偉そうな態度が、何より人々を苛立たせる。

青木大和氏は、端的に言って「嫌なやつ」なのである。しかも、自分が嫌なやつだということを知らず、今なお反論できない形で誤った正論を吐き続けている。

彼が今知るべきは、「選挙に関心を示さないのは、政治に関心を示さないのとイコールではない」ということだ。そして、「選挙に行かないのは、意識が低いからではない」ということだ。

さらに、「自分は偉そうで上から目線の鼻持ちならないやつ」ということも知った方がいい。炎上したのは、単純にそれが理由なのだ。

おそらく、青木大和氏には「ヘヤカツ」が足りないのだろう。ヘヤカツさえしてれば、ここまで嫌なやつにはならなかったはずだ。もし会う機会があったら、ぼくは3冊のヘヤカツ本を彼に贈りたい。そうして、嫌なやつからの脱却を目指してもらいたい。

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岩崎夏海

1968年生。東京都日野市出身。 東京芸術大学建築科卒業後、作詞家の秋元康氏に師事。放送作家として『とんねるずのみなさんのおかげです』『ダウンタウンのごっつええ感じ』など、主にバラエティ番組の制作に参加。その後AKB48のプロデュースなどにも携わる。 2009年12月、初めての出版作品となる『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』(累計273万部)を著す。近著に自身が代表を務める「部屋を考える会」著「部屋を活かせば人生が変わる」(累計3万部)などがある。

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