家入一真
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家入一真メールマガジン「家入学級」より

ゲームにのめりこむ孫が心配です

※家入一真メールマガジン「家入学級」2015年4月21日 Vol.36より

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【Q】寝る時以外ずっとゲームをしている孫が心配です

ゲームにのめり込んでいる孫が心配です。息子が離婚、子どもを引き取った為、私(祖母にあたる)が身の周りの世話などをしています。中2の9月から学校へ行けなくなり、中3の9月まで1年間家にこもり、昼夜逆転の生活を送りました。その後、支援学級を経て11月から通学ができるようになり、今年3月無事卒業出来ました。高校進学も決まりはしましたが、心配なのは食べるとき、寝るとき以外はゲームに没頭していることです。携帯電話も一時も放すことをしません。テレビも見ません。どのように接したらいいのでしょうか。(Y.Y/女性)

 

【A】「どんなゲームしているの?」って聞いてみたら

僕は僕の経験からしかアドバイスできないけど、もう見守るしかないんじゃないかなぁ。僕自身もそのお孫さんと同じだった。中学で引きこもって、高校に入った途端に学校へ行かなくなって、ずっとネットをしてた。最初のうちは親に「学校に行きなさい」とがみがみ言われたり、ネットを強制的に切られたりしていました。けど、最終的には親が諦めた。「この子には何言っても無駄だ」となって、それが結果的によかったと今は思っています。いろいろされたけど、最後は放置してくれた。

当時の僕にとって、ネットは居場所になってたんですね。ネットと一緒にゲームもしてたから、ゲームも同じ。端から見たらさぞかし孤独だったと思います。家から一歩も出られなかったし、友達なんかいなかったし、家族とも触れあいたくなった。

それでも僕が孤独を感じずにいられたのは、ネットとつながってたからです。ネットの向こう側に人がいてコミュニケーションをとっているときだけ、「ああ自分は一人じゃないんだ」と思えた。それがきっとお孫さんにとっての携帯だったりするのかもしれないですよね。わからないけど。

それをダメだと一方的にみなしたり、無理やり取りあげたりするのはよくない。だから、保護者が本当にできることって見守るだけなんですよね。それを自覚したうえでできることは、これは別に孫でも子どもでも、他人でも全部同じだと思うけど、とにかく機会を与えること。周りはきっかけを与えることしかできない。

最終的にはその子の意志というものがあるので、無理やり何かをさせることはできません。「無理やり寝ろ」と言われて寝れるわけないし、「無理やり学校行け」と言われて行けるわけない。それでも、きっかけを与えることはできると思うんですよね。

彼がどういうゲームを好きなのかわからないけど、例えば戦争系のゲームをやってるんだったら、戦争の歴史の本を「これ面白いみたいよ」って……まあ読まないと思いますよ。読まないと思いますけど、与えてみるとか。例えばRPGゲームをやってるんだったら、中世の時代の『指輪物語』とか、その世界観に近い小説を「読んでみたら」って渡してみる。僕の場合は、当時山田かまちの展示会がたまたま福岡であって、親に誘われて嫌々行ってみたら、意外にもすごく感動したことがあります。

本や展示会に限らず、とにかくいろいろな機会を与える。それを選ぶか選ばないかは彼次第で、大半はきっと無駄になる。「これをしたからうまくいくはず」とは思っちゃダメで、基本的には無駄だと思いながらきっかけを与え続けるしかない。

それから、彼が好きなものを知るために、「どんなゲームやってるの?」と聞いたりするのはいいと思う。返事がこないかもしれないけどね。でも、「自分に興味持ってくれてるんだな」というのは子どもはうれしかったりする。

引きこもっていた頃の僕がファイナルファンタジーをやっていたとき、側にいた親父が「そのゲームの音楽すごいな」「最近のゲームはすごいんだな」みたいなことをぼそっと言ったことがあって。別に僕がファイナルファンタジーを作ったわけじゃないけど、ちょっと誇らしかった。大人になっても覚えているくらい、うれしかったんですよね。

だから、彼が好きなものに対して一緒になって興味を持ってみてもいいですね。ただし、詮索する形じゃなくてね。「どういうゲームしてるの?」とさりげなく聞く程度に。別にへりくだる必要もないし、こびる必要もないけど。一緒になって面白がれたらいいですね。

NGなのは、「私がこの子を変えよう」と考えること。それは不可能です。変えられないし、余計悪い方向に行くこともあると思います。

でもまぁ、あんまり深く考えすぎなくていいと思いますよ。僕だって最終的には自ら「このままじゃだめだ」と立ち上がった。彼には彼の人生があり、質問された方には質問された方の人生があるわけなので、囚われすぎないように。ゲームばっかりやっていたって、大丈夫ですよ。

 

家入一真メールマガジン「家入学級

30ダメだけど、なぜかみんなに愛されてやまない連続起業家・家入一真が、4ヶ月の準備期間を経てメルマガ界に帰ってきました!(通算3度目) 学校嫌いだった著者が「学校では教えてくれない、この世を生きる術」について、ときにマジメに、ときにはゆるく語ります。日頃、twitterで寄せられる悩みに140字を超えて答えるコーナーや、ゲストを迎えた対談、講演録なども掲載。 自分の夢に向かって頑張っている人も、世の中にちょっと生きづらさを感じている人も。日本一自由な学び場メルマガ、「家入学級」に来たれ!

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家入一真
1978年生まれ。起業家/投資家/クリエイター。悪ふざけをしながら、リアル・ネットを問わず、カフェやWEBサービスや会社など、遊び場を作りまくっている。JASDAQ最年少上場社長。40社程の若手ITベンチャーにも投資している。解放集団Liverty代表、JASDAQ上場企業paperboy&co.創業者、カフェ運営企業partycompany Inc.代表取締役、ベンチャー投資企業partyfactory Inc.代表取締役、クラウドファンディングCAMPFIRE運営企業ハイパーインターネッツ代表取締役。個人名義でも多数のウェブサービスの立ち上げを行うクリエイターでもある。

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