高城剛メルマガ「高城未来研究所「Future Report」」より

秋葉原の路上での偶然の出会いこそが僕にとっての東京の魅力

高城未来研究所【Future Report】Vol.427(2019年8月23日発行)より

今週は、東京にいます。

久しぶりの東京滞在とありまして、西新宿カメラ街と秋葉原電気街を往復する日々を過ごしています。

冷静に考えれば、買って1-2回した使わないだろうな、と思うような(購入時には逸品に見える)ジャンクな品々を買いまくっていますが、実際、大半は数日以内に残骸。
なにしろ、ほとんどの品がはじめから「ジャンク」と書いてありますゆえ、しかし、買わずにいられない愛すべき「ストリート・ガジェット」探しが、僕にとって東京の魅力のひとつです。

そんな中、思ったより重宝しそうなのが、呼気による「ケトン体検知器」。
ご存知の方も多いと思いますが、改めて説明しますと、「ケトン体」とは、β-ヒドロキシ酪酸、アセト酢酸、アセトンの総称で、絶食、低炭水化物食の摂取、激しい運動時などで、体内のブドウ糖が枯渇する状態となった時に、ブドウ糖に代わるエネルギー源として肝臓で産生される代替エネルギーです。
人類は「糖質系=グルコース」と「脂質系=ケトン体」という2つのエネルギーを使うハイブリッド仕様で出来ており、糖質が枯渇すると脂肪燃焼作用がオートで働き、この状態を「ケトン体体質」に変わったと言います。
つまり、入れる糖質を少なくして「ケトン体体質」になれば、体の脂肪分が燃焼されるのです。

いままで、自分が「ケトン体体質」かどうかを調べるには、尿から尿中ケトーシスを試験紙を使って調べるのが一般的でしたが、呼気による「ケトン体検知器」を使うことによって、息を吹きかけるだけで簡単にチェック出来るようになりました。
これは、なかなかの逸品です。

また、今週も先週に引き続き、体内に埋め込んだグルコース・モニターを使って、血糖値を調べています。
その結果、前夜から16時間あけて昼食をとると(つまり、朝食を抜くと)、GI値の低い玄米でも短時間に血糖値が急上昇する「血糖値スパイク」になることから、断食の回復食同様、スロースタートが必要だと判明しました。

今回採取したデータは僕に限りますが、もし、朝食を抜いたり、ほとんど食べない方は、昼食時にガツンと一気に食べる、もしくは、クロワッサンのような急速に血糖値を高める小麦製品を食べていれば、知らぬ間に短時間に血糖値が急上昇する「血糖値スパイク」の日々を送っている可能性も否めません。
「血糖値スパイク」は、万病の元どころか、精神状態を不安定にし、また、昼食後から夕方にかけて、急速に疲労感に襲われる要因です。

秋葉原の路上で偶然出会った、ジャンク品同様の箱の中にそっと眠る「ストリート・ガジェット」の発見は、僕の身体がジャンク品同様になるのを防いでくれる「神様からのギフト」なのかもしれません。
と、もっともらしく話してますが、大半が役に立つことがない買い物の言い訳です。

折りたためるシリコンコップから、変わった形のマウスまで。
食材以外にも、モノが溢れる東京ならではの買い物の日々を送る今週です。
 

高城未来研究所「Future Report」

Vol.427 2019年8月23日発行

■目次
1. 近況
2. 世界の俯瞰図
3. デュアルライフ、ハイパーノマドのススメ
4. 「病」との対話
5. 身体と意識
6. Q&Aコーナー
7. 連載のお知らせ

23高城未来研究所は、近未来を読み解く総合研究所です。実際に海外を飛び回って現場を見てまわる僕を中心に、世界情勢や経済だけではなく、移住や海外就職のプロフェッショナルなど、多岐にわたる多くの研究員が、企業と個人を顧客に未来を個別にコンサルティングをしていきます。毎週お届けする「FutureReport」は、この研究所の定期レポートで、今後世界はどのように変わっていくのか、そして、何に気をつけ、何をしなくてはいけないのか、をマスでは発言できない私見と俯瞰的視座をあわせてお届けします。

高城剛
1964年葛飾柴又生まれ。日大芸術学部在学中に「東京国際ビデオビエンナーレ」グランプリ受賞後、メディアを超えて横断的に活動。 著書に『ヤバいぜっ! デジタル日本』(集英社)、『「ひきこもり国家」日本』(宝島社)、『オーガニック革命』(集英社)、『私の名前は高城剛。住所不定、職業不明。』(マガジンハウス)などがある。 自身も数多くのメディアに登場し、NTT、パナソニック、プレイステーション、ヴァージン・アトランティックなどの広告に出演。 総務省情報通信審議会専門委員など公職歴任。 2008年より、拠点を欧州へ移し活動。 現在、コミュニケーション戦略と次世代テクノロジーを専門に、創造産業全般にわたって活躍。ファッションTVシニア・クリエイティブ・ディレクターも務めている。 最新刊は『時代を生きる力』(マガジンハウス)を発売。

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