高城剛メルマガ「高城未来研究所「Future Report」」より

カビ毒(マイコトキシン)についての話

高城未来研究所【Future Report】Vol.350(2018年3月2日発行)より


今週は、いよいよ明日に迫りました「Sound Meditation Gathering vol.1」の準備ため、東京のスタジオにずっと缶詰状態です。

ほとんど外に出ることなく、不健康な日々を送っておりますが、先週、この冒頭でお伝えしました「カビ毒」につきまして、驚くほど多くの問い合わせをいただきましたので、今週は、お話しだけでも健康なトピックをお届けしたいと思います。

カビ毒(マイコトキシン)は、カビ(真菌)が産生する毒素の総称で、蓄積すると、人間をはじめ、家畜や魚類などでも様々な障害をひき起こします。
先週は、安いコーヒーに大量発生するオクラトキシンについてお話ししましたが、もうひとつの代表的カビ毒が、アフラトキシンです。

1960年、イギリスのイングランド地方で春から夏にかけて、10万羽以上の七面鳥雛が次々と斃死する事件が起こりました。
当時、原因がわからなかったため、「七面鳥X病」と呼ばれましたが、その後の研究で、ブラジル産ピーナッツミールを飼料として与えたためだったと判明しました。
ピーナッツに生えていたカビ(Aspergillus flavus)がカビ毒を作ったためで、その原因となったカビ毒は、A.flaとtoxin(毒)をあわせてアフラトキシンと名付けられました。

アフラトキシンの主な汚染食品は、トウモロコシ、落花生、豆類、香辛料、木の実類です。
大豆、小麦、米などの穀類にも汚染があります。
アフラトキシンはとても熱に強く、一旦作られると、通常の加工調理過程ではほとんど分解せず、除去することが大変困難です。

菌が問題なのは、ウィルスが「単独では増殖できないため、ひとの細胞を利用する」のにたいし、菌は「単独で増殖可能で、ひとの細胞に侵入したり、毒素で破壊する」点にあります。
特に、人間の脂肪に溶け込んで深く入り込んでしまうため、デトックスに大変苦労するのです。

僕の場合は、まず、日本から検体を送る事で検査ができる米国のGreat Plains Laboratoryの「マイコトキシン 検査」(https://www.greatplainslaboratory.com/gplmycotox)の結果に基づき、体内にあるカビ毒の種類と量を割り出しました。

その結果によって、対処方法は異なりますが、僕はクレー(薬用の泥)と、NAC(N-アセチル・システイン)、それに、沖縄の八重山諸島産のクロレラを飲んで、デトックスをはじめました。
クロレラをご存知の方も多いと思いますが、淡水に自生する葉緑藻類に属する単細胞植物の一種で、地球誕生時から地球上に生息している驚くべき生命力を持っており、なかでも八重山産のクロレラは、世界的に見ても品質がとても高いと個人的に実感しています。
沖縄が長寿だった秘密は、このあたりにもあるのだろうと、僕は考えているほどです。

ここに至るまで、いくつものデトックス・サプリメントを食しましたが、この組み合わせが、体感的にもOリング的にも、いまの僕にフィットしています。
はじめて一週間ほどで、驚くほどの便が出て、体重がグンと落ちました。

また、デトックスは、季節が重要です。
体に溜め込んだものを外に押し出すのですから、新芽が吹き、汗をかきはじめる春先からはじめ、半年程度かけて、じっくりと行う必要があります。

カビ毒に限らず、体内に蓄積した重金属なども検査で明確にわかるようになった最近ですが、季節に関係なく、年がら年中デトックスを薦める医師もいまして(おそらくビジネス的に)、人間の持つ生命力を利用しなければ、効果が半減してしまうのは、言うまでもありません。
なにしろ、いままでも押し出す力が弱かったので体内に蓄積してしまったわけですから、季節選びは、とても重要です。

米国の検査機関によれば、高温多湿な島国で暮らす日本からの検体は、他国と比べ、圧倒的にカビ毒含有率が高いとのこと。
誰もが年齢による体重増や不調だと考えていたものが、実は、長年蓄積したカビ毒だとしたら、それを押し出すことだけで体重減になり、不調が解消されるかもしれません。

もうじき春がやってきます。
今年は、徹底的にデットックスの年にするつもりです!

 

高城未来研究所「Future Report」

Vol.350 2018年3月2日発行

■目次
1. 近況
2. 世界の俯瞰図
3. デュアルライフ、ハイパーノマドのススメ
4. 未来放談
5. 身体と意識
6. Q&Aコーナー
7. 著書のお知らせ

23高城未来研究所は、近未来を読み解く総合研究所です。実際に海外を飛び回って現場を見てまわる僕を中心に、世界情勢や経済だけではなく、移住や海外就職のプロフェッショナルなど、多岐にわたる多くの研究員が、企業と個人を顧客に未来を個別にコンサルティングをしていきます。毎週お届けする「FutureReport」は、この研究所の定期レポートで、今後世界はどのように変わっていくのか、そして、何に気をつけ、何をしなくてはいけないのか、をマスでは発言できない私見と俯瞰的視座をあわせてお届けします。

高城剛
1964年葛飾柴又生まれ。日大芸術学部在学中に「東京国際ビデオビエンナーレ」グランプリ受賞後、メディアを超えて横断的に活動。 著書に『ヤバいぜっ! デジタル日本』(集英社)、『「ひきこもり国家」日本』(宝島社)、『オーガニック革命』(集英社)、『私の名前は高城剛。住所不定、職業不明。』(マガジンハウス)などがある。 自身も数多くのメディアに登場し、NTT、パナソニック、プレイステーション、ヴァージン・アトランティックなどの広告に出演。 総務省情報通信審議会専門委員など公職歴任。 2008年より、拠点を欧州へ移し活動。 現在、コミュニケーション戦略と次世代テクノロジーを専門に、創造産業全般にわたって活躍。ファッションTVシニア・クリエイティブ・ディレクターも務めている。 最新刊は『時代を生きる力』(マガジンハウス)を発売。

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