※高城未来研究所【Future Report】Vol.364(2018年6月8日発行)より

今週は金沢にいます。
2015年3月に北陸新幹線長野―金沢間が延伸開業してから3年たちました。
現在、東京―金沢間の所要時間は約2時間半ほどで、観光客数が倍増しているのは、フラッと街を歩くだけでも感じます。
なかでもホテル建設ラッシュはバブルの様相があり、今後3年間の宿泊施設の客室増加率は26.5%になる見込みで、オリンピック開催を控えた東京とほぼ同率の伸びを示しています。
今後、現在の「金沢ブーム」もどこかで伸び悩みも迎えるのでしょうが、新幹線開通以前の「まるで閉ざされていた」過去の金沢から考えると、見違えるほど「街が明るくなった」のは確かです。
さて現在、先日出版しました「分断した世界」の後編(本年秋から冬にかけて出版)を執筆中で、僕の大きなテーマは「世界の再統合」にあります。
1989年のベルリンの壁の崩壊により、世界はひとつに向かいましたが、不透明さとルール未整備により、富の偏在が世界中で起き、世界は再び分断に向かっているのが現在です。
後編では、分断後の世界、つまり再び再統合に向かう世界を、僕なりに描きたいと思っています。
そのなかで、日本の未来を想像すれば、鍵は「日韓トンネル」と「日露トンネル」にあると僕は考えます。
過去に何度か構想があった「日韓トンネル」は、30年以上も前に統一教会の故文鮮明総裁が提唱したことで問題視されていましたが、朝鮮半島を取り巻く環境が大きく変わりつつあり、急速に現実のものへと向かっています。
また、「日露大橋」構想を、現在ロシアが日本へ提案しています。
昨年開かれたウラジオストク東方経済フォーラムで、ロシアのシュワロフ第一副首相が「道路・鉄道併用橋」の計画を日本側に真剣にも提案していることを明らかにしました。
「宗谷海峡大橋」とも言われるサハリンと北海道を結ぶ陸路は、もし実現する日がくるならば、それは日本がユーラシア大陸の一員になることを意味します。
また、朝鮮半島縦断高速鉄道構想(朝鮮半島新幹線計画)が急浮上し、すでに38度線近辺の不動産価格の高騰もはじまっています。
「再コネクト」が21世紀のキーワードになるならば、日本は、どんなに遅くても2020年代前半に、かつてとは違った大陸との「再コネクト」を決定しなければなりません。
土建国家から抜け出せない日本の最後の大仕事として、東京からロンドンまで、すべて陸路だけで行く道をつなぐ。
21世紀のいままでにない旅路は、まだまだ夢のなかにしかありません。
高城未来研究所「Future Report」
Vol.364 2018年6月8日発行
■目次
1. 近況
2. 世界の俯瞰図
3. デュアルライフ、ハイパーノマドのススメ
4. 「病」との対話
5. 身体と意識
6. Q&Aコーナー
7. 著書のお知らせ
高城未来研究所は、近未来を読み解く総合研究所です。実際に海外を飛び回って現場を見てまわる僕を中心に、世界情勢や経済だけではなく、移住や海外就職のプロフェッショナルなど、多岐にわたる多くの研究員が、企業と個人を顧客に未来を個別にコンサルティングをしていきます。毎週お届けする「FutureReport」は、この研究所の定期レポートで、今後世界はどのように変わっていくのか、そして、何に気をつけ、何をしなくてはいけないのか、をマスでは発言できない私見と俯瞰的視座をあわせてお届けします。
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