『静かなる革命のためのブループリント』発売記念インタビュー

宇野常寛が考える”社会と個人”を繋ぐ新しい回路とは

※この記事は、メールマガジン「ほぼ日刊惑星開発委員会 2014.6.25 vol.100 『静かなる革命へのブループリント』発売記念インタビュー「宇野常寛が考える"社会と個人"を繋ぐ新しい回路とは」」の冒頭部分です。全文を読みたくなった方は、メールマガジン「ほぼ日刊惑星開発委員会」をご購読ください!

メールマガジン「ほぼ日刊惑星開発委員会」とは?

34評論家の宇野常寛が主宰する、批評誌〈PLANETS〉のメールマガジンです。 2014年2月より、平日毎日配信開始! いま宇野常寛が一番気になっている人へのインタビュー、イベントレポート、ディスクレビューから書評まで、幅広いジャンルの記事をほぼ日刊でお届けします。 【 料金(税込) 】 864円 / 月 【 発行周期 】 ほぼ毎日(夜間飛行では月に1度、オリジナル動画を配信いたします) 詳細・ご購読はこちらから! http://yakan-hiko.com/hobowaku.html 本日より全国の書店、Amazonにて発売開始となる、宇野常寛の新刊『静かなる革命のためのブループリント――この国の未来をつくる7つの対話』。この対談集に込めた意図と、そして宇野常寛がいまこの社会に対して抱く問題意識についてのインタビューをお届けします。   【聞き手/構成:稲葉ほたて】

▲宇野常寛・編著『静かなる革命のためのブループリント――この国の未来をつくる7つの対話』河出書房新社

  P8はそれまでのPLANETSの倍以上も売れた

――このメルマガの読者にはお馴染みの話だとは思うのですが、この本を読んだ読者には「あれ、宇野常寛って、今こんなことに興味あるの?」となる人が多いと思うんです。今回の対談集は「PLANETS Vol.8」(以下、P8)以降の流れの中にあると思うので、まずは少しさかのぼって宇野さんの変化を話していただければと思います。

 

宇野 そうね。ちょうどP8を作り始めたとき、僕は同時代のいわゆる「サブカルネット論壇」みたいなものに急速に興味を失いだしていたんですよね。みんな心の中ではつまらないってわかっていることをさも大げさに扱うことで成立しているような気がして、正直言ってばかばかしくなっていたんだよ、いろんなことが。   当時は、それを個人的な問題としか捉えていなかったんだけどね。

 

要するに「インターネット+サブカルチャー」から震災を経て「インターネット+ジャーナリズム」に知的関心が移動して行ったのがこの国の言論空間の10年だと思うのだけど、この流れは今完全にグズグズになってしまっていると思うんだよね。結局、残っているのはTwitterのイジメ論壇だけでしょう?

 

週に一回、悪目立ちした人や失敗した人間を袋叩きにするのが社会参加だと勘違いしている言論人とそのフォロアーたちのつくる最悪な世界、テレビワイドショーのデッドコピーしか残っていない。ここからは何も生まれないと思うんだよね。僕自身、そんな世間にちょっとうんざりしていてさ。どうすればあの世間と付き合わないで面白いことをやっていくかってことばかり考えていたんだよ。

1 2 3 4 5

その他の記事

終わらない「大学生の奨学金論争」と疲弊する学びの現場(やまもといちろう)
カタルーニャ独立問題について(高城剛)
「貸し借り」がうまい人は心が折れない(岩崎夏海)
日本が世界に誇るべき観光資源、温泉について(高城剛)
クリエイターとは何度でも「勘違い」できる才能を持った人間のことである(岩崎夏海)
身近な人に耳の痛いアドバイスをするときには「世界一愛情深い家政婦」になろう(名越康文)
ライドシェアの本質をアメリカで見た(西田宗千佳)
声で原稿を書くこと・実践編(西田宗千佳)
「見て見て!」ではいずれ通用しなくなる–クリエイターの理想としての「高倉健」(紀里谷和明)
39歳の私が「人生の復路」に備えて考えた3つのこと(編集のトリーさん)
ガイアの夜明けで話題沸騰! 15期連続2桁増収のスーパーの人事戦略を支える「類人猿分類」のすごさ(名越康文)
これから「研究者」がマイノリティになっていく?(家入一真)
ゴジラは「映画」だーー本多猪四郎を語るために欠かせなかった7つの課題(切通理作)
「深刻になる」という病(名越康文)
狂気と愛に包まれた映画『華魂 幻影』佐藤寿保監督インタビュー(切通理作)

ページのトップへ