藤沢数希のメルマガ『週刊金融日記』第313号(2018年4月18日発行)より、冒頭部分をお届けします。
〘第313号 目次紹介〙
// 2018年4月18日 第313号
// カード自作とSpaced Repetitionによるパワフルな暗記メソッド
// トランプさんに振り回される世界経済
// 東京ミッドタウン日比谷でオシャレなうどん屋さん
// 20代で東南アジア某国に駐在していますがモテまくってほとばしる性欲が制御できません
// 他
こんにちは。藤沢数希です。
先日、薬をもらいに行った耳鼻科の先生が言っていたのですが、今年はヒノキ花粉が多く、これまで花粉症の症状がなかった人も新たにどんどん発症しているようですね。仲間が増えたようです(笑)。しかし、耳鼻科も製薬会社も儲かってしょうがないでしょうね。
先週もお知らせしましたが、恋愛小説『ぼくは愛を証明しようと思う。』が早くも文庫化されました。やはりこのサイズもなかなかいいですよね。解説は芥川賞作家の羽田圭介さんです。
『ぼくは愛を証明しようと思う。』 https://amzn.to/2ECQPOk
サッカー日本代表で結果を出していた監督がワールドカップ直前にいきなり解任されてしまった問題もいろいろブログを読んだら、背景がわかってきて面白いですね。
●ハリルホジッチ解任でサッカークラスタが発狂している理由
https://note.mu/hatonosu/n/nac5433ccc430
●ハリル解任で浮き彫りになったサッカー協会の機能不全
https://dot.asahi.com/dot/2018040900071.html
●ハリル解任、背景に本田圭佑ら5人からの「直訴メール」
https://www.dailyshincho.jp/article/2018/04111657/
財務省の事務次官の方が酒の席で記者と思わしき女性に発した「おっぱい触っていい?」「ホテル行こうよ」と言った発言が録音され、それが週刊誌に売られました。世間はこのセクハラ事務次官をクビにしろ!と騒いでいるようです。そして、財務省はこうしたセクハラ発言を真っ向から否定しており、なかなか興味深い展開になってきました。
●財務省 福田次官、セクハラ否定「事実と相違、提訴準備」
https://mainichi.jp/articles/20180416/k00/00e/010/241000c
まあ、個人的には、(仮に本当に記者だとしたら)オフレコだと言ったいっしょに酒を飲みにいった相手との会話を黙って録音し、それを週刊誌に売るというのは相当にゲスいことだな、と思うわけですが、セクハラやパワハラに関して公の場でこのような発言をすることは大変に困難なわけですね。女性の人権を踏みにじるのか!とか感情的に言われたら、もう言い返せませんし、政治家ならイメージが悪くなってしまうでしょう。だから、こういうのはこれからも一方的に厳しくなっていくわけですね。
我々として順応するしかありませんし、恋愛市場がコンプライアンス的にどんどん難しくなればなるほど素人には手が出せなくなり、恋愛工学を習得しているプレイヤーには有利になるので、むしろ望むところです。
★セクハラの基準はこれからもどんどん厳しくなります。
メディアや政治家の特性を考慮すると、これからもポリティカルコレクトネスの濁流は社会を覆っていくし、◯◯ハラスメント、特に女性の性に関するハラスメントの基準はどんどん厳しくなっていくでしょう。みなさん、順応しましょう!
— Kazuki Fujisawa (@kazu_fujisawa) 2018年4月14日
『週刊金融日記 第238号 恋愛"過剰コンプライアンス"時代を生き抜くための恋愛工学』
今週も面白い投稿がいくつもありました。見どころは以下のとおりです。
—妊娠順番制はなぜ成立するのですか
—高校時代に某全統模試で数学0点を取った文系学生が数学を勉強して理転するには
—大手町勤務ですがどこに一人暮らしすれば仕事と恋愛を両立できるでしょうか
—個人投資家が市場の歪みを見つけて稼ぎ続けるには
—大手証券からM&A仲介に転職したいのですが嫁ブロックされてます
—浮気をした嫁と間男に慰謝料請求するか迷っています
—彼が浮気したら打ち明けてほしいです
—20代で東南アジア某国に駐在していますがモテまくってほとばしる性欲が制御できません
それでは今週もよろしくお願いします!
1.カード自作とSpaced Repetitionによるパワフルな暗記メソッド
前回は僕が第二外国語のように、ほとんどゼロの状態から、とにかく最初に大量に暗記を必要とするような勉強が大変に苦手だったことについて書いた。中学生や高校生のころは社会科全般、古文、漢文などの科目がすごく苦手だった。英語に関しては、たまたま最初からモチベーションが高かったので、中1、中2ぐらいの段階で、学校の単語テストなどをそれなりにがんばっていて、この最初の基礎的な単語を丸暗記するプロセスをクリアしていたので、大学受験などで集中した勉強が必要になったときには、まとまった文章を読み、そこで出会ったわからない単語を覚える、という自然なプロセスで学習できるレベルに達していた。これは幸いだった。
そういえば、大学生のときに自動車運転免許を取る際の筆記試験に何回も落ちた。当時、頭が物理脳というか工学脳になっていたため、正誤問題などでたとえば「〇〇の合図は30m手前で行う」と書いてあったら、どうやって目視でそんな正確に距離を測って自動車のような巨大な剛体をピタリと止めるんだ!? 誤差の許容範囲も書いてないし……これは誤りだ!と思ってしまいなかなか試験の「お約束」を理解できなかったからなのだが、これもある意味で脳が記憶することを拒否した状態だったと言える。
一方で、自分の専門分野もそうだが、恋愛工学のフィールドワークで連絡先をゲットした多数の女子の名前や顔を覚えるのはそれほど苦労しないし、仕事をしていて記憶力が弱くて困った、ということもない。むしろ、自分がフォーカスしている対象の記憶力は悪くなかった。それゆえに僕はこれまでの人生で、ことさら暗記法などというものには興味がなかったのだ。
英語を覚えるのは簡単でも中国語を覚えられなかったり、自動車運転免許の筆記試験のようなものは不得意だったりしても、物理の理論やプログラミングのアルゴリズムなどは理解して覚えることができたように、人間の記憶力というのは単純にそれが強い人と弱い人がいる、というような話でもなく複雑なものだということがわかる。
その辺のことを解明してくれたのが、以下の本だということを前号で解説した。
(続きは藤沢数希のメールマガジン『週刊金融日記』第313号にてお読みください)
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藤沢数希・著『損する結婚 儲かる離婚』
男女双方とも、簡単に全財産以上の金額が吹っ飛ぶのが結婚という金銭契約です。 「結婚はデリバティブ取引と同じでゼロサムゲーム。こと金に関しては夫婦は食うか食われるかの関係にある」。金融工学と恋愛工学について研究を重ねてきた藤沢数希が、適切な結婚相手の選び方を具体的なケースを元に解き明かす!
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