川端裕人メールマガジン「秘密基地からハッシン!」より

サイエンスニュースPICK UP by カワバタヒロト

川端裕人「秘密基地からハッシン!」Vol.008「keep me posted~ニュースの時間/次の取材はこれだ!(未定) 」より

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このコーナーでは、最近、目についた、科学系、技術系、生き物系の報道を紹介します。ほっこりしたニュースなども含みます。

面白い!と思ったことが中心なので、そのうち取材することになるかも。

なお、「ニュース」と書いていますが、速報性は期待しないでください。

ぼくの目についた時がニュースです(キリッ)、とばかりに古いのもまじってます。




 

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「あなたは4色型色覚の持ち主か?4色型色覚チェックテスト」

(記事詳細はこちら)
http://karapaia.livedoor.biz/archives/52186813.html
 
 
ヒトの色覚は基本的に3色型。パソコンのモニタがRGBで表されるのは、そういうこと。
けれと、ごく一部の女性に4色型色覚を持つ人がいる、という話。

ちなみに、天気を読む能力を持つ一族の物語「雲の王」「天空の約束」(ともに集英社)には、こういう視覚の持ち主が出てきます。
 
 

File02
イルカ問題。各水族館の反応まとめ。

(記事詳細はこちら)
http://kame-aquarium.blogspot.jp/2015/05/blog-post_22.html
 
 
ちょっと古いけれど、昨年、イルカ漁からのイルカ取得に「ノー」と言ったWAZA(世界動物園水族館協会)に対して、各地の水族館がどんな反応をしたまとめたブログがありました。

「パフォーマンスだけではなく、繁殖に力を入れることで命の大切さを問題提起し、時代のニーズに合った水族館運営をしていかなければならない」(浅虫水族館)

「当館は直ちに死活問題に直面することはないが、世界とつながり続けることを選んだ以上、WAZAを通じて各国から飼育繁殖のノウハウを取り入れたい」(おたる水族館)

「今回の決定は、全国の水族館にイルカの繁殖を共通課題と位置付けたとも言える。今まではほとんど実施されてこなかった水族館同士のイルカの交換や、雄のやりとりなども行われることになるだろう。他の水族館との連携を強化し、繁殖事業に注力していきたい」(越前松島水族館)

といったふうに、前向きにとらえるところも多いようです。

一方で、いわゆるorz....なコメントも多いんですけどね。

 
 

File03
ロケットガール&ボーイ養成講座2015

(記事詳細はこちら)
https://www.youtube.com/watch?v=M4P32NJuvew&sns=tw&noredirect=1
 
 
千葉工大のロケット打ち上げプロジェクトの動画。楽しいです。

 
 

File04
あったら嫌なマンションポエム、とくに嫌なやつ(傑作選)

(記事詳細はこちら)
http://kabumatome.doorblog.jp/archives/65850074.html
 
 
これは笑うとこ。
つい、小説の中で使いたくなりますね。

「人生の日向を歩き疲れた私には、この日陰がちょうどいい」 #嫌なマンションポエム
「この地に住まう。我が選択に杭無し」 #嫌なマンションポエム

 
 

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眼科医のつぶやき第1403回  LASIKは甦るか?

(記事詳細はこちら)
http://ameblo.jp/cec049/entry-12089244376.html

 
 
よく知らなかったんだけど、レーシック手術が下火になっていたんだそうです。

感染症を多発させた銀座眼科問題が尾を引いたのでしょうか。

ぼくは10年くらいまえにレーシック(正確にエピPRKというちょっと違う術式)を受けているのですが、個人的にはとっても満足してます。
 
 

File06
頭の中の言葉、解読に成功 障害者と意思疎通やロボット操作にも応用期待

(記事詳細はこちら)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160104-00010000-nishinp-sctch

 
 
頭の中で、グー、チョキ、パーと念じれば、それが脳波で区別できると判明。
ぼくは、考えただけで入力できるデバイスなら、被験体にだってなりますよ。
頭に電極さすのだって、やりますけどね。
 
 

File07
擬似科学とされるものの科学性評定サイト

(記事詳細はこちら)
http://www.sciencecomlabo.jp/fortune-telling/blood_type.html
 
 

こんなのが明治大学のサイトにできていました。

疑似科学を一元的な尺度で語ることはすごく難しいのですが、あえてそれに挑むことも必要なのかも。

このサイトによれば、血液型性格診断は、総評でずばり疑似科学です。

投稿欄にでているABOFAN氏は、この問題にながーくかかわっている不思議な人です。なにがなんでも血液型と性格を結び付けたいらしい。この執念はどこから来るのでしょう。

 
 

File08
インテースタラテクノロジズの打ち上げを丸紅が営業する

(記事詳細はこちら)
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO96260890Z10C16A1TJC000/
 
 

「丸紅は小型人工衛星を載せたロケットを打ち上げる営業を始める。ロケット開発ベンチャーのインターステラテクノロジズ(北海道大樹町、稲川貴大社長)と業務提携し営業を請け負う。重量が大型衛星に比べ約20分の1の「超小型」衛星の打ち上げ数は2020年に現在の3倍強に増える見通し。今後大きく需要が拡大すると判断した。」

日経の飛ばし記事かと思ったら、飛ばしではないそうです。

じゃあ、ほんとうに飛ばしてくれよな! ワクワクする。
 
 

 

川端裕人メールマガジン『秘密基地からハッシン!

2016年1月22日発行vol.008
<新元素の命名権獲得! 注目の名前はどうなる?/『夏のロケット』から始まった「なつのロケット団」との出会い/オススメシタシ!ブラインドサッカー/特別付録・新刊「声のお仕事」第一章前半>ほかより

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Vol.008(2016年1月22日発行)

目次

01:本日のサプリ:NZ南島キガシラペンギン・腹ペコなんです……
02:秘密基地で考える:日本初でアジア初・新元素の命名権獲得! 注目の名前は
どうなる?
03:keep me posted~ニュースの時間/次の取材はこれだ!(未定)
04:宇宙通信:『夏のロケット』から始まった「なつのロケット団」との出会い
05:オススメシタシ!「ブラインドサッカー」
06:連載・ドードーをめぐる堂々めぐり(8)出島のドードーはその後どこに行っ
た? 福岡編
07:せかいに広がれ~記憶の中の1枚:パラグアイのアスンシオン、仮説住宅にて
08:イベントのお知らせ
09:著書のご案内・予定など
10:特別付録 新刊「声のお仕事」第一章<前半>

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川端裕人
1964年、兵庫県明石市生まれ。千葉県千葉市育ち。普段は小説書き。生き物好きで、宇宙好きで、サイエンス好き。東京大学・教養学科卒業後、日本テレビに勤務して8年で退社。コロンビア大学ジャーナリズムスクールに籍を置いたりしつつ、文筆活動を本格化する。デビュー小説『夏のロケット』(文春文庫)は元祖民間ロケット開発物語として、ノンフィクション『動物園にできること』(文春文庫)は動物園入門書として、今も読まれている。目下、1年の3分の1は、旅の空。主な作品に、少年たちの川をめぐる物語『川の名前』(ハヤカワ文庫JA)、アニメ化された『銀河のワールドカップ』(集英社文庫)、動物小説集『星と半月の海』(講談社)など。最新刊は、天気を先行きを見る"空の一族"を描いた伝奇的科学ファンタジー『雲の王』(集英社文庫)『天空の約束』(集英社)のシリーズ。

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