高城剛メルマガ「高城未来研究所「Future Report」」より

日本のエステサロンで知られるものとは異なる本当の「シロダーラ」

高城未来研究所【Future Report】Vol.296(2017年2月17日発行)より


今週も、スリランカにいます。

アーユルヴェーダの施術も二週目を迎え、いよいよ終盤になりました。

多くのご質問をいただきました日本のエステサロンと異なる「シロダーラ」は、国家試験をパスした複数のドクターが患者の「ドーシャ」を見立ることからはじまります。
この「ドーシャ」とは、個々の体質を「風」、「火」、「水」のバランスで考えます。
そして、その人が生まれた時のバランスを「オリジナル」と考え、そこから離れてしまった現在の体調を「オリジナル」に戻すことを基本としています。
なぜなら、この世に生を受けた瞬間の生命力が、人の一生でもっとも強く、その人そのものであると考えられているからです。

この「オリジナル」に戻す施術のひとつが「シロダーラ」で、各人の「ドーシャ」は異なっており、それにあわせて、人によっておでこに垂らすオイルの内容は、異なることになります。

まず、「シロダーラ」を受けると、血圧が一気に下がります。
僕の場合だと、通常、下が80台なのですが、これを1日かけて50台まで落とし、呼吸がゆっくりになって全身がメローになります。
そして、体内を可能な限り「空」にして、内臓を動かさないようにして、瞑想をはじめます。
この時の瞑想の深さが、いままでにはない境地に達することができ、まるで次元が変わったような感覚になるのです。
身体が信じられないほど休んでいて、脳のいつもは使っていない部分だけが活性化されている感じで、実に不思議な感覚です。

これが、驚くほどに心地よい。

独特の浮遊感を保ち、食欲もあまりないのですが、まったく疲れません。
その上、感覚が鋭敏になります。
これが、「シロダーラ」をはじめて、最終日の3-4日目の気分です。
ですので、はじめてアーユルヴェーダの施術を本格的に受ける時には、準備や事後を含め最低でも二週間が望ましいと思います。
それは、10日目を超えたくらいから、いままでとは違う自分自身に気がつくことができるからに他なりません。

そうして二週間もすると、もう施設から出たくなくなってきます。

どうやら他の客も同じ様子で、かつては、都心にあるデザインホテルに興じていた層は、現在、風光明媚なヘルスリゾートへと、嗜好が大きく移り変わってきました。
まさに時代の趨勢です。
和漢方や温泉、そして発酵食が素晴らしい日本で、なぜ、このような施設が登場しないのか不思議でなりませんが、おそらく観光関連事業者が、このあたりのセンスにまだまだ追いつかないのが実情で、焦点をいまだに中国人富裕層に絞っているのが、とても残念でなりません。

そう考えると、「オリジナル」から大きく外れ、「シロダーラ」が必要なのは、日本の社会システムそのものなのかもしれませんね。

 

高城未来研究所「Future Report」

Vol.296 2017年2月17日発行発行

■目次
1. 近況
2. 世界の俯瞰図
3. デュアルライフ、ハイパーノマドのススメ
4. 未来放談
5. 身体と意識
6. Q&Aコーナー
7. 著書のお知らせ

23高城未来研究所は、近未来を読み解く総合研究所です。実際に海外を飛び回って現場を見てまわる僕を中心に、世界情勢や経済だけではなく、移住や海外就職のプロフェッショナルなど、多岐にわたる多くの研究員が、企業と個人を顧客に未来を個別にコンサルティングをしていきます。毎週お届けする「FutureReport」は、この研究所の定期レポートで、今後世界はどのように変わっていくのか、そして、何に気をつけ、何をしなくてはいけないのか、をマスでは発言できない私見と俯瞰的視座をあわせてお届けします。

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高城剛
1964年葛飾柴又生まれ。日大芸術学部在学中に「東京国際ビデオビエンナーレ」グランプリ受賞後、メディアを超えて横断的に活動。 著書に『ヤバいぜっ! デジタル日本』(集英社)、『「ひきこもり国家」日本』(宝島社)、『オーガニック革命』(集英社)、『私の名前は高城剛。住所不定、職業不明。』(マガジンハウス)などがある。 自身も数多くのメディアに登場し、NTT、パナソニック、プレイステーション、ヴァージン・アトランティックなどの広告に出演。 総務省情報通信審議会専門委員など公職歴任。 2008年より、拠点を欧州へ移し活動。 現在、コミュニケーション戦略と次世代テクノロジーを専門に、創造産業全般にわたって活躍。ファッションTVシニア・クリエイティブ・ディレクターも務めている。 最新刊は『時代を生きる力』(マガジンハウス)を発売。

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