やまもといちろうの記事一覧

個人投資家、作家。1973年東京都生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒。東京大学政策ビジョン研究センター客員研究員を経て、情報法制研究所・事務局次長、上席研究員として、社会調査や統計分析にも従事。IT技術関連のコンサルティングや知的財産権管理、コンテンツの企画・制作に携わる一方、高齢社会研究や時事問題の状況調査も。日経ビジネス、文春オンライン、みんなの介護、こどものミライなど多くの媒体に執筆し「ネットビジネスの終わり(Voice select)」、「情報革命バブルの崩壊 (文春新書)」など著書多数。
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2021年は、いままで以上に「エネルギーと環境」が重大な関心事になる年に

先日12月5日付、Economistで「Making Coal History(石炭を時代遅れに)」というエッセイが出て、なんとも情緒的な内容で地球の環境問題を語る内容であったので呆れていたら、吉崎達彦先生もご自身の溜池通信の中で酷評しておられました。で、何が情緒的やねんという話で言えば、単に環境主義の盛り上がりがある種のファッショ的なところまで行きついた非常に感情的な観念に支えられているものだと指摘される一方、人類の生産活動がコロナによって大きく減速し、それへの悲観論と政策的な資金ジャブジャブ加減が相俟って空前の好景気のようなバブル経済を予見させることにあります。(2020.12.31)  続きを読む

ファミリーマート「お母さん食堂」への言葉狩り事案について

たぶんですが、昔の『AERA』がこんな感じだったんですよ。症候群メーカーみたいなノリで社会問題を量産する的な。でっち上げとまでは言わずとも、そこまで無理に世相を症状だという形で切りに行かなくてもいいだろうという。そして、メディア史に残る『放射能が来る』表紙をやった2011年3月18日号が『AERA』の終わった日という風にも思います。(2020.12.30)  続きを読む

トヨタが掲げるEV車と「それは本当に環境にやさしいのか」問題

なぜか英字紙が第一報となり、事前の観測記事も見事にハマって、良い意味で騒ぎになったトヨタ自動車の広報戦略でありましたが、それが一服すると、今度は豊田章男さんが「EV車は環境にやさしいか」という問題提起も出て議論が百出しています。「議論の仕方が雑」という話はあるにせよ、トヨタがいう話は実にもっともであり、環境負荷を減らす目的であれば、カーボンニュートラルを目指して電動化を進めたところで火力発電所がフル回転してしまっていれば元も子もありません。(2020.12.29)  続きを読む

資本家・事業にとってだけ有利なデジタル革命、シェアリングエコノミー問題

かねがね思うのですが、技術革新は素晴らしいもので、合理的かつ効率的に時間を使うことができ、働く人にとって福音をもたらすものです。スキマ時間に仕事ができたり、無駄なしがらみの多い組織から離れて働くことでストレスなく暮らすことができる。最高だと思うんですよね。(2020.12.01)  続きを読む

孤立鮮明の北朝鮮、どうにもならず製薬会社にハッキングして見抜かれるの巻

ワクチン開発で先行している薬品会社からどうにか情報を得ようとハッキングを繰り返している北朝鮮が、先日アストラゼネカ社にハッキングをした件を見破られたうえ報じられてしまうという恥ずかしい事態になっていました。もちろん、対外的には北朝鮮にコロナウイルス感染者はいないとしつつも、中朝露国境地帯では当局が把握していないコロナ感染者が「巣のようになっている」とされ、また、先進国のように高齢者や慢性疾患の既往歴がある人たちに対する高リスク以上に「栄養失調かそれに近い人たちの感染が長引く」とも言われていることもあって、北朝鮮国内には相応にコロナが蔓延していることも予想されます。(2020.11.30)  続きを読む

クラスターとされた飲食店で何が起きていたか

短い暑さで終わったこの夏の終わりごろのある日、私も濃厚接触者の疑いとして複数回にわたる検査を受け陰性でした。それ以外でも、5月から都合3度ほど、濃厚接触者として検査の対象となったのですが、相応に気を付けていたからか無事陰性続きでございます。もう旧聞に属し、また、問題となったお店もママさんの御英断で「一時休暇」となりまして、関係者からも問題ないという話でしたので雑記帳に書くわけなんですが。(2020.11.30)  続きを読む

言葉と、ある相続

このところ、近親者や関係先で亡くなる方が立て続けにあり、対応に追われておりました。良い死に方とは何なのかなと東京から離れた地方都市まで行き葬儀の手伝いをしながらずっと思っていたのですが、身の回りの人たちが鬼籍に入るたび、送る私たち自身が何を故人から受け取り、どう発展させていくべきか悩むことも増えました。(2020.11.01)  続きを読む

福永活也さんの「誹謗中傷示談金ビジネス」とプロバイダ責任制限法改正の絶妙

ちょうど総務省のプロ責法改正議論があるところで、女子プロレスラー木村花さん中傷自殺事件、その流れではあちゅう(伊藤春香)さんの掲示板濫訴事件、そしてゆたぽんパパ、メンタリストDaiGo、立花孝志・NHKから国民を守る党の各氏騒動が勃発しました。これにあたっては、弁護士の福永活也さんら、周辺の開示村アウトサイダー(いわゆるパカ弁界隈)が「名誉毀損の示談金ビジネスは儲かる」という発想からのぶっ込みが騒動を後押ししていると言えます。(2020.10.31)  続きを読む

日本の「対外情報部門新設」を簡単に主張する人たちについて

日本学術会議の件で自由民主党の甘利明さんが迂闊なことをブログに書いて、それがほうぼうから突っ込まれ、マスコミだけでなく情報界隈でも騒ぎが広がっています。このメルマガでも先般触れましたように特定私立大学のコンサル上がりの教員が面白いことを甘利さんに吹き込んで、それをまともに信じた甘利さんが乗せられて微妙なことを外で喋ったりブログで書いて、さらに自民党党内の議論も先導している状態であると認識しています。(2020.10.30)  続きを読む

コロナ後で勝ち負け鮮明になる不動産市況

コロナウイルス流行下の日本経済は、私たちにいろんなことを教えてくれました。その最たるものは、世の中には確実な資産などないのだということですが。接待を伴う飲食店に始まり、路面店の賃貸収入に依存してきた不動産業界の混乱、さらには安全だと思っていたREITがあれこれ起き、暴落したかと思えば突然暴騰し、むしろ上積みを狙うファンドが続出する中で都心部では賃貸住宅を中心に突然の減賃圧力と郊外への人の移動、リモートワーク対応に追われる会社のオフィス返上と、いややっぱりオフィス必要だわという返り相場、一人勝ちと思っていた渋谷が突如としてアカン雰囲気になり、渋谷の地価高騰で溢れ出たイット系が流れつく五反田の活況、沈下していたはずの池上線・目黒線沿線の盛り上がり、などなど。(2020.10.01)  続きを読む

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