一番気に入っていたタイトルになった
――『媚びない人生』は、先生の著書としては2冊目の本になりますよね。この本を執筆されたきっかけと、どんな思いを込められたのかについてお聞かせください。
この本は、僕のゼミを卒業し、社会に旅立つゼミ生に向けてまとめた「贈る言葉」がもとになっています。
3.11の震災後、「我々の人生はいつ終わってもおかしくない。そこで残された生とどう向き合っていくかについて考えなければいけない」と改めて思いました。人生と向き合う際の材料を提供したい、というとおこがましいですが、自分とどう向き合うべきなのか、他者とどう向き合うべきなのかを、自分なりにまとめてみたいと思ったんです。
それで、2011年の6月に震災のチャリティー講演で登壇したとき、『媚びない人生』というタイトルで生まれて初めて人生論について話をしたんです。それを一番前で聞いていた編集者の方からご連絡をいただいて、本書刊行につながりました。
タイトル案は15個くらい出たんですけれども、最終的に『媚びない人生』に決まりました。僕はこのタイトルが一番気に入っていたので、嬉しかったですね。
――「真っ白」な装丁が非常に先生らしいなと思いました。
ジョン・キム:書店の方に聞いたら「通常、白は店頭で埋もれてしまうという意味でリスキーなんですが、この本に関しては白がいいと思います」とおっしゃっていましたね(笑)。
ちなみに、6月に出た新刊『真夜中の幸福論』は、夜のイメージなので表紙デザインが真っ黒。『媚びない人生』とは対照的になっています。『真夜中の幸福論』は、このメルマガやカフェ・ゼミをやってきた中で特にインスパイアされた内容を書き綴ったものです。
――読んだ方が、カフェ・ゼミに参加してくださるようになるのが楽しみですね。

その他の記事
![]() |
季節にあわせた食の衣替え(高城剛) |
![]() |
週刊金融日記 第295号【ビットコインで儲けたお金をベンチャー企業につっこもう、米国法人税率20%が実現すれば空前の好景気が到来する他】(藤沢数希) |
![]() |
“B面”にうごめく未知の可能性が政治も社会も大きく変える(高城剛) |
![]() |
谷村新司さんの追悼と事件関係(やまもといちろう) |
![]() |
冠婚葬祭に思うこと(やまもといちろう) |
![]() |
私的録音録画の新しい議論(小寺信良) |
![]() |
DLNAは「なくなるがなくならない」(西田宗千佳) |
![]() |
世界のクリエイターに愛されるノートの物語(ロバート・ハリス) |
![]() |
素晴らしい東京の五月を楽しみつつ気候変動を考える(高城剛) |
![]() |
日本の第二の都市の座も遥か昔の話し(高城剛) |
![]() |
名越先生、ゲームをやりすぎると心に悪影響はありますか?(名越康文) |
![]() |
空間コンピューティングの可能性(高城剛) |
![]() |
「親友がいない」と悩むあなたへ(名越康文) |
![]() |
『もののあはれ』の実装は可能か(宇野常寛) |
![]() |
『魔剤』と言われるカフェイン入り飲料、中高生に爆発的普及で問われる健康への影響(やまもといちろう) |