悩みを抱えるすべての人に読んで欲しい
ジョン・キム:この本の読者として考えていたのは、おもに20代の学生、30代後半までくらいのビジネスマンです。しかし悩んでいる人たちすべてに読んでもらえれば嬉しいですね。特に若い年代は、自分が学校の中で培ってきた実力が、社会で通用するのかどうかまだ自分でも分からない段階です。ですから当然ながら、未来や社会に対して漠然とした不安を持っていることが多い。
僕は、そんな彼らに「悩んでいる姿自体が正しいんだ」と言いたかった。自分を信じて、悩み続けて欲しい。悩むことは、すなわち自分と向き合うということです。悩むことによって初めて、「内面的な強さ」が生まれてくる下地が出来上がってくる。
社会の中で自分らしく自然体な状態で生きていきたい、というのは誰もが抱く願いですが、実際にそれを貫くのはなかなか難しい。そのときに必要なのが「内面的な強さ」です。この本では、その「内面的な強さ」を得るための心構えや行動指針を、自分が今まで体験したことを踏まえて書いたつもりです。
もちろん、この本に書いてあることが万人にとって正解とは限りません。自分と向き合うための材料として使ってもらえればいい。そのために、意図的に言葉の抽象度を高めています。今の時代の具体的な現象や固有名詞はできるだけ削るようにしています。
また、「100年、200年、300年経った後でも古びない人生論を書きたかった」という気持ちもあります。僕は、中学生の頃から今から2000年以上も前のギリシャ・ローマ時代の哲学者など、古典哲学系の書物を読み漁っていました。それらの本ははるか昔に書かれているのに、内容については時差や違和感をまったく感じなかった。そうした古典のように、時間が経っても違和感なく読める本を書きたかったんです。
その他の記事
|
四季折々に最先端の施術やサプリメントを自分で選ぶ時代(高城剛) |
|
アマゾンマナティを追いかけて〜赤ちゃんマナティに授乳する(川端裕人) |
|
季節の変わり目は食事を見直す変わり目(高城剛) |
|
2022年夏、私的なベスト・ヘッドフォン(高城剛) |
|
99パーセントの人が知らない感情移入の本当の力(名越康文) |
|
「国際競争力」のために、何かを切り捨ててよいのか(やまもといちろう) |
|
資本家・事業にとってだけ有利なデジタル革命、シェアリングエコノミー問題(やまもといちろう) |
|
百田尚樹騒動に見る「言論の自由」が迎えた本当の危機(岩崎夏海) |
|
食品添加物を怖がる前に考えておきたいこと(若林理砂) |
|
深まる韓国経済のモヤ(高城剛) |
|
新聞業界の斜陽と世迷言について(やまもといちろう) |
|
「犯罪者を許さない社会」っておかしいんじゃないの?(家入一真) |
|
【疲弊】2021年衆議院選挙の総括【疲弊】(やまもといちろう) |
|
フィンランド国民がベーシック・インカムに肯定的でない本当の理由(高城剛) |
|
「わからない」という断念から新しい生き方を生み出していく(甲野善紀) |











