『媚びない人生』刊行記念インタビュー

「野良猫」として生きるための哲学

 

悩みを抱えるすべての人に読んで欲しい

ジョン・キム:この本の読者として考えていたのは、おもに20代の学生、30代後半までくらいのビジネスマンです。しかし悩んでいる人たちすべてに読んでもらえれば嬉しいですね。特に若い年代は、自分が学校の中で培ってきた実力が、社会で通用するのかどうかまだ自分でも分からない段階です。ですから当然ながら、未来や社会に対して漠然とした不安を持っていることが多い。

僕は、そんな彼らに「悩んでいる姿自体が正しいんだ」と言いたかった。自分を信じて、悩み続けて欲しい。悩むことは、すなわち自分と向き合うということです。悩むことによって初めて、「内面的な強さ」が生まれてくる下地が出来上がってくる。

社会の中で自分らしく自然体な状態で生きていきたい、というのは誰もが抱く願いですが、実際にそれを貫くのはなかなか難しい。そのときに必要なのが「内面的な強さ」です。この本では、その「内面的な強さ」を得るための心構えや行動指針を、自分が今まで体験したことを踏まえて書いたつもりです。

もちろん、この本に書いてあることが万人にとって正解とは限りません。自分と向き合うための材料として使ってもらえればいい。そのために、意図的に言葉の抽象度を高めています。今の時代の具体的な現象や固有名詞はできるだけ削るようにしています。

また、「100年、200年、300年経った後でも古びない人生論を書きたかった」という気持ちもあります。僕は、中学生の頃から今から2000年以上も前のギリシャ・ローマ時代の哲学者など、古典哲学系の書物を読み漁っていました。それらの本ははるか昔に書かれているのに、内容については時差や違和感をまったく感じなかった。そうした古典のように、時間が経っても違和感なく読める本を書きたかったんです。

1 2 3 4 5
ジョン・キム
慶応大学特任准教授・韓国生まれ。日本に国費留学。米インディアナ大学、英オックスフォード大学、ドイツ連邦防衛大学、米ハーバード大学を経て2004年から現職。アジア、アメリカ、ヨーロッパ等、3大陸5ヶ国を渡り歩いた経験から生まれた独自の哲学と生き方論が支持を集める。

その他の記事

コロワイド買収のかっぱ寿司が無事摘発の件(やまもといちろう)
自分らしくない自分を、引き受けよう(家入一真)
歴史が教えてくれる気候変動とパンデミックの関係(高城剛)
アジアの安全保障で、いま以上に日本の立場を明確にし、コミットし、宣伝しなければならなくなりました(やまもといちろう)
ドラッカーはなぜ『イノベーションと企業家精神』を書いたか(岩崎夏海)
雨模様が続く札幌で地下街の付加価値について考える(高城剛)
次のシーズンに向けてゆっくり動き出す時(高城剛)
2021年のベストガジェットから考える新たなステージ(高城剛)
日本はどれだけどのように移民を受け入れるべきなのか(やまもといちろう)
「キャラを作る」のって悪いことですか?(名越康文)
「50歳、食いしん坊、大酒飲み」の僕が40キロ以上の減量ができた理由(本田雅一)
Kindle Unlimitedのラインナップ変更は「日本への対応」不足が原因だ(西田宗千佳)
所得が高い人ほど子どもを持ち、子どもを持てない男性が4割に迫る世界で(やまもといちろう)
マイルドヤンキーが「多数派」になる世界(小寺信良)
人々が集まる場に必要なみっつの領域(高城剛)
ジョン・キムのメールマガジン
「媚びない人生の作り方」

[料金(税込)] 660円(税込)/ 月
[発行周期] 月4回配信(第1~4水曜日配信予定)

ページのトップへ