悩みを抱えるすべての人に読んで欲しい
ジョン・キム:この本の読者として考えていたのは、おもに20代の学生、30代後半までくらいのビジネスマンです。しかし悩んでいる人たちすべてに読んでもらえれば嬉しいですね。特に若い年代は、自分が学校の中で培ってきた実力が、社会で通用するのかどうかまだ自分でも分からない段階です。ですから当然ながら、未来や社会に対して漠然とした不安を持っていることが多い。
僕は、そんな彼らに「悩んでいる姿自体が正しいんだ」と言いたかった。自分を信じて、悩み続けて欲しい。悩むことは、すなわち自分と向き合うということです。悩むことによって初めて、「内面的な強さ」が生まれてくる下地が出来上がってくる。
社会の中で自分らしく自然体な状態で生きていきたい、というのは誰もが抱く願いですが、実際にそれを貫くのはなかなか難しい。そのときに必要なのが「内面的な強さ」です。この本では、その「内面的な強さ」を得るための心構えや行動指針を、自分が今まで体験したことを踏まえて書いたつもりです。
もちろん、この本に書いてあることが万人にとって正解とは限りません。自分と向き合うための材料として使ってもらえればいい。そのために、意図的に言葉の抽象度を高めています。今の時代の具体的な現象や固有名詞はできるだけ削るようにしています。
また、「100年、200年、300年経った後でも古びない人生論を書きたかった」という気持ちもあります。僕は、中学生の頃から今から2000年以上も前のギリシャ・ローマ時代の哲学者など、古典哲学系の書物を読み漁っていました。それらの本ははるか昔に書かれているのに、内容については時差や違和感をまったく感じなかった。そうした古典のように、時間が経っても違和感なく読める本を書きたかったんです。
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