現実をきちんと「見る」ことが難しい今こそお薦めしたい本

『ご依頼の件』星新一著

 

中心点が見えた気がした

考えてみれば、小学生当時周囲から習っていた“宇宙”像において、その中心は自分たちの立っている地球ではなく、太陽でした。これはコペルニクスが天動説にかわり地動説=太陽中心説を唱え、ケプラーがそれを証明して以来ずっとですね。ただし、その太陽でさえ、広大な宇宙空間においては、地球らとともにはその片隅でさまよう迷子でしかありません。つまり、実感として、自分の生きる世界には、中心点がどこにも見当たらなかったんです。

ところが、遠い宇宙の向うから飛来するものとばかり思っていた宇宙人が、じつは自分を通して深く人類の意識の底に横たわる思念によって生み出され、そこからやってきたのだ。あるいは、限りなく遠く外に感じていたものが、じつは限りなく内側にあるものと一致するのだという発想に触れたとき、どこにもなかったはずの中心点(特異点)が透けて見えた気がしたんですね。

1 2 3 4

その他の記事

「なぜ若者に奴隷根性が植えつけられたか?(中編)(岩崎夏海)
アングラ住人たちが運営する「裏の名簿業者」の実態(スプラウト)
「自然な○○」という脅し–お産と子育てにまつわる選民意識について(若林理砂)
米国大統領選まで1ヵ月(高城剛)
初めての映画の予算は5億円だった(紀里谷和明)
食欲の秋に挑むファスティング(高城剛)
クラウドの「容量無制限」はなぜ破綻するのか(西田宗千佳)
親野智可等さんの「左利き論」が語るべきもの(やまもといちろう)
見た目はあたらしいがアイデアは古いままの巨大開発の行く末(高城剛)
快適な心地よい春を過ごすための用心(高城剛)
季節の変わり目を迎えて(高城剛)
急成長する米国大麻ビジネスをロスアンゼルスで実感する(高城剛)
フースラーメソード指導者、武田梵声の大阪講演2017開催決定!(武田梵声)
できるだけ若いうちに知っておいたほうがいい本当の「愛」の話(名越康文)
「USB-C+USB PD」の未来を「巨大モバイルバッテリー」から夢想する(西田宗千佳)

ページのトップへ