現実をきちんと「見る」ことが難しい今こそお薦めしたい本

『ご依頼の件』星新一著

 

中心点が見えた気がした

考えてみれば、小学生当時周囲から習っていた“宇宙”像において、その中心は自分たちの立っている地球ではなく、太陽でした。これはコペルニクスが天動説にかわり地動説=太陽中心説を唱え、ケプラーがそれを証明して以来ずっとですね。ただし、その太陽でさえ、広大な宇宙空間においては、地球らとともにはその片隅でさまよう迷子でしかありません。つまり、実感として、自分の生きる世界には、中心点がどこにも見当たらなかったんです。

ところが、遠い宇宙の向うから飛来するものとばかり思っていた宇宙人が、じつは自分を通して深く人類の意識の底に横たわる思念によって生み出され、そこからやってきたのだ。あるいは、限りなく遠く外に感じていたものが、じつは限りなく内側にあるものと一致するのだという発想に触れたとき、どこにもなかったはずの中心点(特異点)が透けて見えた気がしたんですね。

1 2 3 4

その他の記事

「愛する人にだけは見せたくない」顔を表現するということ(切通理作)
人間はどう生きていけばいいのか(甲野善紀)
居場所を作れる人の空気術(家入一真)
そろそろ真面目に「クレジットカードのコンテンツ表現規制」に立ち向わないとヤバい(やまもといちろう)
フェイクニュースか業界の病理か、ネットニュースの収益構造に変化(やまもといちろう)
高市早苗政権、何か知らんがほぼ満額回答でトランプさん来日首脳会談を乗り切る(やまもといちろう)
身体に響く音の道――音の先、音の跡(平尾文)
「他人のタスク」に気を取られるな–自分を変える人のほうが得をする(名越康文)
『ご依頼の件』星新一著(Sugar)
「定額制コンテンツサービス」での収益還元はどうなっているのか(西田宗千佳)
「親子上場」アスクルを巡るヤフーとの闘い(やまもといちろう)
「苦しまずに死にたい」あなたが知っておくべき3つのこと(若林理砂)
川端裕人×荒木健太郎<雲を見る、雲を読む〜究極の「雲愛」対談>第2回(川端裕人)
「分からなさ」が与えてくれる力(北川貴英)
他人と和解したければまず「身体を動かす」ことから始めよう(名越康文)

ページのトップへ