現実をきちんと「見る」ことが難しい今こそお薦めしたい本

『ご依頼の件』星新一著

 

中心点が見えた気がした

考えてみれば、小学生当時周囲から習っていた“宇宙”像において、その中心は自分たちの立っている地球ではなく、太陽でした。これはコペルニクスが天動説にかわり地動説=太陽中心説を唱え、ケプラーがそれを証明して以来ずっとですね。ただし、その太陽でさえ、広大な宇宙空間においては、地球らとともにはその片隅でさまよう迷子でしかありません。つまり、実感として、自分の生きる世界には、中心点がどこにも見当たらなかったんです。

ところが、遠い宇宙の向うから飛来するものとばかり思っていた宇宙人が、じつは自分を通して深く人類の意識の底に横たわる思念によって生み出され、そこからやってきたのだ。あるいは、限りなく遠く外に感じていたものが、じつは限りなく内側にあるものと一致するのだという発想に触れたとき、どこにもなかったはずの中心点(特異点)が透けて見えた気がしたんですね。

1 2 3 4

その他の記事

「自己表現」は「表現」ではない(岩崎夏海)
週刊金融日記 第285号<暗号通貨トレーディング失敗記録もぜんぶメルマガ読者にお見せします、株式市場は日米の政策期待に期待他>(藤沢数希)
責任を取ることなど誰にもできない(内田樹)
財務省解体デモとかいう茶番と、それに群がる情弱インフルエンサー連中の滑稽さについて(やまもといちろう)
「なぜ若者に奴隷根性が植えつけられたか?(中編)(岩崎夏海)
「天才はなぜチビなのか」を考えてみる(名越康文)
創業メンバーをボードから失った組織の力学(本田雅一)
出口が見えない我が国のコロナ対策の現状(やまもといちろう)
ルンバを必要としない我が家でダイソンを導入した話(小寺信良)
NFCでデータ転送、パナソニックの血圧計「EW-BW53」(小寺信良)
トランプVSゼレンスキー、壊れ逝く世界の果てに(やまもといちろう)
国民の多極分断化が急速に進むドイツ(高城剛)
川端裕人×オランウータン研究者久世濃子さん<ヒトに近くて遠い生き物、「オランウータン」を追いかけて>第3回(川端裕人)
(4)視野を広げる(山中教子)
旅を快適に続けられるための食事とトレーニングマシン(高城剛)

ページのトップへ