家入一真
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家入一真×上祐史浩悩み相談(4)

貧富の差がなくなっても人は幸せにはなれない

【質問】心を許せる友達の作り方がわかりません。みなさんはどうやって自分の心を他人に開いているのか知りたいです。

 

家入:僕が思うのは、心を許せる友達なんて、一人もいないってことですかね。こう言っちゃうとアレですけど。

 

上祐:その答えは、ある考え方によっては重要なことじゃないですか。この人にとって、「心を許せる」というのは何を意味しているのか。それを家入さんは感じてるんじゃないですか。つまり、「自分を愛してほしい」という気持ちが強い子は、「自分が何をやっても許してくれる人が欲しい」という意味で、「心を許せる人が欲しい」って言う。結局甘えですよね。

でも、何をやっても許してくれる人なんて、やっぱりいない。だったら、自分の方が他人に何をしてあげられるかを考えないといけない。そうすると、家入さんの言った「心を許せる友達なんていない」というのは、そういうのを求めない生き方が道なんじゃないかということ。まぁ厳しいかもしれないけど。

 

家入:そうですね。心を許せる友達って、要するに本当の私をわかってもらいたい気持ちじゃないですか。求める気持ちというか。でも、それって他人に求めることなのか? 本当の自分って何でしょうね。僕には心を許せる友達がいるのか? そもそも、友達はいるのか?

 

会場:(笑)

 

上祐:自分がどんな人間であっても受容してくれる人なんて、ある意味ではイエスやブッダみたいな人ですから、現実にはなかなかいないでしょう。みんながみんな「心を許せる友達が欲しい」となると、お互いが「どんなわがままも許してね」って話になってくる。そういう人を求めても、空回りする。

 

家入:逆にあれですよね。自分のことをわかってもらいたいと思う前に、自分の周囲にいる人たちの相談を受けたりとか。一人ひとり、悲しんでたり悩んでたりするじゃないですか。そういうの受け止める。自分が相手にとって心を許せる存在になれば、おのずとその相手は、自分が心を許せる相手になるんじゃないですかね。

 

上祐:自分が相手を受け入れれば、相手も自分を受け入れるようなモードになっていくっていうのはありますよね。

 

家入:もちろん、そうならないこともありますが。

 

上祐:そうなる確率は高まると思います。自分は今のままでいて、相手にだけ受容を求めても、行き詰まる。この質問された方は、もしかしたら心にひとつ課題をもって、成長するべき時期を迎えているのかも。こういった苦しみを、ある意味生かして大切にしていかないと、ちょっと厳しいかもしれない。

 

【質問】瞑想というものは、生きるうえで必要ですか? オウムを脱却した上祐さんは、当時の瞑想修行は今でも認めていますか? 日本の禅の瞑想はどうなのでしょうか?

 

上祐:瞑想にはいろいろあって、一言では言えません。禅の瞑想の一つには、「無思考」になることがあります。つまり、思考を止める、鎮めることです。現代の人は、考えすぎていたり、いろいろなストレスで混乱した心の状態で、思考をしている。だから、いったんある方法を使って、心を静め、無思考・無我の境地になって、それから改めて考えてみる。そうすると新しい発想がわいたりします。これは、現代の人にはおすすめできると思います。

 

家入:それが禅の瞑想ですか?

 

上祐:正確には、禅にもいろいろあるので一概には言えません。これは、仏教伝統の「止観」という瞑想です。また、オウム真理教も仏教系で、そういった考えはあったけど、最後は麻原が絶対だと思い浮かべる瞑想をかなり強力にやっていた。そうなると、盲信を深めるための瞑想になってしまいます。

 

家入:おお。洗脳としての瞑想ってことですね。

 

上祐:そうですね。

 

家入:上祐さんは、今は瞑想修行はやられているんですか?

 

上祐:ええ、自分なりにやっているつもりですが、瞑想とは、定義するのが非常に難しいものなんです。

 

家入:そうなんですか。いわゆる僕らがイメージする、座って目をつむって……っていうのは?

 

上祐:それは、形のある瞑想ですね。でも、座って瞑想するだけでなく、立って瞑想したり、歩いて瞑想したり、最後は24時間人生が瞑想だっていう考え方もある。

 

家入:なるほど。

 

上祐:すべての人、一人ひとりに幸福の道がある、負け組勝ち組の区別を超越して、人は本当に平等なんだと考えながら生きるのも、瞑想だと思う。これは、大乗仏教の究極の悟りだとも言われています。すべての人が仏になる可能性がある。

瞑想というのは、現実を生きる知恵にならないと、あまり意味がない。座禅は座っているときは無思考になりますが、立って仕事をし始めると、また色々考えてしまう。そういった問題もあるので、単純に無思考の瞑想だけがいいとも言えない。社会生活の合間合間にできる瞑想というのも、また重要でしょう。

それはなんというか、自分の思考の偏りをなくすことです。例えば、お金や名誉に偏ってしまって、やさしさを忘れてしまうのであれば、やさしさが重要だと自分に言い聞かせて、バランスをとる瞑想というのもあります。その瞑想の場合は、積極的に考えるんです。こうして、思索する瞑想、無思考の瞑想、何かを思い浮かべる瞑想などなど、瞑想という言葉は、定義しがたい非常に広い概念だと思います。

 

 

※この記事は、去る3月13日ロフトプラスワンにて行われた家入一真×上祐史浩『リアルお悩み相談室 vol.3』をもとに再構成したものです。全文は家入一真メールマガジン「家入学級」でご覧いただけます。

 

 

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6ダメだけど、なぜかみんなに愛されてやまない連続起業家・家入一真が、4ヶ月の準備期間を経てメルマガ界に帰ってきました!(通算3度目) 学校嫌いだった著者が「学校では教えてくれない、この世を生きる術」について、ときにマジメに、ときにはゆるく語ります。日頃、twitterで寄せられる悩みに140字を超えて答えるコーナーや、ゲストを迎えた対談、講演録なども掲載。 自分の夢に向かって頑張っている人も、世の中にちょっと生きづらさを感じている人も。日本一自由な学び場メルマガ、「家入学級」に来たれ!

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家入一真
1978年生まれ。起業家/投資家/クリエイター。悪ふざけをしながら、リアル・ネットを問わず、カフェやWEBサービスや会社など、遊び場を作りまくっている。JASDAQ最年少上場社長。40社程の若手ITベンチャーにも投資している。解放集団Liverty代表、JASDAQ上場企業paperboy&co.創業者、カフェ運営企業partycompany Inc.代表取締役、ベンチャー投資企業partyfactory Inc.代表取締役、クラウドファンディングCAMPFIRE運営企業ハイパーインターネッツ代表取締役。個人名義でも多数のウェブサービスの立ち上げを行うクリエイターでもある。

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