高城剛メルマガ「高城未来研究所「Future Report」」より

四季折々に最先端の施術やサプリメントを自分で選ぶ時代

高城未来研究所【Future Report】Vol.325(2017年9月8日発行)より


今週は、東京にいます。

暑い日と肌寒い日が混在する今週の東京は、夏の終わりと秋のはじまりを感じます。

人間の体は、気温が高く低気圧の夏は副交感神経優位になり、寒くて気圧の高い冬は、基礎代謝を上昇させようとして交感神経優位になりますので、季節の変わり目に体調を崩しやすいのは、暑いのか寒いのかわからない体と頭の混乱から生じます。
ですので、必要に応じて脱いだり着たりしながら、神経網を整えねばなりません。

今週、薄手のシャツ一枚でウロウロしていたら、夕方からメッキリ寒くなったので、あわてて通りすがりにインナーを買ったのはいいのですが、今度は、会食に入った店のエアコンが暑く、食事中にトイレで着替えねば居たたまれなくなってしまいました。
まるで、都市そのものが自律神経失調症のようです。

また、季節にあわせて、時々の食事を変えたほうがいいのは言うまでもありませんが、21世紀に生きる身としましては、季節にあわせてサプリメントも変える必要があると僕は考えています。

大きく言えば、なにかを「取り込む」のは秋から冬にかけて行い、なにかを「吐き出す」のは、春から夏にかけて行うのが、日本のように四季がある生活を送っている人々には向いています。
毒出しを目的とするデトックスも、汗をかく春から夏にはじめるほうが効果的なのは、どなたでも実感としてご理解できるでしょう。

現代社会に生きていますと、想像以上に毒素が体内にたまります。
食事はもとより、クリーニングのビニールカバーから電車や飛行機内の除菌剤まで、口からの摂取だけでなく、経皮など多くの入り口が人間にはあります。

近著「不老長寿」にも記しましたが、バイオロジカル検査によって体内に水銀や鉛が多く蓄積していると、まさにこの季節の変わり目の不調の原因になります。
そこで毒出しのひとつの方法として自著でご紹介したのが、キレーションです。

キレーション(chelation)は、ギリシャ語で「かにのはさみ」を意味する「chele」を語源とし、キレート剤が目的の金属(水銀や鉛)をがっちり挟み込むイメージからつけられた造語です。
一般的な施術は、キレート剤を経口または静脈点滴、座薬等により体内に投与し、有害金属を体内から排出します。

実は、キレーションを行う季節が大切です。
キレーションを施術する医療機関のなかには、年がら年中キレーションを行なっているクリニックもありますが、本来は自然と体が「毒出しモード」に変わる春先からはじめるのが、もっとも効果的です。
メディカルビジネスとして考えれば、他の医療機関に顧客を取られないためにも、「一度来た客は逃さない」ことは大切でしょうから、なにも説明せずに秋口からでもキレーションをはじめる医師も少なくありません。
しかし、その効果は、春の半分程度にしかなりませんが、コストは同じとなります。

このようなことから、最新の施術も最先端のサプリメントも、自分の住んでいる場所や気候によって、自分で選び、タイミングを考える必要があるのです。

服を買いに行く際、上から下まで一店だけで揃える人は滅多におらず、その上、ショップ店員の話も、そこまで真摯に聞いていない人がほとんどです。
一方、医療機関やクリニックに行くと、すべて医師が話すままに受け入れてしまう人が大半のようです。
自分にあったショップを探すのと同じように、医療機関やクリニックをいくつもまわり、そして、医師が話す以上に、こちらの理解が大切です。
なにしろ、アパレルも医療もビジネスですので、その上、真冬に真夏の服を進めるショップは滅多にありませんが、医療機関では、平然とそのようなことが行われているからです。

四季折々に最先端の施術やサプリメントを、自分で選ぶ。
同じ身体でも、外部にまとう衣類より、内部を整えることのほうが大切です。

もうじき、秋がはじまります。

 

高城未来研究所「Future Report」

Vol.325 2017年9月8日発行

■目次
1. 近況
2. 世界の俯瞰図
3. デュアルライフ、ハイパーノマドのススメ
4. 未来放談
5. 身体と意識
6. Q&Aコーナー
7. 著書のお知らせ

23高城未来研究所は、近未来を読み解く総合研究所です。実際に海外を飛び回って現場を見てまわる僕を中心に、世界情勢や経済だけではなく、移住や海外就職のプロフェッショナルなど、多岐にわたる多くの研究員が、企業と個人を顧客に未来を個別にコンサルティングをしていきます。毎週お届けする「FutureReport」は、この研究所の定期レポートで、今後世界はどのように変わっていくのか、そして、何に気をつけ、何をしなくてはいけないのか、をマスでは発言できない私見と俯瞰的視座をあわせてお届けします。

高城剛
1964年葛飾柴又生まれ。日大芸術学部在学中に「東京国際ビデオビエンナーレ」グランプリ受賞後、メディアを超えて横断的に活動。 著書に『ヤバいぜっ! デジタル日本』(集英社)、『「ひきこもり国家」日本』(宝島社)、『オーガニック革命』(集英社)、『私の名前は高城剛。住所不定、職業不明。』(マガジンハウス)などがある。 自身も数多くのメディアに登場し、NTT、パナソニック、プレイステーション、ヴァージン・アトランティックなどの広告に出演。 総務省情報通信審議会専門委員など公職歴任。 2008年より、拠点を欧州へ移し活動。 現在、コミュニケーション戦略と次世代テクノロジーを専門に、創造産業全般にわたって活躍。ファッションTVシニア・クリエイティブ・ディレクターも務めている。 最新刊は『時代を生きる力』(マガジンハウス)を発売。

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