小寺・西田の「金曜ランチビュッフェ」より

在宅中なのに不在票? 今、宅配業者が抱える問題

※メールマガジン「小寺・西田の金曜ランチビュッフェ」2014年12月19日 Vol.015 <今年を振り返ったら一回転しちゃって前向いた>より

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今週AV WatchのレビューでパナソニックのDMC-LX100を取り上げたのだが、もうそろそろ4K映像の確認用にうちにも4Kテレビがあったほうがいいなということで、同社の4Kテレビを発注した。40インチのAX700という、現時点で最安の4Kテレビである。隅が暗いとか色々言われてはいるが、まだこれから機能向上や値下がりが期待できる中、4K映像確認用としてのモニターに今から高額な出費は控えたいというところで、まあイイ線なんじゃないかと思っている。まだこれから今のテレビの老朽化に伴って、4Kテレビは何台か買うことになるわけだし。

で、火曜日に届くというので原稿を書きながら待っていたのだが、なかなか来ない。18時10分にようやく佐川急便のトラックが到着し、さあ来るかなと玄関内で待機していたのだが、一向にチャイムが鳴らない。あれ、うちじゃなかったのかなと小雨降る中表に出てみたら、すでにトラックの姿はなく。ついでに郵便受けを除くと、なんと不在票が。時間は18時10分となっている。まさに「今」だ。

チャイムが調子悪かったのかと思い、自分でピンポンしてみたところ、ちゃんと鳴る。なんだろうと思って、不在票に書かれたドライバーの電話番号に数回かけてみるが、出ない。イヤな予感がしたので、事業所のほうにかけてみた。

家で待機していたのに、チャイムを鳴らさず不在票が残されていた件、ドライバーに数回電話するも出ない件などを説明し、事業所から連絡を取ってもらうことにした。配送日時についてはまた折り返し電話するという。

するとおよそ5分後に、電話連絡もなくさっきトラックがテレビを届けに来た。伝票にハンコを押すと、すごいスピードで去って行った。一体何だろうとネットで色々聞いてみたところ、どうもドライバーによっては、運ぶのが面倒なものは不在ということにして持ち帰り、翌日の再配達担当者に回すというサボリのテクニックがあるんだそうだ。同じような経験がある人も数名あった。

火曜日は寒い上に雨も降っていたし、重さも10数キロあるものなので、まあ一人で運ぶのは面倒かもしれない。期日指定してあったわけではないので、「すいません今日は配送が一杯なので明日でもいいですか」と言われれば、こちらも鬼ではない。まあしょうがないですねえ明日でもいいですよ、と言う用意はあったのだが、ズルはダメだ。

おそらくこんなズルが通用するのは、会社の労働体系に問題があるのだろう。しかも長らく改善もされないということは、営業所も知ってて黙認ということか。まさに末端から腐っている真っ最中という状況なのかもしれない。小物を持ってきてくれる外部委託のドライバーは良心的なのに、社員ドライバーがこれでは、信用は下がる一方だ。

 

小寺・西田の「金曜ランチビュッフェ

2014年12月19日 Vol.015 <今年を振り返ったら一回転しちゃって前向いた号>目次

01 論壇(小寺)
今年来たもの・来なかったもの
02 余談(西田)
JPEG代替?!「BGP」とはなんぞや
03 対談(小寺)
PTAとは一体何か (2)
04 過去記事アーカイブズ(小寺)
ウォークマンが創ったライフスタイル
05 ニュースクリップ(小寺・西田)
06 今週のおたより(小寺・西田)
12コラムニスト小寺信良と、ジャーナリスト西田宗千佳がお送りする、業界俯瞰型メールマガジン。 家電、ガジェット、通信、放送、映像、オーディオ、IT教育など、2人が興味関心のおもむくまま縦横無尽に駆け巡り、「普通そんなこと知らないよね」という情報をお届けします。毎週金曜日12時丁度にお届け。1週ごとにメインパーソナリティを交代。

 

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