【関連書籍】
『部屋を活かせば頭が良くなる』
夜間飛行、2014年11月刊
人の才能に大差なし。
脳力は環境が育てます!
いくらモノを捨てて掃除をしても、すぐに散らかり元通り…そんな自分に嫌気がさしている人は多いのではないでしょうか。努力なしできれいな部屋をキープできる画期的な方法「ヘヤカツ」なら、部屋がきれいになるだけでなく、あなたの記憶力、発想力、プレゼン力もアップします!
前著『部屋を活かせば人生が変わる』から、さらに人の「脳力アップ」に焦点をあてたヘヤカツ本第二弾、ここに登場!
[Q]部屋が本でいっぱいです。画を描いているため、資料のための画集など、処分するにしのびないものがたくさんあります。本を処分するときのコツがれば教えてください。
[A]本を捨てるためのアドバイスは、いろいろありますが、画を描いてらっしゃるということで、芸術的な側面からお話ししたいと思います。
本や画集が部屋にあると、そこに執着が生まれます。執着している本が部屋にあると、それで安心感が得られるのですね。安心感を得られると、そこで大切な回路が閉じます。回路というのは、安心感の反対、危機感が高まったときに開くからです。
例えば、猛獣が跋扈するサバンナを歩いていたら、きっと回路は大きく開くでしょう。それまで見えていなかったものが見え、聞こえていなかった音が聞こえるようになります。
本が部屋にあると、そういう気づきの回路が閉じるのです。そして、感度が非常に低まる。結果、フロー状態が起こりません。集中力が深まらない。
逆に、何もない部屋だと、危機感が高まります。描くための手がかり、ヒントが何もないところから、何かを掴まなければならない。参考書が何もない中で、何かを編み出さなければならない。
そういうときに、回路は広々と開きます。そしてそこから色んなものが流れ込んできます。色んなものが流れ込んでくることによりフローが生じ、思わぬアイデアや発明が生まれるのです。
本を捨てるコツは、要るものと要らないものとを選り分けることではありません。とりあえず、全部捨てることです。そして、必要なものはまた買い直すのです。それが、実は時間効率も経済効率も一番です。
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岩崎夏海メールマガジン「ハックルベリーに会いに行く」
『毎朝6時、スマホに2000字の「未来予測」が届きます。』 このメルマガは、『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』(通称『もしドラ』)作者の岩崎夏海が、長年コンテンツ業界で仕事をする中で培った「価値の読み解き方」を駆使し、混沌とした現代をどうとらえればいいのか?――また未来はどうなるのか?――を書き綴っていく社会評論コラムです。
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岩崎夏海
1968年生。東京都日野市出身。 東京芸術大学建築科卒業後、作詞家の秋元康氏に師事。放送作家として『とんねるずのみなさんのおかげです』『ダウンタウンのごっつええ感じ』など、主にバラエティ番組の制作に参加。その後AKB48のプロデュースなどにも携わる。 2009年12月、初めての出版作品となる『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』(累計273万部)を著す。近著に自身が代表を務める「部屋を考える会」著「部屋を活かせば人生が変わる」(累計3万部)などがある。
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