小寺・西田の「金曜ランチビュッフェ」より

新MacBook Proをもうちょい使い込んでみた

※メールマガジン「小寺・西田の金曜ランチビュッフェ」2016年12月2日 Vol.107 <IT機器の命は儚い号>より


今週のElectric Zooma!では、新しいMacBook ProとリニューアルされたFinal CutPro Xの組み合わせをご紹介した。

・なにこれチョー捗る! 新MacBookProのTouch Barで生まれ変わったFinal Cut Pro X

多くの方の注目は、FinalCutPro Xではなく、Touch Bar付きのMacBook Proどうなの?という部分ではなかっただろうか。実はマシンが届いたのが日曜日で、月曜火曜と検証に当てたのだが、それ以降外に持ち出して取材で使ってみたり、今回のメルマガ用に動画編集してみたりした。そこであの記事では書ききれなかった部分が出てきたので、ここでもうちょっと補足してみたい。別にこれ西田さんへのあてつけじゃないから! ホントだから!

 

Fキーどうすんの問題

Touch Barの搭載に不満を抱いている人の多くは、プログラマーだったりライターだったりするのだろう。僕はプログラミング環境のことはわからないが、文章を書く場合において、日本語の入力中に、一部だけ英語を入れたい場合、どのように変換するか。

入力前に英語入力モードに切り替えてから改めて英語を入力する人もいるだろう。一方で日本語入力モードのままで入力だけしてしまって、F10キーで英文字に変換する人もいるわけだ。

この件は以前西田さんもメルマガで分析していて、思いのほかFキーで変換している人が多いことがわかった。それを知ってから、筆者もFキーを使って変換するようになった。確かにこの方法も、アリなんである。

MacのTouch Barなしモデルでは、Fnキーを押した時にFキーになるか、それとも画面明るさやボリューム調整ができる「コントロールストリップ」になるかを選択することができる。この設定で常時Fキーとして機能するように設定できたのだ。

・Touch Barなしモデルのキーボード設定

だがTouch Bar搭載モデルでは、Fnキーを押してTouch BarにFキーを表示させることができるものの、Fキーの表示を標準に設定することができない。

・Touch Bar搭載モデルの設定には、Fnキーのアクションを逆にする設定がない

Touch Barへの不満は、ここなんだと思う。だがそれに対する解決策も搭載されていた。

システム環境設定の「キーボード」の中に、「ファンクションキー」という項目がある。ここに、Touch Barに常時Fキーを表示させたいアプリを登録する。すると、そのアプリの使用中は、Touch Barには常にFキーが表示される。テキスト入力に使うエディタやワープロアプリ、プログラミング用ツールなどをここに登録しておけば、これまで通りFキーによる変換や独自機能が使えるようになる。

・「ファンクションキー」設定で常時Fキーを表示させるアプリを登録できる

また他のアプリで表示される「コントロールストリップ」も、自分流にカスタマイズできる。Macの画面上に表示されているボタンを、Touch Barにドラッグ&ドロップすれば、ボタンの入れ替えができるのだ。

例えばSiriはMacでは使わないし、誤動作は避けたいという場合には、Siriへのショートカットを外すことができる。その代わり自分が頻繁に使う機能をアサインすればいいわけだ。

・Touch Barの表示はある程度カスタマイズ可能

この時Touch Bar上のアイコンは、iOSでアプリアイコンの場所を変更するときのように、左右にゆらゆらと揺れているのがかわいい。

 

描画は速いが…

MacBook Proのハードウェア的な特徴の一つは、高速なグラフィックスエンジンだろう。高解像度のディスプレイが駆動できるだけでなく、動画再生でもパフォーマンスは高い。

4Kカメラで撮影した映像をFinalCutPro Xで編集する場合、映像の取り込み時にデータの最適化をするか、プロキシファイルを作るかを選択できる。データの最適化というのは、MP4やXAVC-Sのような高圧縮データを、再生レスポンスを上げるためにProRes422に展開する作業である。

これまで4Kの編集は、Mac mini(2014)で行なっていたが、このデータ最適化によって問題なく編集できていた。ただしこの機能を使うためには、FinalCutPro Xに素材を読み込ませておいて、1時間ぐらい放置しておく必要がある。その間他の作業をしたり、食事したりして時間を潰すわけである。

うまいこと時間をやりくりすれば、非力なマシンでも4K編集ができたのだが、今回の新MacBook Proでは最適化せずとも、撮影フォーマットのままで編集レスポンスは落ちない。素材を取り込んですぐに作業できるというのは、撮影現場で編集してすぐアップするような場合には有効だろう。

一方で、編集した結果は最終的には1つのファイルにレンダリングしなければならないわけだが、そのレンダリングはそれほど早くなかった。今回のメルマガ用に、720pで音声トラック2つのプロジェクトをYouTube用にレンタリングしたのだが、13分程度のコンテンツのレンダリングに、17分ほどかかっている。リアルタイムよりもちょっと遅いというのは、映像表示の爆速さからすれば、拍子抜けするほど遅い。

レンダリングにはAppleのCompressorを使用したのだが、もう少しGPUをうまく使ってパフォーマンスが上げられないものだろうか。まだ新モデルが出て間もないタイミングなので、これからパフォーマンスが上がるのかもしれないが、今後のブラッシュアップに超期待したいところだ。

 

小寺・西田の「金曜ランチビュッフェ

2016年12月2日 Vol.107 <IT機器の命は儚い号> 目次

01 論壇【西田】
 一太郎・ATOK2017発表会から考える「今の文書作成」
02 余談【小寺】
 新MacBook Proをもうちょい使い込んでみた
03 対談【小寺】
 行政書士ってなんだ? (2)
04 過去記事【西田】
 「ジョブズ本」から学ぶ、本当のスティーブ・ジョブズ
05 ニュースクリップ
06 今週のおたより
07 今週のおしごと

 
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