やまもといちろうメルマガ「人間迷路」より

萌えセックス描写溢れる秋葉原をどうするべきか

やまもといちろうメールマガジン「人間迷路」Vol.126<ここらで統一地方選挙(ただし前半戦)の総括でもしとくかという話>2015年4月16日発行より

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秋葉原の近隣住人である千代田区民の私が、途方に暮れる物件が出てきました。

秋葉原は最低だ。女性が声をあげなければ「男さえ気持ちがよければいい社会」が続いていく
http://togetter.com/li/804879

このあたりは実に難しくて、男性にとって快楽を求めていけば、それが公道に晒されるところにモノが置かれた瞬間に女性の目にも入るわけでして、文字通り「公然わいせつ陳列だ」と言われればまあそうなのかもしれません。

自分が嫌なものを排除したいに過ぎないのか、適切なゾーニングを行えば問題なしとするべきなのか議論は尽きないんですが、私の自宅から秋葉原へ歩いて山手線・京浜東北線を乗りにいくことはたまにありまして、その通りに結構助平なコンテンツが平然と面に設置されていたりするんですよね。

また、商売であるから仕方の無いところなのでしょうが、メイド喫茶なのか客引きをしているコスプレ姿の若い女性を見かけます。私が以前住んでいた赤坂に比べれば、はるかにまともだとは思うんですが、一部が幼稚園の通学路に引っかかっていることもあって、少しでも日が傾くと途端に迎えの母親と幼児の目に触れるということで、やはり町内会でも問題視する人たちは少なからず居るようです。

いままでは、話を聞く限りですが問題が起きるたび、地元の商店街の方や千代田区議が間に入って調整されていたため、目に見えて大きな問題を起こすことは無かったと言います。現在も、言われているほど大きな衝突があったという話は町内会からは聞きません。

ただし、苦情の数自体は増えているそうで、所轄となっている万世橋署の人と少し前に町内会の会合で顔を合わせたときは「お騒がせしておりすみません」的なことを仰っていて、こちらこそ恐縮してしまったわけなんですが。

クールジャパンだ萌えだ表現の自由だというのは、私自身もコンテンツ産業の片隅で仕事をしておりますので理解できるところではあります。しかしながら、本来であればひそやかな趣味であるべきオタク界隈が市民権を得た結果、ある意味で増長するような形でやりたい放題をして地元住民と軋轢を増すということがあったなら、それはどうにも勿体無いことだと思うわけです。

それを言い始めたら、風俗街は、場外馬券売り場は、乙女ロードは、パチンコ屋や葬儀場や保育園やごみ焼却場などといった、地元からあまり歓迎されない施設に対して利用者と業者と住民がどう折り合うのかという根幹に問題が起きてしまいます。また、東京五輪を2020年に控え、外国人観光客がたくさん増えていく昨今、秋葉原にも多くの外国人がおいでになる中で文字通りわいせつ物としか判断のしようのないモノが路面に堂々と掲示されていたら、それは確かにいかんだろと思うわけで。

結局のところ、節度と配慮の問題として、法律や条例で仕切られないうちに現場で折り合いがついて欲しいと願います。それは、お前らが神経質だ、いやお前らは無神経だといった水掛け論では決して前進しないことですし、何か上手い落としどころはないものでしょうか。

 

やまもといちろうメールマガジン「人間迷路

Vol.126<ここらで統一地方選挙(ただし前半戦)の総括でもしとくかという話>

2015年4月16日発行号
目次
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【0. 序文】萌えセックス描写溢れる秋葉原をどうするべきか
【1. インシデント1】統一地方選の前半戦終わる
【2. インシデント2】大手SNSもモバイル決済サービスへの動きを加速する時代に
【3. 迷子問答】迷路で迷っている者同士のQ&A

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やまもといちろう
個人投資家、作家。1973年東京都生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒。サイバーインテリジェンス研究所統計技術主幹など歴任。IT技術関連のコンサルティングや知的財産権管理、コンテンツの企画・制作に携わる一方、高齢社会研究や時事問題の状況調査も。日経ビジネス、文春オンライン、みんなの介護、こどものミライなど多くの媒体に執筆し「ネットビジネスの終わり(Voice select)」、「情報革命バブルの崩壊 (文春新書)」など著書多数。

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