高城剛メルマガ「高城未来研究所「Future Report」」より

一寸先は、光。自分しかない未来を恐れなければ道は開けるものです

高城未来研究所【Future Report】Vol.285(2016年12月2日発行)より


本日は、いよいよ読者大感謝忘年会です。

あと少しで、この楽しい一大行事がはじまろうとしていますが、実はこのイベント、5年前には40人規模ではじめました。

よく、このメールマガジンで読者の方々から頂戴するご質問のひとつに、自分は有名ではないので、Kindleを出しても売れない、ページビューやいいね!を増やせない、収入がない、どうしたらいいでしょうか?
というお悩みを頂戴します。

わずか5年前、僕が自主開催していた出版イベントを振り返ると、友人の小さなカフェで40人程度の人たちにお集まりいただき、自費ですべてをまかない、それから二年後には、全国にある書店やカフェをまわりながら、全国縦断で小さな出版イベントを行っていました。

3年前に大阪の書店に併設されたカフェでイベントを催した際には、ひとり1ドリンクの購入が場所をお借りする条件でしたので、お越しいただいた方々全員の分のドリンクを、日頃の感謝を込めて僕がすべて支払っていました。

そして昨年は、東京渋谷公会堂で大きなイベントを開催できるようになって、多くの皆々様にお越しいただき、いよいよ今年は、その規模を両国国技館まで増やすことができるようになりました。
改めまして、読者の皆々様に心から感謝するとともに、5年前の僕自身を振り返ると、お悩みになっている皆さんと変わらなかったように思うのです。

きっと、いまの皆さんのなかには、ご自分でKindleで出版し、カフェに40人以上集めることができる人が多くいらっしゃるように思います。
しかし、実際にそれを実行し、その40人が数千人規模になっている自分をイメージできるのかどうか、に違いがあります。

人には誰でも器があるといいます。
実はこの器は、可変可能であり、それはイメージすることからはじまります。
そのイメージとは、大きな会場の壇上で話す自分をイメージするというより、その会場にお越しいただいた一人一人が、とても楽しんでいるようなイメージを持つことが大切だと、経験上実感しています。
なにしろ、読者感謝のイベントなんですから、自分のことはさておき、わざわざ遠方からお越しいただいた方々に、喜んで貰わねばなりません。

そして、自分のイメージが徐々に現実化する時に、大切なことがもうひとつあります。
それは、どこまでも自分の好きなことだけを追求し、可能な限り妥協しないことにあるのです。

もし、これを読みながら、「そうできたらいいな」とお感じになったら、もうイメージすることができないのと同じです。
なぜなら、イメージすることは、どなたにも出来るからです。
そして、イメージ出来ても、現実的な壁に必ずぶつかります。
その時に、妥協し、長いものにまかれて現実化しようとすると、なかなか良い結果につながりません。
なぜなら、当初のイメージとドンドンかけ離れ、ただの現実化する手段が目的にすり替わってしまうからです。

そんな時は、焦らずタイミングを待ちます。
前述した器に大切なことはもうひとつ、サイズだけでなく、タイミングも大事なのです。

世の中に、純粋な素材で大きな器が求められていれば、その器を見つけたら人々は集まるでしょうが、別に加工された素材で小さな器でも安ければなんでも構わないと多くの人々が思っていたら、大きな器の出番はなくなるものです。
しかし、世の中は必ず移り変わることだけが唯一の真実ですので、必ず自分の器が必要とされる時が熟します。
ただし、人の真似をしなければですが。

なにより、人は皆違うわけですから、どんなに同調圧力があっても、自分しかない未来を恐れなければ道は開けるものです。

一寸先は、光。

そう考えながら、本日のこの良き日を東京で迎えています。

 

高城未来研究所「Future Report」

Vol.285 2016年12月2日発行

■目次
1. 近況
2. 世界の俯瞰図
3. デュアルライフ、ハイパーノマドのススメ
4. マクロビオティックのはじめかた
5. 身体と意識
6. Q&Aコーナー
7. 著書のお知らせ

23高城未来研究所は、近未来を読み解く総合研究所です。実際に海外を飛び回って現場を見てまわる僕を中心に、世界情勢や経済だけではなく、移住や海外就職のプロフェッショナルなど、多岐にわたる多くの研究員が、企業と個人を顧客に未来を個別にコンサルティングをしていきます。毎週お届けする「FutureReport」は、この研究所の定期レポートで、今後世界はどのように変わっていくのか、そして、何に気をつけ、何をしなくてはいけないのか、をマスでは発言できない私見と俯瞰的視座をあわせてお届けします。

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高城剛
1964年葛飾柴又生まれ。日大芸術学部在学中に「東京国際ビデオビエンナーレ」グランプリ受賞後、メディアを超えて横断的に活動。 著書に『ヤバいぜっ! デジタル日本』(集英社)、『「ひきこもり国家」日本』(宝島社)、『オーガニック革命』(集英社)、『私の名前は高城剛。住所不定、職業不明。』(マガジンハウス)などがある。 自身も数多くのメディアに登場し、NTT、パナソニック、プレイステーション、ヴァージン・アトランティックなどの広告に出演。 総務省情報通信審議会専門委員など公職歴任。 2008年より、拠点を欧州へ移し活動。 現在、コミュニケーション戦略と次世代テクノロジーを専門に、創造産業全般にわたって活躍。ファッションTVシニア・クリエイティブ・ディレクターも務めている。 最新刊は『時代を生きる力』(マガジンハウス)を発売。

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